江戸時代から江戸市民の間で人気の高かった江ノ島鎌倉詣。
今でもその人気は衰えず、さすがにコロナ禍の3年間は静かな島の佇まいを取り戻してはいたが、今また復活の兆しは著しく、先日の残暑の中、パトロールついでに参道を歩いたら平日の午前中にもかかわらず、そこそこの人出があった。
参道を歩くと日本語はほとんど聞こえず、ほとんどが外国語。
東アジアからの観光客が復活し、さっそく、この小さな島にも賑わいが戻りつつあるようである。
驚くのは、橋を渡ったバスの発着場付近の道路に黒塗りの大型高級ワゴン車が2,3台止まっていること。
見ると緑色の「成田」ナンバーで、どうやら成田空港に到着したばかりの観光客をここまで一気に運んで来るらしい。
コロナ前は白ナンバーの同様の車が多かったように思うが、取り締まりでも強化されたのだろう、きちんと営業免許を取っての営業に切り替えたとみられる。
もちろんある国の観光客専用で、わざわざ円を使わなくとも母国のカードで母国のレートで決済でき、しかも母国語が通用するなどがこの種の車のウリなのではないか。
それにしても、何で江ノ島なんだろう。
先日の日曜日、坐禅会に参加してきた円覚寺でもこの国の言葉を聞いた。
一時は静かだったんだが、これからさらに増えるんだろうな…
それはさておき、久しぶりに参道を歩き、細い路地にも入り込んでみた。
小さな島の路地というのは急峻な斜面を上へ上へと伸びていて、思わぬ景色が目の前に開けたりもする。それだけでも冒険ワールドのようである。
路地の先には何があるのか…
参道の人波を外れて、未知の世界に分け入る気分もまた楽し♪
参道に入る前のバスの発着場辺りには海産物をメーンにした食事を出す店が並んでいる
ハマグリは県指定の「湘南」ブランド
イカ焼きや焼きトウモロコシは観光地の定番
焼きトウモロコシは1本…1本ですぞ…600円 ‼ …なんてこった!
「イイダコの宇宙人焼き」なんてのも売られている
食事処のすぐ脇に参道の入り口がある
鳥居は江戸時代、吉原の遊郭の旦那衆を中心に常連客の大店の主らの賛同を得て集めた寄付金で建てられた青銅製のもの
将軍も足を運んだと言われる料理屋「八百善」こと八百屋善四郎など、両足部分には寄付者のそうそうたる名前がズラァ~ッと刻まれていて、ちょっとした文化遺産である
平日の午前中なのでこの程度だが、土日ともなればこの参道は立錐の余地がないくらいの人波で埋まる
路地に分け入ってみよう
右「この先行き止まり」 左「から揚げ」 ここだって行き止まり
右方面をのぞいて見ると、なるほど民家ばかりで行き止まりらしい
左に進むとから揚げ屋の看板が出ていた
素通りして路地を進むとまた路地があり、右に折れてみる
すぐに階段があり、見あげる先には…
なんだかとてもチャーミングな(ボク的にはです)建物…多分、蔵だった(今でも?)…が♪
路地は下りになっていて、その先に海が見える♪
江ノ島に残る唯一の砂浜♪
カヌーなどの基地になっているようす
フナ虫を蹴散らして防波堤まで行ってみよう
振り返るとこんな景色
渡ってきた江ノ島大橋や本土側の片瀬東浜のビル群が見える
相模湾は鏡のように滑らかで波ひとつなし
岩場の人たちも日本語じゃなかったなぁ