蓮出汚泥

「衆生病めば則ち菩薩も病み、衆生の病い愈ゆれば菩薩もまた愈ゆ」

エイミー・コニー・バレット氏について

2020-10-17 15:24:00 | ビジネス
今週のアメリカは最高裁判事に指名されたエイミー・コニー・バレット氏の公聴会の話題で持ちきりだった。

https://www.google.com/amp/s/www.sankei.com/world/amp/201012/wor2010120010-a.html

バレット氏は敬虔なカトリック信者であることから、中絶反対のカトリックの教義に沿った舵取りが行われることを危惧する左派より警戒される存在でもある。

数年前には今回の公聴会の質問者の一人でもあった民主党のダイアン・ファインスタイン上院議員より「信教の自由」を侵害する発言を受けたこともある。

(ファインスタイン氏はかつて中国スパイとの繋がりが糾弾されたこともある人物である。https://www.google.com/amp/s/www.sankei.com/world/amp/180814/wor1808140005-a.html

しかし、バレット氏は「自身の政治的・宗教的信条に依拠して司法判断を下すことはない」とあくまで中立の立場を貫く姿勢を示した。

どの宗教に於いても、神への信仰が深ければ深い程人は謙虚になり、人間が人間を裁くことに慎重になるものである。

今回の公聴会では、終始冷静かつ慎重に言葉を選びながら答弁するバレット氏に対する賞賛の声が止まず、これまで執拗な攻撃を加えてきたファインスタイン氏も観念したのか、最後は共和党のリンゼー・グラム上院議員に対し

「私がこれまでに参加した公聴会の中で最も素晴らしい公聴会だったわ。有難う」

と述べ、両者がハグを交わして終了した。

民主党から「裏切り者」とみなされる結果となったファインスタイン氏だが、非の打ち所がないバレット氏をこれ以上追求しても党の印象を下げるだけだと悟ったのかもしれない。

賢明な判断だったと思われる。

それ程公聴会でのバレット氏の存在感は凄まじかった。

質問者が書類を手に入場する一方で、バレット氏は白紙のメモパッドとペンを片手に着席。

四日間に渡って行われた公聴会では、常にバレット氏の背後で七人の子供達が父親と共に母親の姿を見守っていた。

七人の子供達のうちの二人はハイチから迎えた黒人の里子であり、末っ子はダウン症なのだそうだ。

この国で有色人種の子供を連れた白人夫婦の姿を見ることは珍しくない。

筆者も白人夫婦の元で立派に育てられたアジア人男性の結婚式に参列したことがあるが、それはそれは感動的であった。

早くから母親と離ればなれになった子供は甘えん坊になる傾向があると耳にしたことがあるが、3歳児程の大きな黒人の女の子を雨の日も雪の日も抱きかかえて歩く白人の母親を目にしたこともある。

筆者の親戚のシスターが以前ハイチのストリートチルドレンを支援する施設で活動をしていたこともあり、その辺りの現状も伝え聞いている。

バレット氏は判事として中立の立場を示す一方で、カトリック信者の母親としての姿をアメリカ全土、世界中の人々に見せたのである。

「中絶は女性の権利である」との主張がある一方で、中絶後に不妊や乳癌を発症するケースや精神疾患を誘発し自死に至るケースも報告されている。

乳児の年間の母乳摂取量の平均は一日あたり316g780gといわれ、完全母乳の母親は年間トータルで最大284700g近くの母乳を排出することになる。

https://unit.aist.go.jp/riss/crm/exposurefactors/documents/factor/other_intake/intake_mothermilk.pdf

中絶と乳癌の関連性を否定する意見もあるが、女性の体は産後授乳の刺激によって分泌されるホルモンの働きで子宮の収縮が促されることから子宮と乳房が繋がっていることは明らかであり、関連性は否定しきれないと考える。

こうした具体的リスクを教育の現場で伝えていく必要もあるのではないだろうか。

女性個人の身体に関することに政治が介入すべきでないとの意見もあるが、これは医療に関わる問題でもあり、男女・個人間の意識のギャップを埋め社会に於ける倫理観を形成する意味でも、母体保護の観点も含め活発な議論が行われることは決して無意味なことではないと考える。

