半農半学農園日記

作物や果樹の生育状況を伝える。
家庭科の調理実習で使える献立を紹介する。

しゃべる自販機

2014-11-30 18:09:52 | 
 東北に行った。

青森県、津軽鉄道始発駅、津軽中里。
この駅の待合室に三つの自販機が並んでいる。左端のダイドーの自販機は、買うと津軽弁が出てくる。ということで、さっそく試してみた。200円を入れ、商品を押すと、ペットボトルが落下。すると、
「出た~」
次に、つり銭が出てきて
「×××(聞き取れなかった)。つりっこ、忘れねえでな~」
何人かでやってみると、いくつかパターンがあるらしい。ちょっぴり、テレビ番組の人間モニタリングみたいで、面白い。

 津軽中里駅から斜陽館のある金木駅まで、団体での乗車だ。アテンダントのきれいなお姉さんが、車窓からの景色や、車内の様々なグッズを楽しく方言で説明してくれた。途中から地元のおばさんが乗車してきたが、金木まではほぼ貸切状態だった。金木では地元の人がけっこう乗ってきた。終点は五所川原。
去年は、ストーブ列車に乗った。ストーブでスルメを焼いて日本酒で一杯、アテンダントのお姉さんはスルメを焼き裂いて、説明して、忙しそうだった。12月になると、今年もストーブ列車が走る。‟津軽鉄道の企業努力はすごいな~”とひとしきり感心しながら、乗っていたら、あっという間に着いた。営業距離は20.7km。

 ところで、なまり豊富な東北地方のバス会社。バスガイドに地元の高卒を採用しても、なまりが話せないから、方言から教えなければならないのだそうだ。テレビ・学校教育etc、方言は今や過去の遺産になりつつある。いいのか、悪いのか?  かなりさみしい。

自慢の天井

2014-11-24 14:32:30 | 
昨日、農園に行った。

 年があけたら、家のリホームをする。築50年をへて、外壁にガタがきた。ついでに台所・浴室・トイレを全面改装して、土間をなくする。今のトイレは鬼門にあるそうで、場所をかえる。台所の荷物をかたずけて、物置に移し始めた。捨てたい物がいっぱいある。こんなことなら、古物商の人が、欲しいと言っていた時に処分すべきだった。
 片づけ始めたら、甕の甲羅の形をした虫がいた。カメムシだ! 反射的にティシュで包んで、ビニール袋に入れギュっと潰した。カメムシに居座られたら、大変だ。潰すととんでもなく臭い。

 風呂場のガラクタも処分しよう。うちの風呂場の天井は、自慢だ。湯気が下に落ちないようになっている。竹や木で細かい細工がしてある贅沢品だ。自分の山で伐採した材木で建てたので、大工さんの腕の見せ所だ。

 帰り、駅のホームで。
田舎のおばあさんが、東京に帰るというおばさんに話していた。
「うちの旦那が、運転中に脳梗塞になって大変だった。なんとか車を止めて119番したら、ドクターヘリで大学病院に運んだ方がいいでしょう。-----」
近所の人が倒れた時も、「ドクターヘリで大学病院に行った方が」といわれた話を聞いた。この辺、田舎ではあるが、別に僻地ではない。通える範囲に大きな病院もいくつもある。でも、ドクターヘリは特別なことではないらしい。テレビドラマか映画の話かと思った。なんか、すごいな~。

はい、お帰り!

2014-11-20 10:22:29 | 
 一昨日、農園に行った。

空気が乾燥していて野焼きは無理だが、せめて枯草を片づけようと考えた。駅から自転車で農道を走っていたら、我が家の畑がきれいに耕されていた。功さんが、トラクターで耕してくれたらしい。雑草の根っこ、太い茎が、沢山あったのに、けっこう土の中に埋まっていた。「来年は、ここにジャガイモ植えたらいいよ」と言っていた。びっくりしたけど、すみません。もっと驚いたのは、功さん自分の田は、なめるようにきれいになっていた。

 で、仕事が減ったので、家の裏の空き地の枯草の片づけをした。シルバーのおじさん達が刈った草は、2m以上に伸びていたので、横倒しになっても、寄せるのも難儀だった。ススキの穂から花粉が飛び、花はトゲトゲの種になっていた。乾燥続きでほこりがたち、衣類にはトゲがいっぱい付着して、布をつきぬけて足がトゲで痛い。1時間やってギブアップ。

 ガムテープで服についたトゲをとって、台所で休憩した。すると、ラジオから高倉健死去のニュースが流れた。突然のことに驚いたが、なんかすごく悲しい。所属事務所のコメントを聞いた。いかにも高倉健らしい、とても心に残るすばらしい内容・文章だった。

 寒いので、早目に自宅に帰ることにした。駅に着いたら、丁度高校生の帰宅時間だった。1時間に2本しかない電車が着いて、高校生達が降りてきた。年配の駅員さんが改札口の窓から、声をかけていた。
「はい、お帰り!」

氏神様への道

2014-11-09 12:01:47 | 
 2週間くらい前に、シルバー草刈隊が来てくれた。頼んでから2か月、待ちに待ったおじさん達だ。猛暑と雨に、畑や林の雑草は、たくましく成長し、花が咲き、種までできていた。その間、私の知らない間に、誰かが畑の草刈までしてくれていた。

 おじさん達は、「これくらい大丈夫!」と草刈り機を回していた。でも本当は、大変だったらしい。「人によっては、嫌がって断るかも」とーーーー。

 シルバーのおかげで、家の裏の空き地が綺麗になった。その結果、竹林と空き地の境目の掘りが分かるようになり、掘りにかけた橋が出てきた。
 この橋をわたって、竹林にある氏神さま・ご先祖のお墓に、行くことができる。それで、娘と二人で、氏神様までの5mくらいの草刈をした。真夏に比べると葉の勢いがなくなって、多少は刈りやすい。それでも蚊・蜂・蜘蛛と戦いつつの作業だった。二人で2時間かけて、ようやく氏神様が見えてきた。大きくはないが、大小二つの木造の社だ。しかも、下のほうは朽ちかけている。案の定、小さい方は横倒しになって、雑草のつるが絡まっている。大きいほうは底板がなくなり幣束が泥だらけになっていた。お盆には、雑草だらけで、ここまで見に来られなかった。
~神様・ご先祖様。申し訳ありませんでした。~

 お墓や氏神様の周囲の草刈をした。社をきれいに拭きながら思った。
~私が、来られるうちは何とかするけれど、その後は無理だ。テレビで「墓終い」をやっていたけれど、氏神さまも作法にのっとって終了できないのだろうか?~

 木造の氏神様の基礎部分が腐りかけて、何かあるといつも「氏神様のたたりか?」と思った。「氏神様は家を守る神様だから、たたりはない」というけれどーーー。腐らないように、石の社に変えようと考えたが、やはり木造の方がいいと専門家の話だ。それで木の氏神様を新築しようと考えていたが、先々を考えるとかえって困難だ。家の中の神棚だけではダメかしら?