ぐるぐる将棋生活

将棋教室や道場に通ったり、プロの先生の将棋を観戦したりイベントに行ったり。
いち将棋好きの将棋生活の備忘録です。

コーヤン流 三間飛車の極意 急戦編

2015-12-17 | 棋書
月間定跡探訪、今月はノーマル三間飛車(コーヤン流)を眺めています。
読んでみている棋書はこちら。

コーヤン流三間飛車の極意 急戦編/中田功(著) 

三間飛車のスペシャリスト、中田功先生の本です。
もう絶版になっているんですよね多分……。私が買ったときは2000円弱とかだったと思うのですが今リンクを貼るためにアマゾンを見たら4500円とかになっていました。ひえー。
半年くらい前に持久戦編と一緒に購入したのですが、当時さっぱり読むことができず本棚にあったのを今回取り出してきました!
本の内容は全6章で下記のような構成です。

第1章/コーヤン流三間飛車の駒組みと特徴
第2章/居飛車超急戦の戦い方
第3章/居飛車急戦の攻防
第4章/居飛車3五歩急戦策
第5章/居飛車ナナメ棒銀
第6章/コーヤン流実戦編

今まで対抗形で振り飛車を指すときはほとんど四間飛車を指していて、三間飛車は少しだけしか指したことがなかったので読んでみました。
(あとコーヤン先生が好きだから)

駒組みと特徴のところをざざっと見ると、まず四間飛車との違いとして左銀の使い方が目に付きます。
基本的には高美濃にして銀を高美濃の金の上にのっけて使っていくようです。へーなるほど。。。

あとは大駒のさばき方!5筋へ飛車を回って角からさばいていきます。
「まず角からさばきます。角がさばけていれば飛車は自然にさばけていくものです」という一文が新感覚!
四間飛車を指していると角をさばくタイミングってなかなか分からなかったんですけれども、角からさばくと決めていればいろいろ迷わずすみそうです。

まだ読んでいる途中なのですが、なんだか感覚が合っているようですっと入ってきます。並べながら読むの楽しい!
もしできれば持久戦編のほうも読んでみようかな~。
対左美濃とか穴熊とか気になる項目がいっぱい。。。
どうやらコーヤン流は穴熊に組ませて攻めるというやり方らしく興味深々です。
最後の章の実戦集も楽しみです。

5手詰ハンドブック

2015-11-25 | 棋書
楽しかった大会が終わって、課題の終盤力を鍛えようと詰め将棋に挑戦しています。

5手詰ハンドブック 浦野真彦(著)

浦野先生の大ベストセラー詰め将棋本の5手詰め編です。200問収録。
実はこちらの本、5~6ヶ月前に浦野先生のサイン入りのやつを通販でゲットしていたのですが、そのとき開いたら本当に1問も解けず、青々とした背表紙が本棚を彩っていただけでありました。。。

今回、もしかしたら今なら多少棋力が上がっているかもしれない、と引っ張り出してきた次第であります。
試しに20問ほど取り組んでみたのですが……うおお!少し解けるようになってる!(3~4割程度)
ちょっとの前進ですが、できなかったことができるようになっているというのは嬉しいですね~。

でもなんでできるようになったんだろうか。できたときにその理由が分かればさらに上達が早くなりそうなんだけどなー。
できなかったときに比べて初手が見える回数は明らかに増えているので、3手詰めを解いてるうちに詰め将棋の急所っぽいところに気づけるようになってきたのかなあ。

こちらの本も3手詰め同様、解けたときの爽快感が素敵です。
本当に詰め将棋が苦手で、いまだに3手詰めハンドブックも高速で解こうとすると1割程度間違える私ですが、年内にこちらの本を2周くらいできればと思います。。。
この間の大会の打ち上げで詰め将棋選手権にもお誘い頂いたので、出て1問でも解けるようにがんばろ~。

よくわかる矢倉

2015-10-23 | 棋書
今月のテーマは矢倉ということで、先月の相振り飛車同様にざざざと一通り定跡を勉強してみよう
ということでこちらの本を読んでおります。

よくわかる矢倉 金井恒太(著)