今後産む/産まないの判断を迫られた女性の中に、バレット氏の姿に勇気づけられ産むことを選択する女性が出てくるかもしれない。

バレットファミリーの様な家庭で幸せに成長する孤児だって増えるかもしれない。

知性、品格、慈愛、思慮深さ、神々しさを湛えたバレット氏がギンズバーグ氏同様今後若い女性達のロールモデルになることは間違いないだろう。

バレット夫妻は全人類の模範的存在といっても過言ではないと筆者は考える。








コロンブスと女神崇拝 その②

2020-10-12 23:23:59 | ビジネス

さて、筆者がサンフランシスコのコイトタワーに登った折、その中の壁画にもメーソンの象徴的なシンボルを多く目撃した。

塔の上から見下ろすサンフランシスコの街はニューヨークや京都同様碁盤の目状に整備されているのだが、碁盤の目に沿ったヴァンネス通りを底辺としてフォートメイソンを左の頂点、サンフランシスコシティホールを右の頂点として三つ目の頂点トランスアメリカピラミッドを目掛けて斜めに突っ切る通り(二辺)がある。

一本はマーケット通り、もう一本はコロンブス通りである。

トランスアメリカピラミッドを頂きとしてに碁盤の目の中に三角形が浮かび上がるのである。

これぞメーソン(石工集団)の成せる業である。



彼らの存在を体感しつつ、コイトタワー近くのイタリア人街ノースビーチへ。

そこにある巨大なカトリック教会に吸い込まれ、ここであるパンフレットを手に取った。

マリア像の写真の美しさに惹かれたのだが、帰宅して内容を確認すると、そのマリア像はファティマの聖母でファティマの予言について書かれていた。

第三の予言については謎のままとされているが、「世界の平和を望むのであれば罪を悔い改めよ」という内容である。

人々の罪穢れが天変地異を招くという教えは神道や仏教にもある。

さて、今回の大統領選は、ある意味中絶の賛否がアメリカ国民全員に委ねられた状態ともいえる。

コロンブス騎士団が反対する根源的な理由は、マリア崇拝からであろう。

この国は女神崇拝のテンプル騎士団によってつくられた自由の女神の国でもある。

米中関の緊張が高まる中、果たしてどのような未来が訪れるのだろうかーー。

トランプ大統領の名前のトランプというと日本ではカードゲームのトランプを連想される方が多いかもしれないが、これは和製英語であってカードゲームのトランプは英語では”playing cards”という。

Trumpの本来の意味は「切り札」である。

筆者はどういう訳かイギリス在住時に“Templar”“33”がつくエリアに住んでいたのだが、同じエリアにメーソン関連の資料やカードコレクターでディーラーの紳士がお住まいだった。

面識はなかったが、彼はマスターとして関連書籍も出版される程の方だったようだ。

タロットカードやトランプの起源は諸説あるが、筆者はメーソンが起源ではないかと推察する。

ちなみに、トランプ大統領が誕生した直後に出版されたエコノミスト誌の「2017年はこうなるシリーズ」の表紙はタロットカードがモチーフとなっており、「審判」のカードには地球に跨るトランプ大統領が、その隣の「塔」のカードには火を噴く塔を隔てて向かって左に共産主義の赤い旗、右に十字架が描かれていた。

本来の「審判」のカードの中心に大きく描かれているのは赤い正十字の旗のついたラッパを吹く大天使ガブリエルであるところが興味深い。

ガブリエルは聖母マリアへの受胎告知や最後の審判で現れる天使であることも忘れてはならない。





コロンブスと女神崇拝 その①

2020-10-12 21:54:00 | ビジネス

本日アメリカはコロンブスデーの祝日。

この日を前に、このところ矢鱈とコロンブスというキーワードを目にしその存在が気になっていた。

先週末、偶然立ち寄ったコネチカット州のニューヘブンという街で一際目を引くビルに遭遇し、その存在が気になり表札に目をやると”The Knights of Columbus”と記されていた。

耳慣れない名称であったので一体どういった企業・団体かと調べてみると、ローマカトリック系の団体・結社の本拠地でメンバーには政治家や裁判官、弁護士も居るようだ。

フリーメーソンとローマカトリックは相容れない関係性であると言われるが、フランスの某カトリック教会でメーソンのシンボル入りのレターを目にしたこともあり、実際のところはよくわからない。

