今回のW杯は非常に残念な結果に終わってしまった。残念とは予選敗退ということではなく勝ちたいと思っている選手が中田しかいなかったように感じたことである。そしてその勝ちたいと思っている中田が他の代表選手から孤立していた。試合を観てても最後の最後まで走っていたのは中田であった。何故中田があそこまで孤立をしなければならなかったのか考えてみた。先ず考えられるのは選手としての自立心のなさである。確かに中田は他の選手に対して厳しい要求をしていたのかもしれない、しかしそれは勝つためのものであってそれができないと実際世界では通用しないのである。日本人選手として唯一世界で通用してきたと言っても過言ではない中田に反論したり意見を言えたりできる本当の自立した選手が他にいなかったのではないのであろうか??中田に反論すらできなかった選手が心のどこかで中田を煙たがり敬遠し、中田を孤立させてしまうという最悪な事態になってしまった。観ていて大人が1人と子どもが10人でサッカーをやっているように感じた。そして二つ目の理由にメディアの選手に対する姿勢。今回は中田のことばかり書いているがこの際気が済むまで書かせてもらう。10年前の中田のインタビューとここ数年のインタビューを比較してみると明らかに違いがわかる。10年前のものは思いのままのものであったがここ数年のものはそうではない。明らかに自分をセーブしている。その原因はメディア側の未熟さである。自分の思いのまま言ってしまうとその意味を違ったように捉えられ間違った報道をされてしまい違う自分が世の中に存在している。このギャップが中田に大きなストレスをもたらせたのではないだろうか??もしかすると中田の引退を早まらせたのはメディアに原因があるかもしれない。
中田は日本サッカー界の功労者でもあり犠牲者でもある。
そうは言ってももう前に進まないといけない。この様なことが決して繰り返されないようにメディアも選手も日本サッカー協会も本当の自立をしていかなければいけない。
中田は日本サッカー界の功労者でもあり犠牲者でもある。
そうは言ってももう前に進まないといけない。この様なことが決して繰り返されないようにメディアも選手も日本サッカー協会も本当の自立をしていかなければいけない。