plum's

家が建つまで・建ってから。

デメリット=隠れた味方

2014-12-30 18:29:00 | 設備
~前回の続き~
 
外断熱の弱点と言いましたが、あくまで私個人の感じた事です。
 
デメリットは場合によって(人によって)メリットになり得る事もあるので
 
参考程度に。
 
ー 部屋の音が響きやすい ー
 
コンサートホールとかの音響特性で、ライブ気味(響きやすい)とか
 
デッド気味(吸音がいい=響かない)という専門用語があるのですが
 
ume'sHome は、確実にライブな特性です(テレビの音量が常に小さめです)
 
その理由は充填断熱(内断熱)の場合、
 
繊維系のグラスウールやロックウールが部屋側石膏ボードのすぐ裏側にあり、
 
その素材自体が吸音効果が高いために部屋の音が響かないのだと思います。
 
外断熱の場合まったく逆で、空洞なので吸音はしない。
 
断熱材のボード(発泡系ポリエチレンボード)も吸音効果はあまり無いはず。
 
たしか、引っ越し前の部屋に何も無い状態で、今住んでいる状態より
 
かなり響いていた記憶があります。
 
逆(メリットとして)に考えれば、家じゅうの気配や、どこに誰がいるかわかりやすいとか、
 
あまり大きな声を出さなくても通じるとか、
 
例:○○~ごはんできたよ~、はーい!今いくよ~(集合が少し早い・・・!?)
 
だいたいの場合、カーテンやソファーや家具等で音響特性は大きく変わるので、
 
弱点としては、気にならない程度の小さいものだと思います。
 
 関係ないですが、薪ストーブです!!
 
ー 外壁と構造体(躯体)までに距離がある ー
 
外断熱(外張り断熱)である以上この事は宿命だと思いますが、
 
内断熱(充填断熱)工法の場合、外壁と柱等の構造体(躯体)までは、
 
たぶん外壁の厚み+10mm~20mmくらい
 
外断熱の場合は、
 
外壁の厚み+50mm~70mmはあるはずなので、
 
必然的に建築物そのものが大きくなります。
 
敷地のアキが、外断熱工法の方が少なくなるという事になります。
 
もう一つ、庇(ひさし)等の外壁に対して部品(設備)を後付けする場合
 
より長いネジ(ボルトや釘)が必要になります。
 
いづれも5cm程度の問題ですが、
 
私なりに良く考えると弱点といえると思っています。
 
しかし、完全な持論ですが、
 
デメリットというのは、はじめから理解していればそれほどのものでは無い。
 
知らないデメリットをあとで知る事自体が、より大きなデメリットになる。
 
それと、デメリットに勝るメリットがあるものの方が、
 
より良いものとして存在価値があると思います。
 
例えば包丁
 
・日本製(鍛冶職人さん作る)の包丁
デメリット=価格が高い
メリット=良く切れる(料理が楽しい・食材がおいしい)
     修理を頼める、より長く使うので愛着が湧く
 
・外国製の大量生産の包丁
デメリット=切れるが良く切れない(危ない・食材にストレス)
メリット=価格が安い(買い替えしやすい)
 
またまた長文になりましたが、少しでも参考になれば幸いです。
 
指摘等あればコメントください。
 
 

ますます冬が好きになる

2014-12-11 23:15:42 | 入居後

いよいよ寒くなってきました!!

うれしい!!(理由はまたの機会に)
 
今日は改めて断熱材について
 
普段、暑いとか寒いとかの家の住みやすさで重要なアイテムの一つに断熱材があると思います。
 
家(建築材)の断熱用素材として大きく分けて
 
繊維系(グラスウールやセルロースファイバー、羊毛、etc)=主に充填断熱工法用
 
グラスウール
 
発泡系(ウレタンフォーム、ポリエチレン、発泡ゴム、etc)=主に外断熱工法用
 
ume'sHomeは、カネライトフォームという板状(発泡系ポリスチレンボード)です。
 
 カネカ製品
 
やはりどれもメリット・デメリットがあり(ここでは省略)
 
前のブログでも書きましたが、断熱材自体の性能より、施工(工事)の確実さが重要だと思います。

この事は家が建つ過程(工程)を当時現場で見せてもらって理解度が深まりました。
 
どの断熱材も十分な量(厚さ)をしっかりスキマ無く断熱工事してあれば、
 
その家はかなり快適なはずだと思います。
 
もう一つ意外な素材があります。
 
木造建築の場合、木材自体も断熱材になります。
(ログハウスは丸太そのものが断熱材で外壁)
 
寒~いスキー場で、木製のキーホルダーと鉄製のキーホルダー、冷たいのは・・・・
 
真夏海の炎天下、砂浜で・・・・・・・・
 
充填断熱工法(木造軸組)は柱と柱の間に断熱材が入りますが、
 
断面的(壁を上から見て)に断熱材が無しの並んでいる柱は10cm前後あるわけですから
 
断熱材として十分という考えになります。
 
よく言われる木造住宅が「やさしい」とか「温もりがある」というのは
 
構造体(躯体)そのものが、すごく熱くならない、すごく冷たくならない
 
というのがかなり大きいと思います。
 
 
そしてあまり知られていない、けれどもっとも身近な断熱材として、
 
空気という素材?があります。
 
正確には、止まっている空気(涼しくさせる場合は動いている空気)です。
 
繊維系・発泡系の断熱材もその中に空気をためて断熱効果を高めているそうです。
 
羽毛布団やダウンジャケット、寒いところが好きな鳥達や私が大好きなホッキョクグマも
 
空気(羽毛や毛皮にためている)を味方にしているわけですね。
 
よく恋人の事や夫婦の会話で「もう長い事一緒にいて空気みたいな存在」と言いますが、
 
本当はすご~く大切な存在で、お互い必要なささえあいだったりするのでしょう・・・

なんつって(笑)
 
ume'sHomeは壁内通気といって、

外断熱用の断熱材と部屋側の石膏ボードの間に空洞があり


      外断熱(外張り断熱)                   充填断熱(内断熱)
 
 

                       ↑上から見た図
 
夏は機械で床下から屋根裏まで空気を持ち上げて動かして大切な構造体を風通し良く

熱がこもらなくし、冬は完全に閉め切り(機械OFF)空気を止めて断熱材として味方にする

という仕組みになっています。
 
詳しくは高砂建設さんのホームページにあります!!
 
※前回ブログで説明した24時間換気とはまったく別のシステムです。
 
<住んでみて実感している事>

今年で3度目(正確には2.5回目)の冬を迎えてますが、去年より確実にあたたたかいです。
 
その事は、完成以前より高砂建設さんより聞いていたのですが
 
こんなに体感するとは驚いています。例:家の中は靴下を履きません。
 
(もちろん例年の寒さの差もあると思いますが)
 
エアコンは完全に冷房専用になっています。
 
原因は
 
・構造体(木材)自体の乾燥が進んでいる?(無垢の木材はいい意味で変質していく)
 
・完全に留守になる時間が少ないので冷えきらない。
 
・暖房器具(温水ファンヒーター)の使い方(強弱)が慣れてきた?
 
いい事ばかりの外断熱+壁内通気システムですが、弱点もあります。
 
そのへんはまた次回に!
 
 
少し長文になりました。独自の見解ですので、指摘等あればバシバシお願いします。