今回は、新型ヴェゼル唯一のガソリン車、エントリーグレードの「G」です。ハイブリッド車のe:HEV車との違いのほか、グレードによる内外装デザイン&装備の違いにも注目ですよ~!
ホンダ・新型ヴェゼル G(FF:メーカーオプション装着車)
>>ボディカラー:プラチナホワイト・パール
こちらのガソリン車「G」のパワートレインには、「1.5L DOHC i-VETCエンジン」が採用されています。フィットで採用された新開発CVTをベースに、ギヤのローレシオ化により最適化が図られた「無段変速オートマチック(トルクコンバーター付)」との組み合わせとなり、発進時は滑らかでスムーズに、加速時にはリニアで爽快な加速感のある走りに!
【スペック@1.5L DOHC i-VTEC】■最高出力:87kW[118PS]/6600rpm■最大トルク:142N・m[14.5kgf・m]/4300rpm■燃料消費率(WLTCモード):17.0km<市街地モード(WLTC-L)::12.8km/L、郊外モード(WLTC-M):17.7km/L、高速道路モード(WLTC-H):19.2km/L>
エクステリアでは、まずHエンブレムがガソリン車専用仕様となっている点に注目です。e:HEV車ではHロゴ内側にブルー加飾が配されるため、フロントエンブレムはベース部がフラットタイプとなりますが、ガソリン車では立体的なベース部(加飾無し)となります。→バックドア右下側のパワートレインエンブレム(e:HEV)は備わりません。
また、ボディ下部に備わる「バンパーガーニッシュ(フロント/サイド/リヤ)」も、塗装仕上げ(Z及びPlaYではクリアブラック塗装)ではなく、樹脂の風合いを残した「ブラック」色となっていまして、ドアロアーガーニッシュ部には加飾は採用されません。より道具的でアクティブな印象にも-。
そして、フロントバンパー及びリヤバンパー下部中央に備わる「バンパーロアーガーニッシュ」は、e:HEV X及びGでは、ダークトーンとなる「シルバー」が採用。樹脂ブラックのバンパーガーニッシュと相まって、まとまり感のある組み合わせで、LEDフロントフォグランプのガーニッシュもエントリーグレード専用で、ブラックに近いダークグレー塗装が採用されています。
バンパーガーニッシュに合わせて、ホイールアーチモールも樹脂素材を活かした仕様となっているほか、足元には「16インチアルミホイール(ブラック+切削)」が装着となります。e:HEV X及びGに採用される16インチですが、6スポークで切削によるアクセントデザインが特徴!→タイヤサイズは、215/60R16 95H。
続きまして、機能装備の違い!新型ヴェゼルは、フルLEDヘッドライトが全車共通で採用されているのですが、エントリーグレードのみ通常の点滅式ターンランプ(LEDターンランプ)が設定されていまして、アクティブコーナリングライトも備わらない仕様となります。ウインドウガラスにも違いがありまして、フロントウインドウは遮音機能無し仕様、フロントドアガラスは撥水機能無し!
このほか、フロントワイパーは雨滴感知式ではない為、フロントウインドウ上部にはレインセンサーが非装着で、車両後側方からの車両接近を知らせてくれる「ブラインドスポットインフォメーション」や「オートリトラミラー」、「助手席リバース連動ミラー」もGグレードでは未設定ですので、通常のドアミラー仕様となります。ちなみに、エキゾーストエンド部がシルバー色(e:HEV車はマットブラック塗装)なのも、ガソリン車の特徴ですので注目ですよ~!
←新型ヴェゼル G(FF)@インテリア
続きましてインテリアですが、こちらもガソリン車ならではの違いがありまして、メーターパネルが専用デザイン(4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ)となります。→ちなみに、展示車両は、メーカーオプションの「Honda CONNECT ディスプレー+ETC2.0車載器」装着車の為、e:HEV車と同メーターデザイン(7インチ)に変更となります。
上級グレードにて採用されているシルバー加飾インテリアは、Gグレードでは非採用となりますので、インパネガーニッシュ下部、フロントセンターコンソールガーニッシュ周り、ドアライニングガーニッシュには、インパネデザインに溶け込む「ブラック樹脂モール」が採用されます。インパネ周りのソフトパッドは全車共通にて上質な雰囲気を!
ステアリングも注目でして、Gグレードではウレタンステアリングとなります。スポーク部のデザイン等は共通となっていますが、ガソリン車では、パドルシフトデザインの「減速セレクター」が非採用となり、ステアリングヒーターも非装備となります。また、ワイパーレバーは、e:HEV Zを除き、通常の間欠式フロントワイパーが備わります。→VGR(可変ステアリングレシオ)、電動サーボブレーキシステムは非設定。
シフトレバーもステアリングホイール同様に、ウレタン仕様となっています。操作部のみの違いのみならず、シフトパターンにも注目でして、e:HEV車では「P、R、N、D、B」となりますが、ガソリン車では、最後のBポジションが「S」となります。同時に、ドライブモードスイッチが非設定でして、トルグ式スイッチが備わっていた部分には、ECONボタン、アイドリングストップOFFスイッチ、ヒルディセントコントロールスイッチが3分割にてプッシュ式スイッチが配置!
細かな点としましては、フルLEDヘッドライトがマニュアルレベリング機構となる為、運転席右横のスイッチパネルに、ヘッドライトのレベライザー(ダイヤル式)が備わります。そして、Gグレードは4スピーカー仕様ですので、ダッシュボード端にフロントツイーターが備わらない為、同形状の樹脂カバーが装着されています。
新型ヴェゼルは、フルオートエアコンディショナーが全車標準装備。Gグレードは標準仕様となり、e:HEV Zでは左右独立温度調整式となると同時に、シートヒーターも採用となる為、操作パネルのデザインが異なります。ちなみにこちらは、グレード、仕様毎にパネルデザインが設定。→エアコン操作パネルには、ピアノブラック加飾が全車採用!
インテリア加飾に関して触れましたが、ドアパネルも幾つか仕様の違いがあります。フロントドア上部では、インパネガーニッシュからの一体感を持たせたパネルデザインが採用されている為、パネル下部に樹脂モールが備わります(Gではブラック、e:HEV Zではシルバー加飾)。また、パワーウインドウスイッチパネルも通常の樹脂パネル仕様(e:HEV Z、PlaYではピアノブラック調)となります。
ちなみに、パワーウインドウスイッチも仕様が異なっていまして、G、e:HEV Xでは「運転席ドア」のみにスイッチ照明が付きます(上級グレードでは、全ドアでウインドウスイッチ上面にランプが付きます)。「シートバックポケット」においても、上級グレードでは、運転席/助手席の両席に備わりますが、助手席のみとなり、センターコンソール後方に備わる「リアベンチレーション」と「後席充電用USBジャック」も非装着となります(大型トレイデザインに変更)。
シート表皮もエントリーグレードでは、全面にクロス生地を用いた「ファブリックシート(ブラック)」が採用されています。インテリアカラーの組み合わせは、上級グレードと同一となっています。気になるラゲッジルームは、テールゲートが手動式となり、開閉スイッチ部に閉める際に手を掛けるポケットが配置され、ダンパー部も手動用のものに変更されています。
ラゲッジスペースは、e:HEV車と同様の使い勝手となっていまして、フロアパネル下は、e:HEV用の駆動用バッテリーが無い為、収納スペースが拡大されています(リヤシート側までラゲッジフロアパネルが開く仕様に-)。