ふらんす・エトランゼ

ワーホリで学んだフランス生活での素朴なギモンと発見

フランスでのボージョレーヌーボー事情

2006年11月23日 | ストラスブール生活

このブログをスタートした時から「書こう、書こう」と温めていたネタ(と言っても小ネタ)を、遅くなりましたが公開します。



日本でもすっかり御馴染み、毎年11月の第3木曜日はボージョレーヌーボーの解禁日です。
木曜日の朝、カフェやレストランの壁やワインショップのウィンドーには

「Beaujolais nouveau est arrive !(ボージョレーヌーボーが着きました!)」のポスターが張り出され、スーパーや酒屋の店頭にはいろんな種類のボージョレーヌーボーが並びます。


この日の私は・・・というと、学校の仕事が確か夕方6時くらいまであり、喜び勇んで近所のスーパーへワインを買いに走ったと思います。多分・・・記憶が曖昧ですが。

日本では2000円弱はするヌーボーですが、本場ではせいぜい5ユーロ(約700円)前後

とりあえず1本購入し、帰り道にあるワインショップ[NICOLAS]
このニコラ、結構使えます。滞在中は色々とお世話になりました。


日本もそうかもしれないけど、フランスのスーパーでワインのことを聞こうと思っても不可能・・・。まず尋ねる人をつかまえることさえ一苦労です
店員は?といえば、レジのオバちゃんと、コワモテのガードマンくらい・・・


フランスでは分業化が進んでいるようで、レジのオバちゃんはレジの仕事だけ、陳列係は陳列だけ、ガードマンはセキュリティーだけ・・・ってな具合なので、ワインに限らず商品の情報(例えば、安全性や味など)を知りたければ、店長を引っつかまえるか、自分でなんでも調べる知識豊富な賢い消費者になるしかありません

日本のスーパーだと、知らないことでもバイトでさえ、一生懸命親切に調べてくれたりしますが、「知りません」や「分かりません」の一言で片付けられてしまうのがフランス・・・
そこには謝罪の言葉なんてありません。たまに個人的に知っている情報だったりすると親切に教えてくれたりしますが、あくまで個人の意見なので偏見が多分にあったりします



というわけで、この
[NICOLAS]は知識は豊富なアドバイザーはいるし、ちょこ~っとだけワインをかじったことのある私でも、「パエリャに合うワインを探しています。」という感じで相談すれば、安い5ユーロくらいのものから種類豊富に味の違いをわかり易く教えてくれるので、充分に満足いくお店だったのです
そして嬉しい事に、フランスのあちこちにあって、ストラスブールの中心部にも2店舗ありました


ヌーボー解禁日のこの日は、折角なので
ニコラのオリジナルワインで、ここがプロデュースして作っているヌーボーをいただきました。

ただ、ヌーボーといっても日本のようなお祭り騒ぎは見られませんでした。
フランス人にとっては数週間しか発酵していないワインはジュースのような物なのかもしれないですね
スーパーの陳列も数種類はありましたが、地味で人通りもまばら・・・



ちなみに当時同居していた仲間(
国籍;ドイツ、スペイン、エストニア、中国)は、誰一人としてこのヌーボーの存在を知らず、「ボージョレーって何?」ってところから、説明しなくてはいけませんでした(日本人の私が???)。

まあ、10代後半から20代前半の若者たちでしたから、「ワインよりもビール!世代ですね。
私だってワインに興味を持ち始めたのは二十歳を過ぎてからだったし・・・



驚くべき事は、
大学の学食でヌーボーが出ました!!(写真)。
しかもお代わり自由で
でも、夜ではなく昼食限定だったので(飲みすぎ防止か?)、飲まない人もかなりいたような・・・
夜ならもっと盛り上がるのに(学食で盛り上がられても迷惑か?

Opera_016


写真でも分かるように、瓶にラベルのないヌーボーです。樽で大量に仕入れるのかな?



Opera_008お料理はヌーボーに合わせて牛肉の赤ワイン煮込みに赤スグリ?の実を使ったソース!!。

とってもグルメ!?なランチでした。
やっぱワインは料理と一緒にいただかないとね



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