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ハリコン日記

何かだらだら書いていきます。

連絡

2011-09-26 20:28:07 | 日常
暫く更新をお休みします。

1~2ヶ月したら帰ってきます。


帰ってきたらおかえりんこよろしくね。

よそ様から拝借~優等生のA君~

2011-09-26 20:25:26 | 日常
点数稼ぎに他人の悪事をチクることで有名な優等生のΑ君が朝の会で、

「先生!北校舎2階の女子トイレでタバコの吸殻を見付けました。
誰が吸ったのかは分かりませんが、こういうことはいけないと思います!」

よそ様から拝借~遺言ビデオ~

2011-09-24 20:54:03 | 日常
会社の同僚が亡くなった。
フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。

Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で休みがあればあっちの山、こっちの崖へと常に出かけていた。

亡くなる半年くらい前だったか、急にKが俺に頼みがあるといって話してきた。

「なあ、俺がもし死んだときのために、ビデオを撮っておいてほしいんだ」

趣味が趣味だけに、いつ命を落とすかもしれないので、あらかじめビデオメッセージを撮っておいて、万が一の際にはそれを家族に見せてほしい、ということだった。
俺はそんなに危険なら家族もいるんだから辞めろといったが、クライミングをやめることだけは絶対に考えられないとKはきっぱり言った。
いかにもKらしいなと思った俺は撮影を引き受けた。

Kの家で撮影したらバレるので、俺の部屋で撮ることになった。
白い壁をバックに、ソファーに座ったKが喋り始める

「えー、Kです。このビデオを見てるということは、僕は死んでしまったということになります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、今まで本当にありがとう。僕の勝手な趣味で、みんなに迷惑をかけて本当に申し訳ないと思っています。僕を育ててくれたお父さん、お母さん、それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、どうか悲しまないでください。僕は天国で楽しくやっています。皆さんと会えないことは残念ですが、天国から見守っています。××(娘の名前)、お父さんはずっとお空の上から見ています。だから泣かないで、笑って見送ってください。ではさようなら」

もちろんこれを撮ったときKは生きていたわけだが、それから半年後本当にKは死んでしまった。
クライミング中の滑落による事故死で、クライミング仲間によると、通常、もし落ちた場合でも大丈夫なように下には安全マットを敷いて登るのだが、このときは、その落下予想地点から大きく外れて落下したために事故を防ぎきれなかったのだそうだ。


通夜、告別式ともに悲壮なものだった。
泣き叫ぶKの奥さんと娘。俺も信じられない思いだった。
まさかあのKが。

一週間が過ぎたときに、俺は例のビデオをKの家族に見せることにした。
さすがに落ち着きを取り戻していたKの家族は俺がKのメッセージビデオがあるといったら是非見せて欲しいと言って来たのでちょうど初七日の法要があるときに、親族の前で見せることになった。

俺がDVDを取り出した時点で、すでに泣き始める親族。
「これも供養になりますから、是非見てあげてください」とDVDをセットし、
再生した。


ヴーーーという音とともに、真っ暗な画面が10秒ほど続く。
あれ?撮影に失敗していたのか?と思った瞬間、真っ暗な中に突然Kの姿が浮かび上がり、喋り始めた。
あれ、俺の部屋で撮ったはずなんだが、こんなに暗かったか?


「えー、Kです。このビデオを…るということは、僕は…んでしまっ…いう…ります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、今まで本…ありが…」

Kが喋る声に混ざって、さっきからずっと鳴り続けているヴーーーーーーという雑音がひどくて声が聞き取りにくい。


「僕を育ててくれたお父さん、お母さん、それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、どうか悲しまないでください。僕はズヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア××(娘の名前)、お父さん死んじゃっヴァアアアアアアアアアアアアア死にたくない!死にズヴァアアアアアアアにたくないよおおおおヴヴァアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ザッ」


背筋が凍った。
最後の方は雑音でほとんど聞き取れなかったが、Kの台詞は明らかに撮影時と違う断末魔の叫びのような言葉に変わり、最後Kが喋り終わるときに暗闇の端から何かがKの腕を掴んで引っ張っていくのがはっきりと見えた。


