2010年10月2日、秋田県仙北市角館町にある平福記念美術館にて、「奇跡のピアノに ひきよせられた 二人の芸術家」と題された美術館コンサートが行なわれました。
奇跡のピアノとは、もう皆さんもご存じの通り、小学校にあった傷だらけの古きピアノに、樺細工のアートを施したピアノのことです。それだけでもすごいことですが、このピアノが約60年経った今も、素敵な音色を響かせるわけですから、これもまた奇跡と言えるかもしれません。
今回はそんなピアノにひきよせられた二人によって、また新たな奇跡が生まれたコンサートとなりました。

オープニングは、この地では皆が知っている「わか葉」という曲を、まずは本田さんが歌い、その後は会場の皆さんと一緒に歌うという形で始まりました。今回お披露目となった絵画も、まさにこの曲を歌っている本田さんの姿が描かれていました。
ピアノは、奇跡のピアノのプロジェクトの一員でもあり、4月のさくら祭りの時にもまさにここで本田さんの伴奏をして下さった倉持千恵子さんでした。

いよいよ絵画完成セレモニーということで、日本画家細川良治氏によって描かれた本田さんの絵が、お披露目となりました。

この絵を描くにあたっての苦労は本田さんもブログに書いていましたが、その絵が姿を現した時には、「おぉー」と歓声が上がっていました。
大きなキャンパスに堂々と描かれた本田さんの姿は、今にも歌い出しそうな感じがし、またバックに描かれたわか葉をイメージした緑色が、とてもきれいに彩られていました。
この絵と共に、秋田の作曲家の作品が2曲演奏されました。ここからのピアノは、山形のコンサートでも共演する和田朝美さんでした。
♪泊り船 (小松耕輔作曲)
♪浜辺の歌 (成田為三作曲)

この時着ているシャツですが、わか葉の緑をイメージしたようなシャツではありますが、本当は違うシャツを着る予定でした。しかし本番15分前に、聴きに来て下さったある方からプレゼントされ、本田さんは「これ着て登場したらビックリするよね」と、突然こちらに着替え登場したのでした。本田さんからのちょっとしたサプライズに、プレゼントされた方も驚くと共に、とても喜んでいました。
第2部は本田さんのミニコンサートが開かれました。
~月に寄せる日本のうた~
♪里の秋
♪月の沙漠
♪十五夜お月さん
♪宵待草
♪浜千鳥
♪朧月夜

♪八木重吉による五つの歌曲
♪落葉松
♪星に願いを
♪ベラ・ノッテ
♪夜更けの空

秋の夜をテーマにした今回の選曲は、月や星が詩にも出て来て、ピアノの音色のキラキラした感じとマッチし、どれもとても素敵な演奏でした。
今回初めて歌った「星に願いを」は、シンプルな詩でありながら、心にグッとくるものがありました。
そして東京芸大の先輩であり(年齢は本田さんより10くらい下ですが)、本田さんとも共演したことがある穴見めぐみさんが、金子みすゞの詩に曲をつけた「夜更けの空」は、角館では初披露でしたが、改めていい曲だなぁと私も感じたし、きっと初めて聴いた人達の心にも残る曲になったのではないかと思います。
アンコールは、夜が更けたまま終わらないようにと「夜明けのうた」が歌われ、美術館でのコンサートは幕を閉じました。
今回のコンサートも、本田さんは色々と不安が大きかったと思います。体調の面もそうですが、数日前の受診の結果で、精神的な動揺もあったのではないかと思います。
それでも歌っている時は、いつもよりすごく安心して歌っている感じがしました。
それは、まず地元の方達の応援するあたたかい気持ちが、会場中に溢れていたこと、そしてピアノの和田さんの演奏も、本田さんを支えていたのではないかと思います。
帰る時に「こんなに命を感じたコンサートは初めてです」とおしゃって帰られたお客様がいらしたそうです。
樺細工のピアノプロジェクトの代表者である安藤満里さんは、「今までは樺細工のピアノが完成しても、これからこのピアノをどうしていこう・・・?という不安ばかりだったけれど、今夜のコンサートでやっと、このピアノを作って良かったと思えた。」と語っていたことも印象的でした。
奇跡のピアノと名付けられたこのピアノによって、いろいろな人の繋がりが生まれ、このような素敵なコンサートも開かれ、それを聴いた人達がまた何かを感じて・・・
音色や樺細工の装飾だけでなく、これからもいろいろな奇跡を引き起こしていく、本当にその名に相応しいピアノになっていく気が私もしました。
そしてその大きな力に本田さんはなっていると感じました。私が言うのも変ですが、素直に彼のすごさを感じることができたコンサートでした。

奇跡のピアノとは、もう皆さんもご存じの通り、小学校にあった傷だらけの古きピアノに、樺細工のアートを施したピアノのことです。それだけでもすごいことですが、このピアノが約60年経った今も、素敵な音色を響かせるわけですから、これもまた奇跡と言えるかもしれません。
今回はそんなピアノにひきよせられた二人によって、また新たな奇跡が生まれたコンサートとなりました。

