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平方録

3度のメシを自分で作ることに

妻に逃げられて一人暮らしが始まった。

朝ごはんはもちろん昼も夜も自分で料理をして食事する。
と言ったってキャンプ料理に毛の生えたような、料理と呼べるものかはハナハダ怪しいが、とにかく自炊は自炊なのだ。
学生時代も自宅から学校に通ったし、就職しても結婚するまでは自宅から通ったので、時間になれば三度三度の食事が用意されてきたから、事食べ物の心配はしたことがないし、ましてや自炊生活なんてのは他人事である。

10日の自炊初日は行列のできる肉屋に行って国産黒毛和牛のステーキ用の肉を200グラム買ってきて包丁乗せで肉を叩いて柔らかくしてから、フライパンでミディアムレアに焼いた。
この肉屋は安さと新鮮さで知られていて、土曜日のその日も午前10時過ぎという早い時間にもかかわらず駐車場は車で一杯だし、店の中は客で犇めいていた。
この店で一番安い100グラムで985円の肉だからボクは消費税込みで2000円余りを支払うだけで済んだが、レストランでこいつを食べれば軽く5~6000円はふんだくられるだろう。

付け合わせは山形の友人が送ってくれた自家栽培のタマネギを丸々1個スライスしたものを、そのまま30~40分の間空気にだけさらしておいて鰹節を振りかけて食べたら、独特の刺激は消えてシャキシャキと甘くて肉との相性はかなり良かった。
後は妻が作り置いておいてくれた野菜のピクルスとゆでたトウモロコシに枝豆。
もちろん赤ワインは欠かせず、この夕食の自己評価は三重丸 。美味しゅうございました ♪

洗濯機のトリセツを見ながら洗濯もした。
ゴミ出しにも行った。
小学生が夏休みの絵日記にこうやってつらつら書いて先生に提出したら、ハナ丸をいくつもらえるだろう。
昨日の日曜日、妻はいったん家に戻ってきたが、夜中にまた出て行った。

今日月曜日は植木のせん定クズや雑草など植物のゴミを出す日なので忘れずに出しに行かなければ。
洗濯機も回す。
朝ごはんは何にするかなぁ。

隣町に住んでいる若の母親が体調を崩してしまい入院してしまった。
大したことはなく単なる腸の炎症らしいから絶食して1週間もじっとしていれば退院できるらしい。
亭主は一人でも何とかなるだろうが、4歳の若だけは1人に出来ず、わが家に連れてきても遊ぶものがないから退屈してしまうということで、妻が若の面倒を見に泊まり込んでいるという訳なのだ。

思いがけないことが起こるものだが、とりあえずはあれこれ献立を考え、料理の腕を磨こうと思う。
カネに糸目はつけず美味そうなものを片っ端から…と行きたいところだが、年金暮らしというのが玉に瑕なのだ。

円覚寺の8月は日曜坐禅会が休みなのだが、第2日曜日の横田南嶺管長の法話の日だけは通常通り開催される。お盆を挟んで長い人は9連休が取れるそうで、さすがに参加者も少なめだろうと思ったら大方丈は普段と変わらず人であふれかえっていた
善男善女は管長の話を聞いてから夏休みなのだ

居士林んの門前を覆うモミジは元気だ

横田南嶺管長の筆による坂村真民の詩

龍隠庵にホテイアオイがさいていた
図柄と言い、形と言い。色彩と言い、実に仏教的な花なのに驚く
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