これを見た親族は泣き叫び、Kの奥さんはなんて物を見せるんだと俺に掴みかかり、Kの父親は俺を殴りつけた。
奥さんの弟が、K兄さんはいたずらでこういうものを撮るような人じゃないとなだめてくれたおかげでその場は収まったが、俺は土下座をして、すぐにこのDVDは処分しますといってみんなに謝った。

翌日、DVDを近所の寺に持っていったら、処分をお願いしますという前に住職がDVDの入った紙袋を見るや否や「あ、それはうちでは無理です」と。
代わりに、ここなら浄霊してくれるという場所を教えてもらい、行ったがそこでも「えらいとんでもないものを持ってきたね」と言われた。

そこの神主(霊媒師?)によると、Kはビデオを撮った時点で完全に地獄に引っ張り込まれており、何で半年永らえたのかわからない、本来ならあの直後に事故にあって死んでたはずだと言われた。

よそ様から拝借~質問~

2011-09-19 21:20:13 | 日常
事件に関する重要な記録をここに公開する。
ICレコーダーによる記録である。
吹き込まれた声は基本的に可美村(かみむら)緋那(ひな)のものだけである。
彼女は警視庁の刑事であると共に、IZUMO社航空機墜落事故の唯一の生存者である可美村貴代(たかよ)ちゃん(事故当時十三歳)の叔母でもある。
貴代ちゃんは事故の怪我によって、長らく植物人間状態と見なされていたが、先日、意識をはっきりと回復していることが確認された。
会話が出来るほどには回復していないため、奥歯に電極を取り付け、歯を噛み合わせると電子音が鳴る仕組みでコミュニケーションを可能にした。

イエスの場合は二回、ノーの場合は一回、歯を噛み合わせてもらった。
貴代ちゃんの精神安定のため、部屋には緋那さんと貴代ちゃんの二人だけである。
カメラなども設置していない。

