冬の期間を除いて円覚寺の坐禅会に出席する時は自転車を漕いでいく。
それが一番時間の節約になるし、朝の清々しい空気を切り裂いて漕いでいくと、心身双方にとってちょうどよいうウォーミングアップになり、集中力も増すって寸法である。
冬はそれをしないのは何てったって寒いから。何しろ、わが家から北に向かうのだから、確実に北風との戦いになるし…
で、山の神に車で送ってもらっていた。
しかし、4月になってもういいだろう…と思ったが、出掛け直前の気温は何と7℃。
これじゃ真冬と変わらないじゃん。
それですぐに日和って車で送ってもらう羽目になった。ヤレヤレだ。
会場の大方丈で横田南嶺管長の法話を聞いた後、同じ大方丈での坐禅会となる。
これが真冬だと横田管長の説教を聞く間だけはガスストーブがたかれるから、堂宇内はほんわかと温かいが、4月になるとそれもない。
ということは、冷蔵庫の奥でじっと座ったまま話を聞くようなことになり、これがまた骨身にこたえる。
ボクは横着してイス席の、しかも壁際の席を選んで、あわよくば壁に背を持たれかけながら話を聞こうと思ったのが失敗だった。
バチが当たったというべきか。
壁の続きは障子で廊下と仕切られていて、管長の話が始まれば締め切るのだろうと思っていたが開けっ放しのまま。
お陰で冷えた空気がス~ス~入り込んできて…
法話が始まる直前にトイレに行って備えたが、1時間後…話の内容から「あぁ、後、一言三言だろうな」と思う間もなく我慢の限界に達してしまい、トイレに駆け込んでしまった。
幸いにトイレでもスピーカーからの声は聞こえていたが、何とも無様なことではありました。
ジジイだから寒いと極端にトイレが近くなる。煩わしいったらありゃしない。
コンチクショウめっ!
……というわけで、朝っぱらから尾籠な話で恐縮でしたが、お口直しに清明な境内の新緑の輝きをどうぞ♪
居士林山門前
佛日庵脇 階段の奥が禅の修行道場や国宝の舎利殿のある所
黄梅院
フランス人の団体客が大勢いて「トレビア~ン」とか「セシヴォ~ン」とか口にしておりました=黄梅院
黄梅院門前の横田管長揮毫の坂村真民の詩
龍隠庵から仏殿(緑青色の屋根)と選佛場(茅葺屋根)をのぞむ
法堂跡 かくして境内のどこもかしこも新緑の輝きに包まれ、清々しいこと清々しいこと…♪
坐禅が終わった11時過ぎになると、気温も徐々に上がってきたし…