さっちゃんち園児のお茶教室

2016-11-12 09:43:02 | 茶道稽古

月に一回茶道で保育園児と遊んでいます。
0歳~5歳児のかわいい子達です。
今回はお茶碗の拭き方と茶巾の使い方を稽古しました、茶筅を振るのはもう何回もしましたのでみんなかなり上達しています。
らいちゃんは転校して行ったのでもう居ないのですが、この日はお茶がしたいからと・・あちらを休んでやって来ました。
みんな楽しそう!嬉しそうです。
手品でもしている様な仕草で茶巾を扱う子達を見ていると、こちらまで楽しく可笑しく笑ってしまいます。
しいちゃんは5歳児だから何でも良く出来ます・・君はみんなのお手本なんだよ、しっかり頑張ってね、その調子!上手く出来てるよ!
えみちゃんは正座が苦手で一時間がやっと。
他の子達は正座も慣れて上手いもんです。
さとちゃんは小さくても手付きも良く茶筅を振るのも上手、茶巾だって上手くたためます。
最初の頃が嘘のようです、一口しか飲めなかった茶も今ではお代りと3服も飲んで・・もうお腹一杯!って・・
ではそろそろお片付けに入りましょうか。
では最後は「自分の飲んだお茶碗を持って来て下さい、先生がお湯を入れてあげるから自分の席で茶筅を振りきれいにしましょうね、出来たらお湯を捨て茶巾を入れ茶筅も入れましょうね」
「そうそう、はーいみんな良く出来たよ!茶碗も茶筅もきれいになったねぇ・・・
では今日はここでおしまいにしましょうか。」
しいちゃんはルンルンでめちゃ楽しかった、面白かったと小踊りです。




炉開き 口切り 第2部

2016-11-09 14:37:00 | 茶道稽古

日頃親しい友人も この日はおすまし顔のお客様になってお出で下さいました。
お着物も上等な着こなし。
私はと言えばみすぼらしいその辺の百姓おばさんの出で立ち!「もう少しは小奇麗にしなさいよ」と言う母さんの声が聞こえて来るようでしたよ。
広間での壺飾りには先代の筆、横物で”草人木”を掛けました・…この様な集まりにはふさわしい内容と思ったから。これから季節も冬に向かうけれども「冬来たらば春遠からず」の意味もあり人の一生も春夏秋冬
いろんな春を迎えるけれども良い事ばかりでも無く、悪い辛い事ばかりでも無い、頑張っていれば必ず春は来るし報われる日も必ず来る・・・ねぇー母さん!

初炭はふくべの炭斗(藤井一丘作)に伊部焼きの火入灰形の香合(藤田龍峰造)です。この作品は私の生まれた年に2代目を継承した無形文化財保持者と言う事で何だか親戚の様な思いで愛用しています、釜は美之助、くり口に平丸釜。

薄茶席の方は来月4日には「ふれあい茶会」に来てくれる水無月釜の藤谷芳哉の絵付け教室に展示即売が成功でありますようにの”祈り”を込めて極力彼の作品を使いました。水指は臼型「市松宝尽し」。
香合は「琵琶」これは見事ですよ・・蓋をはぐれば琵琶を弾くバチの絵がさりげなく色付けされております。

茶碗は一つ目、大根に蕪・・・大根は大きく根を張ると言う縁起の良い品で黒地に絵がほどこされた粋な品、二つ目は秋の花を初め春夏の草花が咲いています、三つ目は童話に出て来るような野原にススキがたなびきその間を兎が駆け抜けて行く・・・何だか一句出来そうです、そんなこんなで我が家の茶事は自分の気侭にやっていますが知る人は何と法律違反をしているとお叱りになられる事でしょう、先の先に思いがある亭主の趣向と言う二文字を以ってどうぞお許しくださいませ。

説明は前後しますが軸は「敬和清寂」に流租の坐像の画賛。これは当代がお書き下さった一行物です。
花入れは掛けで南部鉄の経筒で家元好みの品です、170~180年前の頃の事でしょうか流租の法要に3代目がお造りになった品が近江の豪商宅にあった物を当代が先代の13回忌の為に造らせた物です。

書き付けを見れば昔の事がよ-く解り速水流の歴史を知る事が出来て面白いです、代々の繋がりを垣間見る楽しい大切な花入れでもあります。
濃茶席の事は又機会がありましたらお知らせする事に。
母さんそれでいいですか?
それでは又ね!
拙い茶事に参席して下さった方々有難うございました。  
  宗春


炉開きの茶事

2016-11-08 12:21:56 | 茶道稽古

菊香り天高く馬肥る秋の一日、秋晴れの好き日、炉開きを我が家で行い先輩やお友達に来て頂きました。
三畳小間に新しい炉灰を何袋も投入。
初めて炭を入れ釜の下より赤々とおこる火の色を見て”あ~ぁ・・茶はやっぱり炉がいいなあ~”
炉に火が点りますと心まで温かくなります。
それにしても限られたスペースに隅炉を造りましたが失敗!?としか言いようがありません、一回使ってやり直す?・・そんな事出来るでしょうか・・・・
家は三回建ててやっと気に入った家が出来ると言います、私はもう二回失敗です、それはさておき 母さん今日は私も壺飾りの式をして初炭もし、お膳の半分はして、お濃茶席を担当したんだよ、大勢様だったから後入りより2班に別れて頂いてしました。


お薄席は8畳の部屋でお嫁さんにしてもらいました、彼女はもう手慣れたもので私よりおもむろに美しくお作法が出来ますので任せて安心。

私の方はと言えば隅炉のお点前は見た事も無くて先輩にお尋ねしながら柄杓はこの時はこう引いたら良いのでしょうか?・・なんて教えて頂きながらのお点前でした。



東京支部から本当に来てくれて嬉しかったけど、ちゃんとおもてなしも出来ずにもうお帰りの時間・・・駅までお送りして再会を約束。
新見の方からも新しくお友達になってくれた方も参席。
このように色んな方々に支えられて茶道活動もしているけど、考えて見れば来てもらえると言うことで私は期待に応えなければならない責任を痛感し無い知恵を絞り道具組をし、覚えられない作法も詰め込み老体にはムチを打って痛い膝には今日だけはと痛み止めを与え
皆んな一日楽しく過ごしてくれただろうか?と心配しながら床に就く。
これで良いのでしょうか?母さん教えて・・・・宗春