今回は、レクサスの新フラッグシップモデル「LM」に追加設定された「6人乗り仕様」の “version L” (バージョンL)をご紹介します。ドライバー向け装備が充実している点にも注目です!
レクサス・LM500h “version L”(オプション装着車)
>>ボディカラー:ソニックチタニウム<1J7>
今回追加設定されました“version L”は、従来の4人乗り仕様の“EXECUTIVE”とは異なり、2列目シートと3列目シートが装備され、乗車定員を「6名」としたモデルです。4人乗り仕様に備わるパーティションが非装着となる為、車両前方からウインドウガラス越しにセカンドシートが見えまして「6人乗り仕様」ということが分かります!
インテリアが大きな違いとなっていまして、セカンドシート(2列目シート)とサードシート(3列目シート)が備わる点です。まずは、セカンドシートですが、Version L専用となる左右独立式シートタイプの「6Wayパワーシート(ランバーサポート付)」が備わります。→アルファード/ヴェルファイアのエグゼクティブラウンジ同様の仕様に。
セカンドシート@LM500h“version L”→
こちらには2種類の衝撃吸収材と柔らかな表皮により上質な乗り心地を実現しているほか、クッションフレームとレッグフレームの間に防振ゴムが追加されていますので、走行時の振動が大幅に低減されています。ちなみに、左右席の間にある隙間を埋めるためクッション素材が備わっています。
LEXUSロゴ入りの「上下調整式大型ヘッドレスト」が備わるほか、「パワーオットマン」も備わります。シートサイド内側にはリクライニング/スライド/パワーオットマンが操作スイッチが備わり、シートバックとシートクッションにはエアブラダーが内蔵される「リラクゼーション機能」が設定されています。
6人乗り仕様にも脱着可能なタッチ式コントローラータイプの「リヤマルチオペレーションパネル」が採用されていまして、リヤクライメイトコンシェルジュ/シート/オーディオ/照明等の各種機能が手元で操作可能です。また、最大480mmのスライド量を実現する「電動スライド機構」が採用されていまして、シートサイド部にスイッチが備わります(LEXUSロゴ入りプレートが装備!)。
こちらのセカンドシートには、レクサス最高級本革の「L-ANILINE本革」が採用されるほか、表皮巻きの格納式テーブル(マグネシウム製の天板が採用)も備わり上質な空間を演出しています。また、サードシートの乗降性を高める為、シートサイド下とシートバックにロック解除レバーが備わっていまして、こちらのレバーを操作すると、電動機構がOFFとなり、オットマンは自動格納され、シートを前方に移動させることができるようになります。
リヤ席スライドドアトリムも注目でして、こちらも6人乗り仕様用にデザインが変更されています。こちらは水平基調のサテンカッパー加飾が配され、インナードアハンドル横に「パワーウインドウスイッチベース」が追加されています。こちらにはスライドドア側の電動サンシェード操作スイッチも装備!
セカンドシートが追加されたことでスライドドアトリムには「ドリンクホルダー」も内蔵されています。ちなみに、パーティションが非装着となったことで、Bピラーには「大型アシストグリップ」が追加装着されていまして、乗降性を高める装備も4人乗り仕様同様に充実しています。
今回、後席オーバーヘッドコンソール形状も6人乗り仕様用に最適化されています。セカンドシートからの操作性が考慮されまして、後席エアコンパネルの操作スイッチはオーバーヘッドコンソール前方に装備(前後左右席独立温度調整オートエアコン。温熱感IRマトリクスセンサーは非装着化)、スイッチパネルも全体的に前方に移設されています。
オーバーヘッドコンソール中央には、スライドドア開閉スイッチやパワーウインドウスイッチ、サンルーフ用シェード操作スイッチが集約されたversion L専用のスイッチパネルが備わります。また、収納スペースもセカンドシート用、サードシート用に2か所用意されています。→インテリア加飾には「矢羽根」が採用。
サードシートが備わる点もversion Lの特徴でして、こちらは、アルファード/ヴェルファイアとは異なり、シート間には専用のセンタートレイが備わる左右独立式となっています(2名仕様)。LM用にシートバックの形状が最適化されるほか、センターアームレストが備わります。ちなみに、サードシートはフロントシート同様の「セミアニリン本革」が採用されています。
サードシートは、マニュアル調整式のスライド/リクライニング機能(インテリアトリム側に操作レバーが装備)、マルチポジションスペースアップシートが採用となります。今回、2座仕様となるため、ヘッドレストは2か所のみ(固定式)となり、サードシート用に「アシストグリップ」が追加装着となっています。→セカンドシート用アシストグリップはEXECUTIVE同仕様。