いつも教室でお世話になっている金井先生の本です。
いろいろレビューなどを見ると、私のような低級位者には難しそうですが、矢倉の持久戦が
ひととおり載っているようで、今回勉強したいことにあっていそう!と読んでみています。

本の内容は全5章で下記のような構成。

第1章/加藤流
第2章/▲4六銀―▲3七桂型
第3章/森下システム
第4章/藤井流矢倉
第5章/実戦次の一手

今プロでも流行り?の藤井矢倉などまで載っています。
基本的には序盤~中盤の入り口まででしょうか。ひとまずこれらをマスターすれば
矢倉の持久戦の序盤はひととおりさらえるということでいいのかな。
あと文章の言葉遣いの雰囲気がなんだかとっても金井先生で、教室で指導を受けている気分になります笑。

ひとまず並べつつ読んでみているのですが、こ、細かい!
矢倉の細かさ、うわさには聞いていましたが、駒の位置がちょっと違うだけでぜんぜん戦局が変わるんですね~。
端を突く/突かないとか、銀の上がる場所、角の出る場所とか……。
1つの章の中で分岐も変化ももりだくさん。

今回の狙いはとりあえず並べてみて、「へー矢倉ってこういう手があるんだ~」というのを
大雑把に把握することなので、詳細は……今は……分からなくてもいいや……。
「良い手は指が覚えている」って郷田王将も3月のライオンのポスターで言っているから!
とりあえず指になじませるのが重要!(ひどい開き直り)
というわけで本の理解度は50%くらいでしょうか。もっと低いかも。

そういえば今回相矢倉を並べて思ったんですけど、棋書を並べるときって
ひふみんアイ(先後逆向き)も並べないと私にはちょっと後手の手がきちんと分からない
気がしました。。。
今までは振り飛車や駒落ちの定跡の勉強で、あまり相手側の手は指さない前提で並べていたのですが。
今月もし余力があればどこかひとつの章だけでもひふみんアイで並べようかな~。大変そうだけど。

いやーでも「とりあえず概要が分かればよい」と言いつつも、これ読むと指してみたくなる!矢倉楽しそう!
振り飛車と違って、矢倉って相手も矢倉にしようとしてくれないと相矢倉にならないんですよね。。。
せっかく本読んだのでちょっと指してみたいよー。矢倉ー。
もしどこかで機会があれば指してみたいと思います。

Zの法則―ゼったい詰まない終盤の奥義

2015-09-28 | 棋書
今週の半ばから海外に旅行に行ってきます!
で、一緒に旅行する友人(将棋好き)が現在海外で勤務中で、「向こうで合流するときにこれを買ってきてほしい」と
おつかいを頼まれた棋書がこちら。

Zの法則―ゼったい詰まない終盤の奥義 日浦市郎(著)

ゼット、いわゆる将棋で「絶対詰まない」形のことを書いた日浦先生の本です。
ときどき連盟モバイルの解説とかで出てくるのでちらほら見たことがある言葉なのですが、
低級者な私にとっては難しいのであまりなじみのない言葉です。。。
終盤を考えるときに重要な概念ですよね。
たぶん自玉がZで相手玉を詰めろにすれば勝ちみたいな感じなんでしょうか(自信なし)。

余談ですがなぜZというのだろうと思ったら、ホントに「絶対詰まない、略してZ」という由来なんですね。
勝手にこう、一巻の終わり的な……この形になってしまったらもう助からないんだぜ……というような
恐ろしい言葉としてつくられたのかと思っていました。
さらに余談ですがZといえばももクロとかドラゴンボールですよね。
ももクロは何度かライブに行くほど好きで、特にしおりん推しです!

