長谷川歯科医院のブログ

静岡県掛川市本郷にある、長谷川歯科医院です

最近の施術例 難治性根尖性歯周炎の外科療法 (注:手術中の写真を含みます)

2014-07-16 | 治療例
注意:手術中の写真を含みます。


根管治療を繰り返しても痛みや違和感がとれないときは、
外科療法(歯根端切除手術)が有効な場合があります。

当院ではCT撮影と歯科用実体顕微鏡を用いて、
より確実な診断、治療に役立てています。

他院にて、奥歯の根管治療を長期間にわたり受けていましたが
違和感と咬合痛がとれずに、当院に来院されました。




上顎左側第一大臼歯(真ん中の歯)
不完全な根管充填と根尖部病巣が確認されます。




当院にて通常の感染根管治療を行った後、
外科療法(歯根端切除手術)の適応と判断しました。




CT撮影により、より正確な根尖病巣部の状態が把握できます。
第一大臼歯近心根先端部に上顎洞に近接した歯槽骨欠損を認めます。




感染した歯根先端部と周辺感染組織を除去します。
上顎洞粘膜には感染は波及していないようです。



歯槽骨を補修する多孔性ハイドロキシアパタイトの填入


歯根端切除手術後は、傷が小さいので腫れや痛みも少なく経過します。
現在は違和感や痛みがすっきりととれて、しっかり噛めるようになりました。


長谷川歯科医院






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院内感染対策 当院の取り組み

2014-07-13 | お知らせ
当然ながら、タービン(回転切削器具)を含む口腔内に入る全ての器具は、
患者さんごとに高圧蒸気滅菌された完全に清潔なものを使用し、
徹底した院内相互感染防止に努めております。


当院は、“歯科外来診療環境体制”の施設基準認可を受けた歯科医院です。

 
“歯科外来診療環境体制”(外来環)の施設基準とは、
歯科医療を行う上で必要な院内感染対策や緊急時対応などの医療安全のために、
厚生労働大臣が定める以下の条件を指します。


1. 所定の研修を修了した常勤歯科医師が1名以上いること
2. 歯科衛生士が常時1名以上配置されていること
3. 緊急時の初期対応が可能な医療機器(AED、酸素ボンベ及び酸素マスク、血圧計、パルスオキシメーター)を設置していること 
4. 診療における偶発症等緊急時に円滑な対応ができるよう、別の保険医療機関との連携体制が確保されていること
5. 口腔内で使用する歯科医療機器について、患者ごとの交換や、専用の機器を用いた洗浄・滅菌処理を徹底する等十分な感染症対策を講じていること
6. 感染症患者に対する歯科診療について、ユニットの確保等を含めた診療体制を常時確保していること
7. 歯科ユニット毎に歯牙の切削や義歯の調整、歯の被せ物の調整時等に飛散する細かな物質を吸収できるよう、歯科用吸引装置等を設置していること
8. 歯科診療に係る医療安全管理対策を実施している旨の院内掲示を行っていること


これは、院内感染防止や緊急時対応などの医療安全に対する診療体制を整え、
上の基準を全て満たす歯科診療所として厚生労働省より評価され、正式に認可されたものです。

全国6万8千の歯科医院のうち、現在その約10%にあたる約7千の歯科医院が施設基準認可を受けています。
(静岡県の認可医院→ http://kansenboushi.com/05/%e9%9d%99%e5%b2%a1%e7%9c%8c/)



これからも皆様に安心で安全な歯科医療を提供できるよう取り組んでまいります。


長谷川歯科医院
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ITIスタディークラブ

2014-07-01 | 活動報告
先週の土曜日は、午後の診療を早めに切り上げさせていただき
所属するITIの静岡での研修会に参加しました。



今回の演者は、5Dの石川知宏先生でした。
矯正治療とインプラント治療を組み合わせた、
包括的な歯科治療についての講演を拝聴しました。

インプラントは骨に結合し完全に不動なため、
矯正治療において歯を移動するための絶大な固定源(アンカー)となりますが、
それ故に、矯正治療後の歯とインプラントの位置関係を
矯正治療開始前に明確に規定する必要があります。


長谷川歯科医院
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