『まずはこれだけアラビア語』が届いた。まずはこれだけ、というだけあって、文法説明は簡略に抑えられ、基礎単語や決まり文句の方に重点が置かれている。文法習得には向かないと言えるけれど、文法一本槍の授業を受けている場合など、もっと単語を増やしたり会話力をつけたいと思う人には、ぴったりだと思う。
CDを聞きながらこれを打っているが、早速間違い発見。ظ は ز の強調音とある(p.13)が、ذ の強調音の間違い! これは永遠のロングセラー(?)黒柳&飯森共著『現代アラビア語入門』(大学書林、通称『赤本』)でも間違えている部分である。zに下点(ẓ)で表されるせいだとは思うが、いい加減何とかならないか。
またちょっと気になるのが、語末の母音の扱い。中途半端に口語アラビア語を取り入れている部分があり(pp.52-53, katabta や katabtu の語末の母音は、口語では発音されないとして、カッコに入れてしまっているなど)、明らかにこれでは発音できないだろうというローマナイズ(wa‘alaykum s-salām … "mss"ってこの子音連続はどうやって発音する!?)が目に付く。
吹き込みのネイティブがエジプト人なので、変な訛りがあるのではと心配したが、それほどクセはないように感じた。al-Qāhirah も、エジプト人だと hi にアクセントを置いてしまうが、ちゃんと Qā にアクセントを置いていた。
ただ、耳に付くのが yābānī の最後の音節にアクセントが来ていること。yābānīyun なら nī にアクセントが来るけれど、yābānī ならば、bā にアクセントが移らないか? どうかな~?
とはいえ、単語や会話の例が良く掲載されているので、週1回の授業だとやはりきついが、何とか授業で使えないかなあと思案中。
CDを聞きながらこれを打っているが、早速間違い発見。ظ は ز の強調音とある(p.13)が、ذ の強調音の間違い! これは永遠のロングセラー(?)黒柳&飯森共著『現代アラビア語入門』(大学書林、通称『赤本』)でも間違えている部分である。zに下点(ẓ)で表されるせいだとは思うが、いい加減何とかならないか。
またちょっと気になるのが、語末の母音の扱い。中途半端に口語アラビア語を取り入れている部分があり(pp.52-53, katabta や katabtu の語末の母音は、口語では発音されないとして、カッコに入れてしまっているなど)、明らかにこれでは発音できないだろうというローマナイズ(wa‘alaykum s-salām … "mss"ってこの子音連続はどうやって発音する!?)が目に付く。
吹き込みのネイティブがエジプト人なので、変な訛りがあるのではと心配したが、それほどクセはないように感じた。al-Qāhirah も、エジプト人だと hi にアクセントを置いてしまうが、ちゃんと Qā にアクセントを置いていた。
ただ、耳に付くのが yābānī の最後の音節にアクセントが来ていること。yābānīyun なら nī にアクセントが来るけれど、yābānī ならば、bā にアクセントが移らないか? どうかな~?
とはいえ、単語や会話の例が良く掲載されているので、週1回の授業だとやはりきついが、何とか授業で使えないかなあと思案中。
イラン出身でイラク在住のお坊さん、シスターニー師を、ペルシャ語話者にシスター「ニ」ーと発音されると何となく違和感が・・・。
どうなのでしょうねえ。半分フスハーなので、ちょっとくらい不自然でも「フスハーだからねえ…」と自分を納得させて発音していたのか?などと想像してみたりもしますが…。
Unknownさま
テープですが、泰流社時代に買っていた人がいました。たぶん日本語とアラビア語を別々に録音してつなぎ合わせたのだと思います、音質が完全に違っていました。今では、カセット・プレーヤーを持っていない人が珍しくないですからね。
> その前のバージョンから、何も訂正もされておらず、また印刷状態がひどすぎます。
何も、ではなく、探してみると、多少は(数えるほど)訂正もされています。多少は。
泰流社版では、紙が扱ったのでまだマシでしたが、大学書林版では紙が薄いので、裏の頁の文字が透けてしまって、なお読みにくいんですよね。
それにおっしゃるとおり、母音記号、手動タイプライターでアラビア文字を打った後、ボールペンで書き足したのが良くわかります。今ならコンピューターでキレイに出るのに…。
こんにちは。
毎週月曜日に行われる東外大の夜間講座は今何をやっているのでしょうか。今年のクラスに入れなかった僕は、NHKのアラビア語講座テキストを使って独習していく羽目になりました(涙)。栄谷先生による文法教授のおかげで、その本はそれほど難しくはないですが、もし文法知識がなかったら、薄っぺらな内容ですね。課ごとにアラビア文字が少しずつ紹介されているので、初心者から見れば意味不明でしょうね。タンイーンが付いていない状態で日本語読みが書かれています。「まずはこれだけアラビア語」ですが、やはり通称「赤本」、または栄谷先生作成のレジュメがないと、きついのではないでしょうか。最後に質問。アラビア語につけられる母音記号がアラビア語と少しずれていることが多いのはなぜですか。印刷する時にそうなってしまうのでしょうか。まだまだ修行中の身である私にとっては、文字と母音記号がずれていると読みにくいです。栄谷先生が「赤本」を超える教科書を作ってくれる日を楽しみにしています。頑張ってください。
…(繋ぎの線の上に母音記号)←(文字)←(繋ぎの線の上に母音記号)←(文字)
という構成です。