創造せよっ!

アップル社とアイポットのクリックホイールの件で特許訴訟中の発明家齋藤憲彦が物申します。主に延々と続いている訴訟について。

国内メーカー各社への売り込み

2014-09-22 17:24:32 | 訴訟
皆さん ごきげんよう

 前回は、接触操作型入力装置について、出願するところまでお話しましたが、
出願してすぐに、国内各メーカーに売り込みを開始しました。
以下は私が昔書いた「創造せよ!」という本の原稿から抜書きです。

そして、営業にかかった。
新型の携帯電話用複合スイッチとして企画書を作って、大手電機メーカーに電話をかけ、企画書を送りまくった。
もともと私の営業方針は、私もしくは私の会社のみの得意分野を定めて、その事の優位性を武器に、いきなり切り込んでいくというスタイルであった。
今回も、この特許は日本で、いや世界で私しか権利を確保できないはずであるから、その事により、かならず相手は振り向いてくれるだろうと、知り合いの無いメーカーについては、イエローブック(電話帳)でいきなり切り込んでゆく。
もちろん飛び込みはがんがんお断りをくらう。

ある会社は、企画相談係につながって、その場でお断り。
ある会社は、企画相談係につながって、企画書を送る。そして、今回は残念ながらご採用に至りませんでした。またどうぞ。(このケースが一番多かった)
N社は企画書を送るなら、その特許について最初から全部こちらによこせ、それに了解でなければ、企画書はいらない。と言ってきたので、企画書も送れなかった。
M社は、会って話しをしようという連絡を受けて待っていたら、また電話があって”やはり会えなくなったごめんなさい”で終わってしまった。
F社は、知り合いのつてをたどって、それなりのセクションの部長さんにまでたどり着いたが、担当部署に問い合わせると、この入力装置を採用するのはムリだとの返答があったとのことであった。
K社は、携帯電話のセクションの企画部にたどりついたが、面談に行って話すと、面白いとは思うが、我が社の部品開発部隊は、カメラ部門にべったりで動いており、部品パーツとして完全に製品化して持って来てくれれば、検討の俎上にはのるかもしれないが、そもそも物がなければ、それも無理であると。
S社は、知財部門に企画書を送ったがぜんぜん返事がこなかったので、直接内部に切り込んでいって、携帯電話のやはり部長さんまでたどりつき、”面白いのでまず意見交換をしたいが、そんなことをしたことがないので知財部門に同席してもらわないといけないかもしれない”ということで、待っていたら、いきなり知財部門から電話がかかってきて、”あなた我々をだしぬいて直接やりましたねっ”とすごい剣幕で怒られて、”そんなことならあなたの企画はこれ以上取り扱いませんよ”と言われ、ぺこぺこ謝って、とりあえず企画書は回覧してもらったが、採用には至らなかった。そこで意見交換しておれば、いまごろ・・。

携帯電話のキャリアなどは、いったいどのセクションに話しをしたらいいかの検討もつかなかったのであった。

さらに、それ以外にも、いろいろと営業してみたのであるが、ついに一社も採用に至らなかったのである。

こりゃダメだ。


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