「午前5時です」
最近導入したアプリのおかげでボクのスマホは正時になると人工音声特有の乾いた女性の「声」で時を知らせてくれる。
別に望んだわけではないが、導入したアプリの機能の一つとして備わったものなので、音声だけ止めるという訳にもいかないのだ。
別に害毒を垂れ流すわけでもないから黙認しているが、静かな場所でじっとしている時、例えば歯医者などの小ぢんまりした待合室で順番を待っている時などに静寂を破ってこの「声」が聞こえると、周囲の視線は否応なく音のする方に向くものだから、いささか慌てるのである。
曇っているので、この「声」が聞こえてようやく東の方角から辺りが白んできた。
随分と日の出が遅くなったものだが、間もなく秋分の日がやってきて、そこを境に夜の時間の方が長くなっていくのだからそれも致し方ない。
日が短いのは好きではないのだ。
ベランダの扉を開け放しても冷えた空気は入り込んでこない。短パンにTシャツ1枚で真夏と同じ格好である。南の夏の空気が入り込んでいるのだろう。
とはいうものの本州南岸には立派な秋雨前線が停滞しているから夏と秋のせめぎあいにも間もなく決着がつくことだろう。本格的な秋の訪れは時間の問題でもある。
また次の春と夏が巡ってくるのをじっと待つことになる。
ボクにとっては忍の季節を迎えることになるのだ。
今朝は年に数度の絶不調の朝である。
何事も書く気になれないというか、書くテーマすら思いつかない。思い浮かばないのだ。4時に起き出してきて乾いた人工音の「声」をただただ忌々しく聞くだけである。
長嶋や王だって毎試合毎試合打ちまくっていたわけではないのだ。打てないときもあったのだ。
比較の対象として長嶋や王を持ち出すのも恐れ多いが、こういう時はすっぱりあきらめよう。
こういう時のため? に撮りためた写真を並べてお茶を濁そう。嫌、もとい。少し目先を変えてみようとおもう。
以下は週に3、4度ほどあるパンの朝食の日に自分で作っているホットサンドのあれこれである。
具材は残り物や野菜の切れ端などを挟めるだけ挟んで後はぎゅっと抑え付けて両面を焼けばいいだけなのだ。
手間いらずと言えば手間いらずで、温めて食べるからそれなりにチョッピリだけれども豊かな気分にもなれるのである。
手っ取り早いからパン食の時はいつもこれなのだ。
片手にホットサンドを持っても、もう一方の手が空いているからタブレットをいじることも出来るし、何かと重宝なのである。
ちなみにパンは自家製。では、いざ!



















