今朝は寝坊した。
というか、いつものように午前4時に目は覚めたのだが、寝室に満ちている空気の、これまでとは全く違うフレンドリーな柔らかさが気持ちがよくて、ベッドから出ずにしばらくじっとしていた。
そして気が付けば時計の針が1時間先に進んでいたというだけのことである。
ボクの場合、春にはこの手の寝坊が増える♪
冬に虐げられてきた体には、春のぬくもりが何しろ気持ちいいのだから無理もない。
実はこういう寝坊を待っていた…ということもできるくらいである。
そういう意味で今朝はとても良い朝だった♪
遅まきながら起きてベランダに出ると、雨上がりの周囲の景色は濃いモヤの中に沈んでいて周囲の山々の輪郭をあいまいにし、街灯の明かりのところだけが薄ぼんやり光っている。
雨上がりというだけで好ましいのに、温かなモヤに包まれているのだから、春は特別サービスを提供してくれているようなものだ。
こういう春の朝というものに出会って、ますます良い朝だと感じる♪
こうなると頭に浮かぶのは、杜牧の有名な漢詩『江南春』だろう。
千里鶯啼緑映紅 水村山郭酒旗風 南朝四百八十寺 多少楼台煙雨中
(ウグイスの鳴き声が遠く響きわたり、深い緑にあかい花が映える
暖かな風が水辺の村から山里に吹き渡り、酒屋の旗を翻す
南朝以来の数多の寺々にある
楼閣やうてなが春霞の中に煙っている)
今日は温度が上がるそうだ。
パトロール日和になりそうで、数か月ぶりに短パンを履いて自転車を漕いで来ようと思う♪

まだ冬型の気圧配置真っ盛りのころの片瀬漁港灯台と富士山