さて、こちらの本ですが、既に絶版になっていて、電子書籍化もされていないとのこと。
友人いわく「Zのことを書いた本ってあんまりないんだよな~」ということで読みたいのだそうです。
棋書って結構よい本が絶版になっていたりするらしいですね。もったいなし。
こちらの本も元値からちょっとよいお値段になっていました。

じゃあ私が早めに買って読むから貸してね!と勇んでアマゾンでぽちってみたはよいものの。
……む、難しすぎる!
構成としては次の一手本みたいなかんじで、Zにまつわる問題が出題されていて、全5章で難易度順に並んでいます。

第1章/Zの素人編
第2章/Zの新人編
第3章/Zの凡人編
第4章/Zの鉄人編
第5章/Zの達人編

当たり前というかなんというか、既に第1章の第1問から解けません。
次の一手というか、先の十手くらいを答えなければならないのです。。。
これは違う。上級者向けの本だ……。
ただこれ身についたら相当強くなりそうですね。これは詰まない形だと分かること、とか
自陣を絶対詰ませない形にするやり方とか、相手に駒をどれだけ渡してもこっちは詰まないから
詰めろかければ勝ち、みたいな終盤の概念はいつか身につけたいところ。

ちなみにこの本をご所望の友人は、将棋ウォーズで初段の腕前。きっとこういうのもすらすら読めるんだろうなあ。。。
ただ盤駒を使って指したことはほとんどないということなので、旅行にはこの本のほかに布盤と駒を持っていこうと思います!
海外で将棋やるの楽しみ~笑

というわけで友人の手に渡るまではこの本の真価は発揮されなさそうですが、せっかく借りたんだから
がんばって第1章くらいは読んでみようかな……。
飛行機の中でぐっすり眠れそうです。。。

相振り飛車 基本のキ

2015-09-21 | 棋書
今月のテーマは相振り飛車ということで、こちらの本を読んでいます。

相振り飛車 基本のキ 藤倉勇樹(著)

一応振り飛車党なのに相振り飛車をさっぱり勉強したことがなかったので、なんとなく一通りざざっと
相振りのことが分かる本はないかと探していたところ、こちらの本にたどり着きました。
振り飛車の書籍を多数出されている藤倉先生の本です。
実は私は不勉強でこちらの本を知らなかったのですが、いろいろレビューなどを見ていると
いま私がやりたいことにぴったり合っていたような気がしたので購入してみました。

本は全4章で、戦型ごとにまとまっていて、さらにその中に6~7個くらいテーマがあります。
第1章/金無双・美濃囲い編
第2章/矢倉・穴熊囲い編
第3章/その他の戦型
第4章/ポイントチェック

ひとまず第1章のぜんぶと、第3章の「対ワンパク中飛車」「先手石田流対策」と「相四間飛車」「片矢倉・カニ囲い・銀冠の特徴」
あたりを盤に並べつつ読んでみました。
(余談ですがワンパク中飛車とゴキゲン中飛車ってどう違うのでしょうか?よくわかりません。。。)

ほほー、こんなに相振りはいろんな戦型があるのか~、としみじみ。
今まで相振りはひたすら三間か四間に振って美濃(3九玉)に囲っていたのですが、向かい飛車や中飛車に振ったり、
金無双や矢倉に囲うことなども試してみたくなりました!
この本のレビューにもあったのですが、相手の飛車を振る位置と自分の囲いの相性一覧が
理由つきで表になっているのがとても嬉しいです。

あとは相振りのときって、対抗形と同じように指していたので角頭の歩をあまり進めることがなかったんですよね。。。
そうか普通に相手の玉頭になるんだから角頭の歩もどんどん突いていっていいんですね。。。
それから相振りは一歩間違うと序盤から横歩みたいな飛車角総交換の激しい将棋になったりするので、
その変化についても少し書いてあって、おおこういうのもあるのね、と思いました(もちろん憶えられていない)。

などなど、そんな相振りを指す上での基本的な感覚がちょっとだけ分かった気がします。
指したことのない向かい飛車、右矢倉に興味津々の今日この頃です。

こちらの本、いまの私のレベル(連盟道場9級)だとちょっと難しいなあと思うのですが、相振りになったときに
どの囲いにしようかとか、中飛車や石田流への対策、アマチュアどうしだと実戦でよく出てくる相四間飛車も
書かれていてとても勉強になります!

今は相振りの穴熊はほとんど当たらないので2章はまだ読んでいないのですが、穴熊や矢倉に組む筋なども
これから読んでみたいと思います。あとは4章のポイントチェックも解いてみよう。
そして最後は結局実戦で試さないとですよね~。
前回の大会では怖くて試せなかったので、今度の大会で相振りになったら思い切って向かい飛車&矢倉を指してみます!