~前回の続き~
外断熱の弱点と言いましたが、あくまで私個人の感じた事です。
デメリットは場合によって(人によって)メリットになり得る事もあるので
参考程度に。
ー 部屋の音が響きやすい ー
コンサートホールとかの音響特性で、ライブ気味(響きやすい)とか
デッド気味(吸音がいい=響かない)という専門用語があるのですが
ume'sHome は、確実にライブな特性です(テレビの音量が常に小さめです)
その理由は充填断熱(内断熱)の場合、
繊維系のグラスウールやロックウールが部屋側石膏ボードのすぐ裏側にあり、
その素材自体が吸音効果が高いために部屋の音が響かないのだと思います。
外断熱の場合まったく逆で、空洞なので吸音はしない。
断熱材のボード(発泡系ポリエチレンボード)も吸音効果はあまり無いはず。
たしか、引っ越し前の部屋に何も無い状態で、今住んでいる状態より
かなり響いていた記憶があります。
逆(メリットとして)に考えれば、家じゅうの気配や、どこに誰がいるかわかりやすいとか、
あまり大きな声を出さなくても通じるとか、
例:○○~ごはんできたよ~、はーい!今いくよ~(集合が少し早い・・・!?)
だいたいの場合、カーテンやソファーや家具等で音響特性は大きく変わるので、
弱点としては、気にならない程度の小さいものだと思います。
ー 外壁と構造体(躯体)までに距離がある ー
外断熱(外張り断熱)である以上この事は宿命だと思いますが、
内断熱(充填断熱)工法の場合、外壁と柱等の構造体(躯体)までは、
たぶん外壁の厚み+10mm~20mmくらい
外断熱の場合は、
外壁の厚み+50mm~70mmはあるはずなので、
必然的に建築物そのものが大きくなります。
敷地のアキが、外断熱工法の方が少なくなるという事になります。
もう一つ、庇(ひさし)等の外壁に対して部品(設備)を後付けする場合
より長いネジ(ボルトや釘)が必要になります。
いづれも5cm程度の問題ですが、
私なりに良く考えると弱点といえると思っています。
しかし、完全な持論ですが、
デメリットというのは、はじめから理解していればそれほどのものでは無い。
知らないデメリットをあとで知る事自体が、より大きなデメリットになる。
それと、デメリットに勝るメリットがあるものの方が、
より良いものとして存在価値があると思います。
例えば包丁
・日本製(鍛冶職人さん作る)の包丁
デメリット=価格が高い
メリット=良く切れる(料理が楽しい・食材がおいしい)
修理を頼める、より長く使うので愛着が湧く
・外国製の大量生産の包丁
デメリット=切れるが良く切れない(危ない・食材にストレス)
メリット=価格が安い(買い替えしやすい)
またまた長文になりましたが、少しでも参考になれば幸いです。
指摘等あればコメントください。