介護疲れ？殺人

注：短時間の傍聴です。

ギャンブル等の自己の身勝手な理由による金銭目的の殺人とは全く異質なものであることはすぐにわかりました。
正直なところ、こういった事件は全期日傍聴したいと強く感じます。

高齢の母親の介護に疲れた被告人が被害者を殺めてしまったっぽい。
加齢に依るものか？母親の奇行を約１０年以上のあいだ持て余した被告人がギリギリまで追いつめられていった様が非常に切ない。
被害者の夫、すなわち被告人の父らが持て余してしまった被害者の介護を被告人が１人で背負ってしまった模様です。
父親も会社のリストラ等の事情が有り、母親の介護に積極的に協力出来なかったようです。

法廷での被告人の温和な表情からは母親の殺害に至る経緯を察するに余り有る。
被告人と被害者は同姓である。ーつまり…。
被告人は人生を母親の介護で使い切ってしまったのでしょうか。

達観した表情の被告人に笑顔が戻る日が来るのでしょうか。