人口の7割がカトリック教徒であるフランス、イギリス国教会やピューリタン派、プレビステリアン派、カトリックなどキリスト教といっても様々な宗派に分かれるイギリス、さらにイギリス国教会の一部であった米国聖公会の信者が歴代大統領の1/4を占めるアメリカ…といった具合に、国によってその位置づけや関係性、社会的・政治的影響力は異なるだろう。

日本に居ながらプロテスタントとカトリック両方の環境に身を置いた経験があり、アメリカ・イギリスの在住経験を経てどういう訳かここ数年は密教や神道を個人的に研究している筆者であっても理解しきれない部分がある。

だからこそ見出せる部分や気付きも大いにあるのだが。

何事も、その場所に身を置いてみなければわからないことがある。

だからこそ公の場で宗教や結社について不用意な言及は避けたいのだが、世界の宗教・歴史を理解せずして国際政治を理解することは出来ないと考えているため、現在わかっていることとこの地で起きている出来事をファクトとして記しておくことにする。

まず、このアメリカという国の建国に於いてフリーメーソンとの関係は切り離せない。

日本では陰謀論が目につくが、この国を歩いていればメーソンのシンボルは至る所で目にするし、独立戦争所縁の博物館などへ行けばそこかしこに出てくる。

さて、表題のコロンブスの話に戻るが、The Knights of Columbus(コロンブス騎士団)の名称の由来はイタリア生まれのクリストファー・コロンブスであり、コロンブスはアメリカ大陸を最初に発見した人物とされている。

しかし、実際にはそれより前にヘンリー・シンクレア率いるテンプル騎士団が上陸しており、クリストファー・コロンブスもその一員で乗っていた船の帆の十字もテンプル騎士団を表しているとの説がある。

いずれにせよコロンブスはアメリカに於いて象徴的な存在であり、サンフランシスコのコイトタワーの前やニューヨークのコロンバスサークルの中心、ワシントンDCのユニオン駅前など、全米各主要都市にコロンブス像が据えられている。

しかし2020年大統領選を目前に、その像が「奴隷支配の歴史の象徴」として各地で破壊されている。

そうかと思えば、数日前のペンス副大統領とハリス上院議員の討論会の中で、ペンス副大統領の口から“The Knights of Columbus”というワードが発せられた。

選挙戦の争点でもある最高裁判事の人事について意見が交わされる中でのことだ。

更にトランプ大統領も自身のSNSThe Knights of Columbusを執拗に攻撃するハリス氏を批判し始めた。(The Knights of Columbusのローマカトリックの戒律では中絶も婚前交渉も離婚も禁じられており、反対派の立場である)

その本拠地であるビルを見た直後のことであったのでこれには驚いた。

そのビルの何が特徴的かといえば、四隅に聳える極太の円柱である。

コロンブスのコロンは柱の意味であることから、柱を強調しているものと思われる。

柱といえば、日本の神道に於いても三柱鳥居や御柱祭など柱が重視され、出雲大社や宇佐神宮に至っては四柱の神に則り参拝の際は四拍手といわれる。

モーツァルトのオペラ『魔笛』はフリーメーソンのシンボルのオンパレードだが、去年鑑賞した舞台でも柱が登場した。

メーソンや古代ユダヤ、神社との関連性を書き始めるとキリがないのでここでは控えるが、古代史研究の世界でこれらに関連性があることは有名な話である。


(つづく)


「なりたい自分になる」よりも…

2020-10-09 23:34:00 | ビジネス

「なりたい自分になる」

という言葉をたまに目にすることがあるのだが、個人的に少し引っ掛かるものがある。


目標を持つのは悪いことではないが、この言葉は「今の自分は不完全」という自己否定に繋がる恐れがある。


自己否定が始まると、自信を失う。

自信過剰も困りモノだが、人間は自信を失うと生命力が落ち、男女共に魅力がなくなってしまうものだ。


日本のテレビや雑誌などをみていると、やたらと人間を枠に嵌めたがる傾向がある。

特に女性の外見的なものに対するそれは顕著であり、過度な若さ至上主義、少女趣味は目に余るものがある。


その結果内面や知性を磨くことが疎かになり、幼稚な大人が増えているのだ。


また女性の生き方にも一定の価値基準が押し付けられがちであり、その枠に嵌まらなくてはならないという強迫観念に囚われた女性も少なくない。


他人の目ばかりを気にして他人の理想に自分を合わせようなどと考えてはならない。


好きな男性の好みに自分を合わせようとする女性、自分の理想を女性に押し付けようとする男性が居るだろうが(そのまた逆も然り)この様な行動に走る男女は往々にして不幸になる。

