りんごの木

Harmonyメンバーのりんごさんの子育日記。笑いあり涙あり。子供とのふれあいにジーンとしてしまいます。

桜だった。

2011年04月15日 | 子育て
気がつけば、長男のダイは、
この春中学生となった。

桜の中を、重たい鞄と
若干の肩の落ちた大きな制服に身を包み
楽しそうに友達と連れ立って歩く。

公園から帰らないと、全身を水揚げされた
魚のようにもがき暴れてた四歳だった彼。
毎日のようにもう育てられないんじゃないかと
母を不安のどん底に落としていれた
あの頃は、少し懐かしい思い出として思える。


しみじみとそして頼もしく
板につかない制服姿を見つめる。
なんだかとても嬉しい。
母の気分はまだ毎日が入学式。

次男のトモは四年生。
立派な高学年だ。
でも、年々自我が芽生えてやんちゃに
なってくような気がしてならない。
おとなしかったのに。小さなときは。


ダイのミニバス生活の成績は
全国にあと一歩手が届かぬ県大会の準優勝。
しかし、中国大会出場権を得て、
そこでの優勝。
設立以来の快挙。

人生であんなにも感激で泣いたことはなかった。
残り10秒で流れを変えての準決勝。

子供達の力強い何かを目の当たりにし、
あきらめない思いがどんだけの 力を
持つかを見せ付けられた。
完全に観客も選手も
ベンチも一体だったあの瞬間。

本当に素晴らしい時間。
あの場にいた人たちが皆、
何かをもらったそんなゲームだった。


明るい話題じゃないけど、
ダイのクラスの学級崩壊、地震も起こり、
気持ちが苦しくなったり忙しさと、
気持ちの複雑さで全く 日記が書けなかった。

それはもう、一年間で滝の荒行に
まとめていった感じ。
人に傷つき、知らぬ間に人を傷つけ、
けれども人が温かく助けてくれ
とにかく人とかかわることで
たくさんの経験と感動がてんこもり。

悲しくて泣き、感激して泣き、嬉しくて泣き、、、、
自分の中にこれほどの
涙があったとはと思うほど。

ずっと傍らには私を肯定してくれる
大切な人がいてくれて。
ちょっと離れたところには
うんうんとうなずいてくれる友人がいて。
私のことをちょっとしかしらないのに
全力で助けてくれる人がいて。

その人達が、がっちりとどこかに
はまり込みそうな私の脇を抱えて
地球の上にたたせてくれていた一年間。

すごいなと思ったのが、
揺らぎない信念で不出来なダイと
私を信じてくれたこと。
私が私を信じることができないときでさえ。

今でも書くと涙が出てくる。

私はそんなふうに人と向き合っていっただろうか。

正しいとか正しくないとか、
世の中のものさしで
ひとくくりにしたりしてはいないかな。
自分にさえも。

寄り添うってそういうことなんだ・・・・
と今体感した感じだ。


無償の愛だな。これも。