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長刀鉾

2011-07-01 | 祇園祭
長刀鉾町の御千度です。


町内一同が稚児を伴い参拝し,神事の無事を祈る行事です。

山鉾に人形ではなく,実際に子どもが乗っているのは長刀鉾だけ。
写真は今年の長刀鉾に乗る稚児の1人です。


補佐として2人の稚児も一緒に参詣してました。

千度詣でらしく,神殿内でお参りが終わった後は皆で周りを歩きます。



稚児は神の使者になっているのか? 布で挟んで手を携えられていました。



いつからなのか? ホントなのか?
稚児の足が地につかないように,外を歩くときには抱えて移動するという話も聞いたことがあります。


こういうところも,京都1200年の神事だなぁと感じます。

祇園祭

2011-07-01 | 祇園祭
7月1日
京都三大祭のひとつである「祇園祭」が始まりました。

7月1日の吉符入りから,山鉾巡行,神幸祭,花傘巡行,還幸祭,神事済奉告祭,
31日の疫神社夏越祭までの1か月間,京都市内で数々の催し物が行われます。


祇園祭は八坂神社のお祭りで
平安時代に京の都をはじめ日本各地に疫病が流行した際,平安京の広大な庭園
だった神泉苑に,当時の国の数66にちなんで66本の鉾を立て,神輿を送って,
悪病退散を祈願したのが始まりとされています。


山場である山鉾巡行は
天延2年(974年)高辻東都洞院に,お旅所(本社の神仏の出張所のような所)を
朝廷より賜り,旧暦の6月7日に祇園社からお旅所へ,14日にお旅所から祇園社へと
3基の神輿の巡行。 これが正式な発足だといわれているようです。

旧暦から新暦に変わったあとも
前祭:さきの祭り(17日)と後祭:あとの祭り(24日)に分かれていましたが
現在では前祭17日の合同巡行になり,後祭の山鉾巡行は花笠巡行に変わっています。
ちなみに
巡行に参加している全32基のうち29基は,重要有形民俗文化財に指定されています。

山鉾巡行は午前中に終わりますが,これは鉾(屋根から空へ伸びている部分)や
山の屋根にある松の木に疫病神が吸い寄せられると信じられていたので,本来なら
疫病神と一緒に鉾も処分しなければいけないのですが,そういう訳にもいかないので,
変わりに早く片付けようとした江戸時代からの習わしです。
だから巡行が終わるとあっという間に・・・ ホントに見事に消えてしまいます。


巡行に参加する各山鉾町では
7月10日頃から山鉾の組み立てが始まり,12日頃には山鉾の曳き初めがあります。
山鉾の組み立てでは,木枠を組み合わせたり,ひもで幾重にも巻いて固定したりと
釘ではない,代々受け継がれている昔の人々の知恵や工夫をみることができます。

各山鉾町では病気除けとされる粽や,学問成就や立身出世などのお守り(護符)を
購入することもできます。
場所によっては,14日から始まる夜祭:宵山の頃になると,粽(ちまき)を購入
したり,拝観料を支払ったりすることで,山や鉾の中を見学することも可能です。

また,鉾や山の装飾品には,江戸時代一流の絵師,彫物師,織師の手による作品も
ありますが,重要文化財である鶏鉾の綴織(ペルシャ)や鯉山の織物(ベルギー)
など舶来の織物なども用いられており,各山鉾町に行けば間近で見ることもできます。



お越しやすぅ