「寿者福之首」から始まった西方院のイーさんの開炉の茶事が催されたのは雨上がりの気持ち良い晩秋だった。
お寺さんの建て替えにともないお茶室も生まれ変わった。
気持ちの良い明るい部屋に私達5組の連中9人はお招きを受けました。
お床の掛け物は四代宗汲宗匠のものだった、三子宗汲と花押あり。
宗筧宗匠の三番目の御子様だったんだなァ。
花はウグイスカグラと宝船と言う椿を唐津の徳利形の花入れに。
そこで先生が茶事の時は花は後入に置くものと注意をされました。
イーさんは忙しいから前もって置いとかれたのでしょう。
私としては軸に対して花入の置き方がどうも気になって仕方ありません、会記に軸は横物とありましたがそれも気になります、偉い人が書かれたとは言え色紙に書かれたものを表装したと思われる二行でしたし・・・・亭主の趣向なのでしょうか?
お料理はご亭主の創作でしょうか、イーさんはお料理が好きで上手で全く苦にならないと日頃言っておられます、手のこんだレンコンの団子の煮物椀をはじめ百合根を裏ごししたキントン、柚子をくり抜いて和え物入れに(この中にはキャビアとイカを混ぜ合わせイクラを上に散らしていた)使ったり、点心盆の上は色取り取りで吹き寄せのミノの様でした。
美味しく全部戴きました、御馳走様でした。
又、後入ではお茶入れ、お茶杓、お茶碗も実に立派なお品揃いでさすがお寺さんだなァーーと皆完服しましたよ。
私も茶飯釜を今研究しています、見た事も実際には体験したと言う人の話も聞いた事が無いのでどうなるか分かりませんが、社中の初釜にやって見ようと考えております、
その後5組の人達をお招きし茶飯釜の楽しさを会得したいと思います。
先ず勉強、体験、実践・・・とても楽しみです。
皆さんも如何ですか、一緒に勉強しませんか! 宗春