物乞いの戯言

11月といえば私の誕生日という一大イベントがあるわけだ。「また自分語りかよ、うぜー」って思ったあなたは正しいから去りなさい。

さて、誕生日につきものといえば何だろうか。プレゼントである。プレゼントというものは第一に貰う側が嬉しいものでなければならないのは不変の理であるからして、差し上げる側は大変に気を遣わなければならない。(ちなみにこの場合、巨乳な男子にヌーブラを進呈する一部の(丁寧に言うならば)場の空気を和ませる学生などは例外とする。)

プレゼントを選ぶのは難しい。その人の貰って嬉しいものなんてなかなか分からないし、びっくりパーティーでも催そうものなら尚更手探り状態になる。勿論、資産なんかをいただけるなら大変喜ばしいことだが、そいつは非現実的だ。ならば、現実的で無難なものを選ぶのが通例となる。そいつは一体どんなもんだ？と。

一例として挙げられるのは、“あったらいいけど自分ではなかなか買おうとは思わないもの”ではなかろうか。

例えば、時計や財布、パスケースなどが挙げられる。よくお父さんにネクタイを買ってあげる娘の姿というものが数多くの媒体で描写されることがあるが、あれも正しい。
わざわざ私が言うまでも無いが、こうした品物は授受双方にとって無難な図式が成立しやすいためにプレゼントの代名詞として広く知られている。これらは日常で使うものであるし、それゆえに消耗品でもある。そしてある程度消耗するまで(あるいは飽きるまで)自分で買おうとしないケースが多い。だから貰っても困らないし、むしろ大変ありがたい。
ちなみに、現実的なパターンを崩さぬよう注意が必要だ。例えば、何処にして行くんだ!?というガラのネクタイなどが該当する。これらは貰っても困るし、廃棄物になりかねない。

はいはい、グダグダ書き続けて、「結局お前の欲しいもんなんじゃねーの？」って思ったあなたは正しいから褒めて遣わす。現金とか無粋なこと言わなくてよかったでしょ？
いや、ホント、時計や財布、パスケースなんて類は新調したいけれども、わざわざ自分で吟味して買おうと思わんのよな。あと、カバンとかね。ここで気づいたけど、ほぼビジネスグッズ全般だったりしてな。こんなもん稼いだ金で買うのバカらしいだろー、ってなってしまうんだよな、私の場合。とても某A○KIなどでは手に入れられないであろう高級戦闘服一式に身を包んだあんちゃんとか相容れないよな。あんな消耗品をファッショナブルに着飾っても無駄すぎると思ってしまってな。まあ、小汚すぎるのも問題だけれどさ、要は身だしなみができてりゃ良いんだから。

おや、少々話が逸れてしまった…。だから、あれな、賢明な読者諸君は来週の火曜日に私を心から祝ってくれたまえ。欲しいもの概略書いておいたから宜しくね。

ここまで付き合ってくれた敬愛なる読者諸君に、最後にもう一つだけ現実的で無難なプレゼントを教えて差し上げようか。

それは貴方の気持ちです。

ハイ、これで収まりいいでしょ。