家の近所を何気なく散歩がてら歩いていると、
お庭に花や木を植える家庭が多い事に気が付いた。
見ず知らずのお宅のお庭なので、じっくり見る訳にも
いかず、少し立ち止まって、生き生きと咲いているのを
確認してからまた歩き出す。
植物や動物を愛して育てている人に、悪い人はいないんじゃ
ないかと、何となく思う。
以前、大雪が降った時、出勤しようと雪かきをして、車の
エンジンをかけ、出発した矢先に、車が雪にはまってしまい、
砂を撒いたり、布を敷いたり、あれこれやったけれどびくとも
動かなくなってしまって、どうしようと困っていたら、どこか
らともなく、近所の人達が10人位集まって来てくれた。
雪かきして頂いたり、タイヤの下に敷く鉄の道具のような物を
80歳位のお婆ちゃんが、物置から持って来てくれた。
かなり重たかったのに、4つも持って来てくれた。
こんなに近くに住んでいるのに、初めて会った人ばかりだった。
今は昔と違って、色んな事件があったりするせいか、ご近所付き
合いなんて珍しくなった。
隣に住んでいる人の名前すら知らなかったりする。
そんな時代に生きているのが、少し悲しかったりしていた。
だからとても驚いた。
困っている時、皆の力を合わせれば、どんな事も解決できる。
会ったことも無い人と、一致団結出来る。
今の時代の人達は、それを隠しているだけで、昔と変わらず、
そんな温かい心を内に秘めているんじゃないかしら。
結局この日は隣人さんが、大きな四駆の自動車と私の車を専用の
紐で繋いで、引っ張って、溝から脱出!
心優しい、ご夫婦の協力により、仕事には2~3時間遅れて出社
することが出来ました。
大変な時に声を掛けてくれて、助けて下さった皆様、
本当にありがとうございました。