オープニングは、この地では皆が知っている「わか葉」という曲を、まずは本田さんが歌い、その後は会場の皆さんと一緒に歌うという形で始まりました。今回お披露目となった絵画も、まさにこの曲を歌っている本田さんの姿が描かれていました。
ピアノは、奇跡のピアノのプロジェクトの一員でもあり、4月のさくら祭りの時にもまさにここで本田さんの伴奏をして下さった倉持千恵子さんでした。

いよいよ絵画完成セレモニーということで、日本画家細川良治氏によって描かれた本田さんの絵が、お披露目となりました。

この絵を描くにあたっての苦労は本田さんもブログに書いていましたが、その絵が姿を現した時には、「おぉー」と歓声が上がっていました。
大きなキャンパスに堂々と描かれた本田さんの姿は、今にも歌い出しそうな感じがし、またバックに描かれたわか葉をイメージした緑色が、とてもきれいに彩られていました。
この絵と共に、秋田の作曲家の作品が2曲演奏されました。ここからのピアノは、山形のコンサートでも共演する和田朝美さんでした。
♪泊り船 (小松耕輔作曲)
♪浜辺の歌 (成田為三作曲)

この時着ているシャツですが、わか葉の緑をイメージしたようなシャツではありますが、本当は違うシャツを着る予定でした。しかし本番15分前に、聴きに来て下さったある方からプレゼントされ、本田さんは「これ着て登場したらビックリするよね」と、突然こちらに着替え登場したのでした。本田さんからのちょっとしたサプライズに、プレゼントされた方も驚くと共に、とても喜んでいました。
第2部は本田さんのミニコンサートが開かれました。
~月に寄せる日本のうた~
♪里の秋
♪月の沙漠
♪十五夜お月さん
♪宵待草
♪浜千鳥
♪朧月夜

♪八木重吉による五つの歌曲
♪落葉松
♪星に願いを
♪ベラ・ノッテ
♪夜更けの空

秋の夜をテーマにした今回の選曲は、月や星が詩にも出て来て、ピアノの音色のキラキラした感じとマッチし、どれもとても素敵な演奏でした。
今回初めて歌った「星に願いを」は、シンプルな詩でありながら、心にグッとくるものがありました。
そして東京芸大の先輩であり(年齢は本田さんより10くらい下ですが)、本田さんとも共演したことがある穴見めぐみさんが、金子みすゞの詩に曲をつけた「夜更けの空」は、角館では初披露でしたが、改めていい曲だなぁと私も感じたし、きっと初めて聴いた人達の心にも残る曲になったのではないかと思います。
アンコールは、夜が更けたまま終わらないようにと「夜明けのうた」が歌われ、美術館でのコンサートは幕を閉じました。
今回のコンサートも、本田さんは色々と不安が大きかったと思います。体調の面もそうですが、数日前の受診の結果で、精神的な動揺もあったのではないかと思います。
それでも歌っている時は、いつもよりすごく安心して歌っている感じがしました。
それは、まず地元の方達の応援するあたたかい気持ちが、会場中に溢れていたこと、そしてピアノの和田さんの演奏も、本田さんを支えていたのではないかと思います。
帰る時に「こんなに命を感じたコンサートは初めてです」とおしゃって帰られたお客様がいらしたそうです。
樺細工のピアノプロジェクトの代表者である安藤満里さんは、「今までは樺細工のピアノが完成しても、これからこのピアノをどうしていこう・・・?という不安ばかりだったけれど、今夜のコンサートでやっと、このピアノを作って良かったと思えた。」と語っていたことも印象的でした。
奇跡のピアノと名付けられたこのピアノによって、いろいろな人の繋がりが生まれ、このような素敵なコンサートも開かれ、それを聴いた人達がまた何かを感じて・・・
音色や樺細工の装飾だけでなく、これからもいろいろな奇跡を引き起こしていく、本当にその名に相応しいピアノになっていく気が私もしました。
そしてその大きな力に本田さんはなっていると感じました。私が言うのも変ですが、素直に彼のすごさを感じることができたコンサートでした。

以前のブログ『背中』でも感じましたがHEROさんのお人柄ステキです。
ところで山形でのコンサートには松澤先生と本田さんのツーショットが!
私も声楽を習いました。お宅にお邪魔したことも。お元気そうでとてもうれしく思いました。
本田さんHEROさんともお疲れになったことと思います。
季節の変わり目ですしお体大切に。
本当にありがとうございました。
またお会いできますことを楽しみにしております。
いつもいつも角館ではお世話になり、ありがとうございます。
先日のコンサートは、皆様のお力もあり、本当に素晴らしいコンサートでした。
あっという間に時は過ぎてしまい、あれから山形、北秋田市でのコンサートが終わってしまいました。
先程角館に40分だけ滞在しました(笑)
また次の機会も楽しみにしております。