ふらんす・エトランゼ

ワーホリで学んだフランス生活での素朴なギモンと発見

文化遺産の日

2006年09月17日 | ストラスブール生活

ちょうど2年前のストラスブールです。まだ木々も青く、花も咲き、夏の名残を感じさせる青空と、女心?のように変わりやすい秋の空が同居しています。Strasbourg_muse_alsacien_015

「文化遺産の日」これは、世界47カ国で行われているイベント。フランスでは9月の第3土・日曜日です。
つまり早い話が、ありとあらゆる文化施設が
無料になるというありがた~い日です。

今年は昨日と今日だったようです。

フランスは時々こういった粋な催しが多いので、貧乏学生やワーホリ生活者には、結構暮らしやすい国かもしれません。(ま、そのために巨額の税金が投入されている事は言うまでもありませんが・・・)

毎月第1日曜日や(でもシャンティ城は「プライベートなお城だから」とあっさり断られましたけど・・・)、以前アップした記事でも、文化遺産の無料開放の事を載せています。

■La nuit des musées「美術館の夕べ」

さてさて、2年前のこの日Strasbourg_muse_alsacien_017 私がたどった足取りは・・・まず、

★「Musée Alsacien」~アルザス美術館~★

これは、入り口の門にかかった看板。これがないと美術館は門を入った中庭に面しているので、見逃してしまいます。

こういう可愛らしい看板がパン屋や、肉屋、鍛冶屋といたるところに溢れているアルザス地方です。(他の地方もあるのかしら?誰か教えてください~。)

ここは、渡仏間もない私にはあまりにも素晴らしく、アルザス文化が新鮮で、ほぼ半日も時間を潰してしまいました。
                                              

Strasbourg_013

★ワイン博物館★

元はホスピスという病院が資金集めのために始めたワイン作りが、今も博物館兼ワイナリーという形で運営されています。
今ではその売り上げは慈善団体に寄付されるらしいです。

同じような施設はフランス全土にあると聞きましたが、有名なのはボーヌのものですね。

Strasbourg_014 ★教会でのイベント★

教会は年中無料ですが、この日にはあちこちの教会でコンサートが催されます。どれに行くか迷ってしまう事も・・・。

因みにこの教会はカトリックだった時代とプロテスタントだった時代を何度か繰り返した教会で、内部は両方の様式が見られます。

日本で言うと浄土真宗だったお寺が、曹洞宗とかに改宗したってことでしょうか?(分かりにくい例えでゴメンナサイ・・・

Photo
←別の教会では、なぜか
生け花の展示会が行われておりました。

Strasbourg_021教会の外では、こんな風に溶接の実演をしていました。

当時フランス語理解度ほぼゼロで、おまけに今となっては記憶もアヤシイのですが、作業していたお兄さんたいが、ガスマスクみたいなのをしていたし、つなぎの金属がキラキラ光っていたので、「水銀!?」と勝手に思い込み、ひとり避難訓練の様に口と鼻を押さえておりました。
こういうワークショップもあちこちで見かけました。


Photo_1 ★無料コンサート★

市内の中心広場ではワークショップを始め様々なコンサートが開かれています。

コンサートと言っても、フラメンコ教室の発表会だったり、子どもたちに色んなジャンルの音楽のレクチャーをしたり、お役所の主催するコンサートというよりも、市民団体が主催する催しが多かった気がします。


「文化遺産の日」と言っても、単に無料で遺産を開放するだけでなく、それを通じて色々な「文化」を感じることができる貴重な日、そして何よりもそれが市民自身が積極的に参加できる日だと思います。