5か月ぶりの散髪に行ってきた。
もともと髪の毛を切ってもらうという行為が好きではなく、行くとかなり短めに切ってもらい、次に行くまでの期間をできるだけ長くしたいと考えているような人間なのだ。
それにしても5か月も放置しておくとさすがにうっとおしくなってくる。
学生時代から長髪で過ごしていたし、社会人になっても学生時代よりは短めになったが当時の写真を見れば、相当な長髪で仕事もしていた。
それが通用する職種でもあったのだ。
短くするようになったのは40代に入ってからで、日ごろの不摂生を反省して時間が取れる時は自転車で有酸素運動を始めたころ。
日差しを避けるためにかぶる帽子の関係で長髪では具合が悪く、背に腹は代えられなかったのだ。
その頃は同時にカヌーで海にも漕ぎ出すようになっていたので、海水をかぶってしまった時などの事後処理を考えると、やっぱり長髪は何かと面倒だったということもある。
それが今回の騒動ではお上は規制の対象から外したが、個人的にはじっとあなた任せにして座っていなければならない時間が嫌で、そもそもの散髪嫌いも加わって、近づくことさえためらわれたのだ。
それが、特に梅雨入りして湿度の高い日々が続くようになった途端、まとわりつく髪の毛がうっとおしくてうっとおしくて…
こういう感覚というものは、一旦気にし始めると際限がない。
頭を掻きむしって、たとえ指先に血がにじむほどであっても事足りるというものではない。
しかし、ボクが嫌々でも出かけていた隣町のターミナル駅前のデパート1階の散髪屋はチェーン店ではないが1000円で済む種類の店でいつ行っても混みあっている。
特に待合室で椅子に座ると左右の人とは肩が触れるし、向き合って坐っている人の膝にも触れそうなくらいの密集ぶりなのだ。
そんなところにこのご時世行けるわけがないし、困ってもいたのだ。
しかし、背に腹は代えられない。
わが家から歩いて10数分のところに何時通りかかっても客のいたためしがない散髪屋があり、そこに昨日行ってきた。
結論から言うと1000円の店は20~30分もすれば「はい、一丁上がりぃ」みたいな感覚で一連の作業は完了するが、ボクの場合は「カットだけ」だから超特急の10分ほどでオシマイなのだ。
カミソリなんて使われたら生きた心地がしない。髭なんて自分でそれるんだから…
ところが、普通の店のやり方はそうはいかない。
「カットだけ」と言ったのだが、チョキチョキチョキチョキハサミの音ばかりがするが一向に終わる気配がしなかった。
終わるまで45分も座らされていた。
結局最後は望みもしない電動マッサージ機まで首から背中にかけて当てられ、あんなもの気持ちいいわけないのに料金は何と3000円 !
くっそぉ~、いつもの3倍じゃん。コロナ野郎に損賠吹っ掛けたい気分だ。
おまけに肝心の腕前が「並」ときているから耳の上の頭の両脇あたりのハサミで刈り込んだ部分とハサミを入れない部分の段差がはっきりわかるようなところがあって、何に時間をかけていたんだか…
それと最後にとても重要なことを指摘しておく。
店の主はボクが行った時、郵便局に出かけていて留守だったのだ。
すぐ戻るとカミさんが言うので待つこと7~8分、ミニバイクで戻ってきてあたふたと店に入ってきたが、直ぐにボクの座席を用意し、「どうぞ」といったものだ。
外出先から戻ったら良く手を洗いましょう、消毒もしましょうネってのが新しい生活様式じゃなかったっけ。
ましてや客商売。
そんなイロハも出来ない人物に髪の毛をゆだねたのさ…
だから顔には指1本触らせなかったけどね。
散髪屋って衛生面にはことのほか注意を払わなければいけない種類の店でしょっ !?
さすがにさっぱりはしたが、気分はヤレヤレである。
近所のわずかばかりの田んぼでは田植えの済んだ田が2、3枚あって、残りの田にもすでに水が張られていた
いつも梅雨入りが田植えの合図だからね