日々つれづれ(仮)

他愛もない日常と趣味などを
上から目線でつづっていますが、
まだ(仮)です。
自らの備忘録でもあります。

『This is it』

2009-12-25 23:11:00 | 映画
映画なので、普通に見ていたのだが、だんだん頭でリズムを取り始め、そのうち手や足が勝手にリズムをとるので、腕組みをして必死におさえていた。
指だけにしといた。

つくづく思う。
マイケルの影響を受けたとかモノマネをする人は星の数ほどいるけれど、やはりマイケルのダンスは彼にしか出来ないんだ。衰えてない動き。
あの頃のままだ。
ジャクソン5の曲では振り付けもアイドルらしくかわいらしい。
音一つコード一つからステージに関するあらゆることに関わり、丁寧に真剣に取り組みディスカッションする。
スタッフと談笑しジョークも言い、雰囲気を和ませることに努め、応ずるべき指示には従い、しかし自分の指示はテキパキとだす。
伝え方がきつくならないよう配慮しながら。
周りに取り巻きがいるわけでなく、彼もステージを作る一員として皆の中に立っている。

マイケルが亡くなり、テレビなどでいろんな情報を得た。得ようとしなくても手に入った。CM撮影でのやけどのこと。彼がそのことで容姿にコンプレックスを持っていたこと。
知らなかった。
整形したり色が白くなったり、晩年の彼には容姿や行動、訴訟に関するゴシップやバッシングだらけだった。
それを見て「ビリージーンの頃はかっこよかったのに」とあまりにも不自然に見えた彼の様子に、否定的になっていた。
でも、一連の報道で、自分が少しでもそういう気持ちを持ったことが、どれだけ彼を傷つけていたのだろうと思った。
もちろん海の向こうの庶民の私の気持ちなんて知る由もないのだが、世界中の多くの人が彼を否定的に見ていたとしたら、どれだけ繊細な心を傷つけていただろうか。
悲しく、申し訳なかった。
映画を観て思う。
一人で逝ってしまった心、そして世界が失った大きな損失。
惜しい人を亡くした、というだけでは済まされない気がする。

お金を積んでもとれないプレミアチケットのコンサート、本当だったらどんな様子だったのかも伺い知ることは出来なかった。
でも彼が亡くなったからこそのこの映画であることを思うと、複雑。

エンドロール後の映像が終わると、拍手が起きた。
SMAPもこれくらい丁寧にステージを作ってくれたら、こっちもやる気がでるのに 笑

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