”雲八ねえさん”の歴史スポットめぐり

滋賀県五箇荘金堂の近江商人屋敷

滋賀県、東近江市にある近江商人博物館を

見学した後、近江商人屋敷の立ち並ぶ

五箇荘、金堂地区へ向かいました。

 

金堂地区は美しい白壁や水路に囲まれた

昔ながらの古い街並みが残されています。

 

 

”金堂”の名前から考えて、昔、ここには

お寺の”金堂”があったのではないか…?

 

…と、思っていたら、観光案内パンフレットに

「昔、聖徳太子がこの地を訪れ、大きな金堂を

建てた。」と、記載されていました。

 

 

なるほど、聖徳太子ゆかりの地なんですね。

この地区、聖徳太子と関りが深いようです。

 

さて、金堂地区では、いくつかの豪商の屋敷が

復元&公開され、観光スポットとなっています。

街全体としては、とても静かな印象でした。

 

 

まず豪商、”外村(とのむら)宇兵衛邸”へ。

ここは宿泊施設として、リニューアル工事中。

オープンに向けて準備が進められています。

 

そこで、親戚筋の”外村(とのむら)繁邸”へ。

繁さんは大学卒業後、家業を継ぎ近江商人と

なりますが、途中から文学を志し、弟に家業を

託し、小説家として活躍しました。近江商人を

題材とした作品をいくつか残しています。

 

 

ここは近江商人の本宅として、昔のままの

姿が残され、広々としたお座敷、美しい

日本庭園が豪商の生活を偲ばせます。

 

お座敷に座って広いお庭を眺めました。

昔ながらの風情があっていいな~。

 

 

”作家としての外村繁さん”を紹介する

コーナーもありました。庭にあった狸の

置物がユニークです。家や蔵を守る

”守護狸”(?)として置かれたそうです。

 

狸の大きな目は、社会情勢を見渡せるように。

狸のお腹は、太っ腹な精神を持つように。

そして、タヌキ(他抜き)のごとく、秀でた人に

なるようにとの願いがこめられているとか…。

 

 

次は”金堂まちなみ交流館”へ。

豪商の屋敷を”まちなみ保存会”が

ボランティアで管理&運営しています。

 

建物を見学します。ここも立派なお屋敷です。

近江商人屋敷の1つが、この夏、宿泊施設に

リニューアルされます。泊って、こんな風情ある

お部屋でゆったりくつろぐのもいいな~。

 

 

この周辺をぐるぐる歩きましたが、お土産屋、

喫茶店、お食事処など、見かけませんでした。

もっとじっくり捜せばあるのかな~?

 

でも”金堂まちなみ交流館”の中に

お土産コーナー、珈琲コーナーありました。

 

 

珈琲を注文します。かりんとう付きです。

お座敷とお庭、とてもいい雰囲気でした。

 

次に”中江準五郎邸”を見学しました。

この邸宅は、昭和初期に朝鮮、中国で

”三中井百貨店”の事業で繁栄した豪商、

中江家の準五郎さんの本宅です。

 

当時の百貨店事業の繁栄を語る、戦前の

資料や写真がたくさん展示されていました。

中国での百貨店、設備やディスプレイなどは

時代の最先端を行くものだったようです。

 

 

国外での百貨店事業をどんどん拡大…。

合計20店舗に広げ、繁栄を誇りました。

しかし、太平洋戦争の敗戦とともに

事業は、あっという間に衰退しました。

これも時代の流れだったのですね。

 

建物は近江商人屋敷の典型的な形でした。

一部取り壊されていましたが、昔のように

復元整備され、一般公開されています。

 

 

この地区の郷土玩具”小幡人形”などの

コレクションを展示する部屋もありました。

 

観光案内所のある”ぷらざ三方よし”にも

立ち寄ってみました。ちょうどこの日は、1ヵ月に

一度だけの”地元のおばあちゃんたちの手作り

郷土料理を販売する日”でした。ラッキー…!

 

 

さっそく、手作りお惣菜をゲットしました。

手作りちらし寿司、丁字麩のからしあえ、

野菜とがんもどきの煮物です。

 

さすがにこの写真、パックのままなので、

まったくインスタ映え(?)しないですね。

どことなく温かみを感じさせるやさしい味、

おばあちゃん手作りのお惣菜でした。

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