読売新聞に掲載された詰将棋を見つけたので眺めてみます。
出題は全て小松三香。
誌面では「将棋稽古所 五段 小松三香」とある。
将棋連盟の棋士データベースでは見当たらず、棋士系統図の小野五平十二世名人のところにも名前は無い。
第1回
1904年10月29日 朝刊
次号に掲載された答えは
「93銀、同玉、94金、92玉、84桂、同飛、93金、同桂、81角、同玉、72香成、同玉、73銀成、同玉、64金、72玉、73金、同玉、62飛成」
17手目73金に代えて63金でも詰み。これは例えば玉方51桂追加などで簡単に消せる。
第2回
1904年11月5日 朝刊
誌面に掲載された解答は、
「63銀、同玉、74銀打、72玉、73銀成、同玉、65桂、同歩、74銀、同玉、64金、84玉、51角成、93玉、94歩、同玉、95龍馬、93玉、94歩、82玉 後ハ何れにしても詰なり」
82玉の局面では、73金と73馬どちらも成立。これを限定するには玉方81香追加など。
第3回
1904年11月12日 朝刊
誌面に掲載された解答は、
「33飛、同玉、32飛成、24玉、15金、同玉、35龍王、16玉、36龍王、17玉、27金、18玉、38龍王、19玉、28龍王」
完全作。
第4回
1904年11月19日 朝刊
誌面に掲載された解答は、
「24角成、同玉、13角成、25玉、24龍馬、同玉、23桂成、同玉、22銀左成、24玉、23成銀、25玉、15金、同玉、27銀、25玉、16銀」
23銀成に代えて15銀も成立。
第5回
1904年11月26日 朝刊
誌面に掲載された解答は、
「87銀、同玉、79桂、同と、96角、同玉、95金、同玉、94金、96玉、95金、同玉、93飛、84玉、94飛成、73玉、74龍王、62玉、72龍王、51玉、42香成、同香、52歩、41玉、61龍王」
完全作。序盤の感触が良い。
全部で70回ほど連載していたようなので、またぼちぼち紹介します。
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