あわせて、サードシート横のインテリアトリム形状もversion L専用となっています。快適性を高めるため、カップホルダーやブックポケットが備わる仕様に変更され、Cピラー部には、サードシートから操作し易いように、リヤクォーターガラス用のサンシェードスイッチが追加されています。
ちなみに、こちらの「ソリスホワイト内装」では、トリム上部がソリスホワイト、下部がブラックのコントラストカラーとなります。車両最後部のピラー部もサードシート用のシートベルトを装備するためversion L専用仕様となり、シート格納時の固定フックも追加装着されています。
EXECUTIVEに装備されていました「パーティション(電動昇降ガラス/調光機能付)」と「48インチ大型ワイドディスプレイ」が、version Lでは非設定となるため、フロントシート後ろには、大型の「バックボードグリップ」と「シートバックポケット」が備わり、あわせて、フロントシート後ろのレッグ部には「2列目シート専用のエアコン吹き出し口」が配置されます。
また、フロントコンソール後方には、後席用エアコン吹き出し口とあわせ、インテリア加飾「矢羽根」が追加され、アクセサリーコンセントとHDMI端子が内蔵されています。コンソール下部には、内側にソフトな起毛素材が採用された収納ボックスも備わります。→EXECUTIVEに標準装備となる冷蔵庫は非設定。
リヤシートエンターテインメントシステムも6人乗り仕様用に変更されていまして、version L専用に「電動開閉式14インチディスプレイ」が設定(ヘッドフォンジャックは非装着化)されています。後席オーバーヘッドコンソールに内蔵され、一部改良のアルファード/ヴェルファイア同様に電動開閉式となります!また、ルーフのANC(アクティブ・ノイズ・コントロール)用マイクの配置が最適化されるほか、後席用バニティミラーが非装着に。
マークレビンソン”リファレンス3Dサラウンドサウンドシステムは、6人乗り仕様のために専用セッティングされ「21スピーカー」となります。ちなみに、EXECUTIVEとはスピーカー配置も異なっている点にも注目で、アルファード/ヴェルファイアともスピーカー配置や設定が異なります!
version L用では、ダッシュボード中央にセンタースピーカーとして「10cm Unity」が1か所備わり、フロントシート頭上(ルーフ部)には「4cm アレイ×2」が2か所備わります。また、後席ディスプレイ手前には「10cm Unity」が配置されていまして、車両前方寄りにスピーカー配置が変更されています。
EXECUTIVEでサンルーフ後方に配置されていた「4cm アレイ×2」の2か所は非装着となり、スライドドアに備わる「2.5cm ツィーター」と「17cmウーファー」はドアトリム形状変更のためブランケットが異なります。ちなみに、HDMI端子は、センターコンソールボックス内に1個と、センターコンソール後部に1個備わります(version Lは2か所、EXECUTIVEは4か所)。
インパネ周りも実は変更されていまして、センターコンソールがversion L用に変更されています。EXECUTIVEでは、パーティションの電動昇降ガラス/調光機能用の操作スイッチがセンターコンソールに備わっていましたが、version Lでは備わらないため、スイッチ部が廃止され、「おくだけ充電」が前席用に新規設定されています(USB端子は縦列配置に変更。トレイ寸法は、縦:約100mm、横:約185mm)。
また、version Lには「パワーイージーアクセスシステム(運転席オートスライドアウェイ&リターンメモリー機能)」が専用装備として標準装備となります。リクライニング角度もパーティションが備わらない分、調整域が広いのもポイント!今回、version L専用装備として「自動防眩ドアミラー」が新規採用かつ標準装備されているのも注目です!
フロントシート(助手席)も注目でして、version L専用に「助手席可倒式ヘッドレスト」が装着されています。ヘッドレストのみが変更されているということではなく、可倒できるようにヘッドレスト取付部形状やシート上部の形状(アーム部が格納できるように窪んだ形状に)も専用となります。version L専用に「肩口パワーシートスイッチ」も追加に!
このほか、バックドア開口部のデッキサイドには、セカンドシート操作スイッチが追加されています。こちらは、ラゲッジルームから2列目シートをスライド/リクライニング操作が可能となりまして、セカンドシートまで移動して直接操作する手間が省け、スムーズに3列目シートを跳ね上げることができます。