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好きなことがたくさんあると毎日の暮らしがちょっと幸せ。好きなこと、好きな人について語る気ままな日記です。chiharu 

韓国ミュージカル「若きウェルテルの悩み」2

2010年11月18日 | Musical

ウェルテルについての続きです。

 

物語の大まかな流れはわかったものの、セリフの多いミュージカルだったので、韓国語のわからない私は、
その時、その時の細やかな心情をはっきりつかめなくて、想像するしかなかったので、もどかしい思いもありました。
なので、観終わった後、あーー!すごい感動!!というよりも、あそこはどういう意味だったのかな?とか、
あそこはどうしてみんな笑っていたのかな?などと、色々と???な部分があり気になって仕方がなく・・・
そういう意味でも、後になってもなんだか気になる、もっと追究したくなる、そしてまた観たくなる作品でした。


では、疑問点含めて、色々と気になったこと、雑感ですが、綴っておきたいと思います。
思い切りネタばれですー!

 

 


★最初と最後、キャスト全員がそろって、手のムーブというのか、左右、上下にゆっくり動かして抽象的な表現をしますが、あれは、何を意味を表していたのだろう?


★アルベルトは、ウェルテルがロッテと仲良くしていても、大人の対応で友人として接しますが、
心の奥ではどんな風に思っていたのだろう?
ロッテの気持ちは自分にあるという絶対的な自信があったのだろうか?
それとも、後半はかなり、嫉妬もしていたのかな?


★原作を読んだ限りでは、ロッテがアルベルトを本当に愛しているのか、よくわからなかった。
親の決めた結婚だったのかな?というのもあったし。
そして、ウェルテルへの思いも、自分で気がついていたのか、気付いていて敢えて抑えていたのか、よくわからなかった。
でも、このミュージカルでは、ロッテとアルベルトが、とてもラブラブに見えたので、へぇーそうなんだ。と思った。
二人は本当に愛し合っていて、ロッテは、ウェルテルのことは、親しい友人にしか思っていないようにも見えた。実際に告白を受けて初めて自分も意識したのかな?

 

★ロッテに恋をして舞い上がっていたウェルテル、婚約者のアルベルトの存在を知って、ガーーーンとショックを受け、すぐに歌う曲があった。

動揺してショックなはずなのに、「イゲモヤー」と歌い出したら、何故か笑いが起きた。
え?そこ笑うところ?哀しいシーンなのに、なんでおかしいの?と不思議だった。

Twitterでそのことについて、つぶやいてみたら、「イゲモヤ?」というのは、直訳したら「これは何だ?」という意味だと教わった。

正確には、「イゲムォヤ?」(이게 뭐야 )
あまり丁寧な言い方ではないので、ややぞんざいで、コミカルなニュアンスがあったのかな?と思っていたら、
今度は、韓国人の方がお返事をくれた。

たぶん、笑いが起きたのは発音のせいでしょうと。
「イゲムォヤ」(이게 뭐야) ではなくて
「イゲモヤ」(이게 모야)と発音すると、子供や女性の言い方になるそうです。

なるほどねー。そんな微妙な問題なら、なおさら外国人にはわかりにくいですね。

しかし、敢えてそこで笑いを誘うような発音で歌ったのは何故なのかな?
あまりにも動揺して子供みたいになっちゃったとか?(笑)
ダブルキャストのコニョンさんも、同じように発音していたらしいので、演出なのでしょうね。

しかし、こんな小さいことだけど、気になっていたことがTwitterで即座に教えてもらえたりするのって、嬉しいですね。
お陰ですっきりしました。ありがとうございました。

 

★どうにもならないロッテへの熱い想い、思いつめたウェルテルは目についた銃を手に取り、興奮状態になり、
自分に銃を向けたかと思えば、アルベルトやロッテにまで向けてみたりと、かなり過激な行動に出たので、
そこまでする?とちょっとびっくりしました。(笑)

 

その前に、実際の水場に、ウェルテルが足を入れて、チャプチャプ歩いて倒れるというシーンもあって、
これもかなり抽象的なシーンでしたが、なんとなく、自殺のニュアンスを匂わせていたのかな?なんて思いました。

 

★銃を持って大騒ぎした時に、ウェルテルは自分の気持ちを吐き出したのでしょうか?

その後、ウェルテルとロッテが感情的に言葉を交わしていたのは、どんな会話の内容だったのか・・・気になるー!!

 

ウェルテルがロッテを思わず抱きしめると、ロッテは一度突き放しますが、その後、引き返してきて
なんと自分からキスを!!

わぁーーー。そう来たか!!と、嬉しかった。
このキスシーンは、今まではなくて、今年からの新しい演出らしい。(ウェルテルは10周年!) 
やはり、ウェルテルに対するロッテの気持ちが曖昧なままなのは、気持ちが悪いし、これはあって良かったと思いました。


この後の、幸せに満ち溢れたウェルテルの表情は、本当に良かった。
言葉がわからず、残念だったけれど、それでも、じーーんときた。

 

★ロッテの愛を一瞬でも感じられたウェルテルは、もうそれで満足だったのでしょうね。
時代的なものもあるでしょうが、アルベルトから奪おうとか、そういう考えは持っていなかったと思うし。

死ぬことを決めたはずなのに、最後に歌うウェルテルの表情は柔らかく満たされた表情をしていた。
この曲「발길을뗄수없으면」は、一部のラストでは悲嘆にくれて歌われた曲のリプライズなんだけれど、ラストでは全く違う表情で歌われるのが面白い。
死の覚悟を前にして歌っているのに、微笑んでいることが、また不思議でもあり、このミュージカルは、そういう解釈なのだと思った。


★ウェルテルが使いをよこし、銃を借りた直後に、「バン!」と銃声の音がすると、その音を聴いて、ロッテは悪い予感に倒れてしまうが・・・

その銃声の後、またウェルテルが出てきたので、あれ?生きてる?さっきの銃声は自殺の音じゃなかったの?と一瞬よくわからなくなった。

後で、妹と話をしていて、あの銃声の音は自殺した音だろうけれど、その後、またウェルテルが出てきたのは、
再現フィルムみたいなものだったのでは?という結論に・・・。 合ってますかね?


★ラスト、ゆっくりと頭に銃を当てて、長い時間が流れるのだけれど、結局そこでは、銃声の音もないし、倒れることもない。その瞬間は目には見えない。
その代わり、照明が真っ赤に変わり、雪のようなものが降ってくるという背景の演出効果が死を表現していたみたいです。
なんと、抽象的なんでしょうー!!

おまけに、ラストのその死を迎える瞬間、不思議にキャスト全員、微笑んでいるんですよねー。
あれ?みんな笑ってる?と、思わずオペラグラスのぞいちゃった。
これ、悲劇だよね?と戸惑いましたが、きっと、このミュージカルの解釈は、ラストは悲劇として終わるのではなくて、
たとえ、ウェルテルが死を選んだとしても、それは彼なりに納得のいく人生として幕を降ろした・・・ということで
ハッピーエンド?なのかな・・・と思うことにしました。

想像では、ウェルテルが自殺して倒れ、ロッテが号泣して終わる・・・というエンディングだったので、
あまりに思っていたのと違うラストに、とても驚きました。

でも、この解釈、結構気に入りました。


チャンスがあったら、またいつか、観てみたいです。
その時は、もう少し言葉がわかれば何よりなのですが・・・。


(公演後に続く・・・) まだ書くか!(笑)

 

 

 


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