女性を貶し自信を削ぐ男性と居てもブスになるだけである。


お互いのありのままの姿を愛し合うのが真の愛であり、相手に理想を押し付け自分の思い通りにしようとするのはただの支配・従属関係に他ならない。


ありのままを愛せない相手と付き合う必要はないし、ありのままを愛さない相手と付き合う必要もない。

それは相性が合わないということだ。


これは男女関係に限ったことではない。

合わない人間と我慢してまで付き合う必要はないし、他人の価値観に振り回されてはならない。


自分に厳しい謙虚で優しいタイプの人は、傲慢な人間に付け入られ易いので注意が必要である。


「アカの他人」に大切な自分の時間とエネルギーを奪われてはならない。


もしその様な人間に否定され、身勝手な価値観を押し付けられるようなことがあったら


これまで積み重ねてきたことを振り返り、今のあなたのままでは本当に駄目なのか考えてみてほしい。


あなたの「なりたい自分」は本当にあなた自身がなりたい自分なのかをいま一度自分に問い掛けてみてほしい。


そして

「なりたい自分になる」ことよりも、

まずは

「在りたい自分で在る」ことを意識してみてはどうだろうか。


「なりたい自分になる」は不確定な未来にフォーカスした状態である。


一方で「在りたい自分で在る」は「今ここ」にフォーカスした状態で、今すぐに実行可能なこととなる。


何かしらの形で世の中に貢献できる人間で在りたいのであれば、ボランティア活動でもなんでも良いので今の自分に可能なことから取り組む。


これらを実行に移し達成感を得ることが生き甲斐となり、自分への自信に繋がるだろう。


今出来ることに集中し、今自分に与えられているものに感謝するようにしていると、不思議と良いことが沢山起こるようになる。

恐らくこうしたポジティブな精神状態がフロー状態を生み、潜在能力が発揮されるのだろう。


他人の評価を気にする必要はない。

まずは自分で自分を認めることから。

あなた自身がありのままのあなたを愛することから始めてみては如何だろうか。


トランプ大統領の入院

2020-10-03 23:09:00 | ビジネス

トランプ大統領がここに来てコロナに感染し入院という事態となった。


選挙戦の最中というこのタイミングだけに、何か裏があるのではと勘繰ってしまう。


選挙戦というのは「戦」という字がつく通り、ある意味国内で戦をしている状態であり、外敵から隙を突かれやすい。


既に米中間での緊張が高まり油断ならないこの状況で、老いぼれ爺さん相手にプロレスをしている暇などないというのが本当のところなのではないだろうか。


もしくは国外で何かしらの動きがあり、その対応に集中するためか


これらはあくまで勝手な憶測であるが、

下記の様な情報もあるため、ついあれこれ勘繰ってしまう。


https://wired.jp/2020/10/03/doomsday-planes-trump-covid-19-test/


今回選んだ写真は偶然旅先で大統領専用車両に遭遇した時のものなのだが(IS最高指導者バグダディの死亡が報道された直後)大統領専用車両は常に2台用意されており、大統領はその時々で乗車する車両を変えるそうだ。


二台の車両の前後には武装した兵士を乗せた車両が控えていた。


この大統領専用車両の中に「核のフットボール」も乗っていたのかと想像すると、少々背筋が凍る。


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/核のフットボール


ちなみに、トランプ大統領の入院先のミリタリーホスピタル921日の時点で既に施設が閉鎖されている。


https://tricare.mil/mtf/WalterReed


9月19日にはホワイトハウスに猛毒リシンが送付されたことが報じられたが、大統領という職務はつくづく大変なものだと感じる。