以下が記録である。



「こんにちは」

 無音。

「私のことを覚えていますか」

 二回。

「ええ、緋那おばさんですよ。少しお話をしてもいい?」

 二回。

「今日はお日様が出ていますね。気持ちいいですか?」

 二回。

「お外に出ます?」

 一回。

「ここでいい?」

 二回。

「そう。それじゃあ、ここで」

 無音。

「あのね、おばさん、事故の時の話をしたいんだけど、いい?」

 無音。

「駄目?」

 やや後、二回。

「駄目なの?」

 一回。

「いいの?」

 二回。

「それじゃ、聞きますね。貴代ちゃんは旅行の帰りだったんですね」

 二回。

「空港を出た時は何も異常はありませんでしたか」

 二回。

「他の乗客の人たちは普通でしたか?」

 二回。

「飛んでいる最中に何かが起こったのですね」

 四回、間断なく。

「それはYESということ?」

 三回。

「つらい? この話、やめましょうか?」

 しばし後、一回。

「続けられる?」

 二回。

「じゃあ、もう少し頑張ってくださいね」

 二回。

「事故の前、飛行機は揺れましたか?」

 二回。

「恐かった?」

 やや後、一回。

「その時には、もう落ちると思いましたか?」

 一回。

「大したことはないと思ったんですね」

 二回。

「揺れはだんだん酷くなりましたか?」

 やや後、一回。

「しばらく小さな揺れが続いたんですか?」

 一回。

「それは、つまり……揺れが一度止まった?」

 二回。

「その後、また揺れましたか?」

 二回。

「その後、落ちたのですか?」

 二回。

「辛い事ばかり聞いてごめんね。恐かったでしょう?」

 二回。

「今日はこれぐらいにしておく? 疲れたでしょう?」

 一回。

「まだ話せる?」

 二回。

「それじゃあ、もう少し聞いていい?」

 二回。

「揺れている以外に、何か異常はありましたか?」

 しばし後、二回。

「それじゃあ」

 可美村緋那さんの言葉の途中で、三回。

「どうしたの?」

 三回。

「顎が疲れちゃった?」

 五回。

「震えてるの?」

 四回。

「貴代ちゃん、だいじょうぶ?」

 六回。間を挟んですぐに五回。

「少し落ち着くまで待ちますね」

 三回。

 しばし休憩。その最中にも、数回。

「もう大丈夫?」

 二回。

「さっきの話の続きね。何か揺れ以外の異常があったのですか?」

 二回。

「エンジン音とかが変だったのですか?」

 一回。

「何か爆発音が聞こえたとか?」

 一回。

「窓から何かが見えました?」

 二回。

「それは何か硬そうなものがぶつかったのが見えたということでしょうか」

 一回。

「もしかして、それは墜落の直接の原因じゃないと思いますか?」

 一回。

「窓から見えたものが墜落の原因ですか?」

 一回。

「それは」

 可美村緋那の言葉の最中、何度も続けて。(回数不明)

「貴代ちゃん、だいじょうぶ? 恐いの?」

 連続。

「もう大丈夫だから、怖がらなくてもいいんですよ。ここは病院だから、落ちたりしませんよ」

 七回。

「さあ、落ち着いて」

 五回。

 しばし後、回復。

「貴代ちゃん、だいじょうぶ?」

 二回。

「続けられますか?」

 二回。

「何が見えたんですか?」

 無音。

「ああ、ごめんね。そこから見えたのは、ええと、他の飛行機か何かですか?」

 一回。

「少し質問を変えますね。貴代ちゃんの席は窓際でしたか?」

 二回。

「窓からは飛行機の羽も良く見えたんですか?」

 二回。

「羽に何か異常があったんですか?」

 やや後、二回。

「羽が壊れてた?」

 やや後、二回。

「だから飛行機は落ちたのかしら?」

 しばし待つも、無音。

「羽が壊れて落ちたわけじゃないの?」

 一回。

「羽が壊れて落ちたのね」

 二回。

「なんで壊れたのか、わかりますか?」

 二回。

「何かがぶつかったの?」

 一回。

「勝手に壊れた?」

 一回。

「誰かが壊した?」

 二回。

「誰かが、そこにいたの?」

 二回。

「それで」

 言葉の最中、小刻みに何度も。
 しばし質問の声もなく、音だけが続く。

「いい?」

 一回、一回、一回と、間を挟んで。

 収まるまで待つ。

「その誰かは、羽だけにいたのですか?」

 一回。

「一人じゃなかったんですか」

 二回。

「たくさん?」

 二回。

「いろんな所を壊していた?」

 二回。

「窓は」

 二回。

「それは窓を壊して入ってきたということ?」

 二回。

「その何かは、乗客に酷いことをしたのですか?」

 二回。

「貴代ちゃんの傷も、その何かのせい?」

 何度も。

「傷口から唾液が」

 何度も。

「牙が生えてた?」

 何度も。

「ぬめぬめしてた?」

 何度も。

「目が真っ黒で、葡萄みたいに小さくて、びっしりと」

 何度も。

「子供みたいに小さい」

 何度も。

「手が、ううん、足? たくさん生えてて、這い回るみたいに」

 何度も。

「変な声で、何かを擦ったみたいな声で」

 何度も。

「すごく小さな穴や隙間から、ずりずりって出てきて」

 何度も。

「身体に張り付いてきて」

 何度も。

「登ってきて」

 何度も。

「噛みついて」

 電子音は以降、一切鳴らなくなる。

「食べられ」
「痛い」
「助けて」



以上が記録された二人のやり取りである。
後半、何かをこするような音や、ピタピタと吸盤の張り付くような音、引きずるような音などが入り乱れたが、詳細は不明である。
可美村緋那の声が後半で震えていたことと何らかの関係があるのかも不明。
この記録は桜美赤十字病院女性二名惨殺事件の重要参考物件として県警に保管されている。
この事件の真相は未だ謎に包まれたままである。

よそ様から拝借~身代わり~

2011-09-14 21:59:20 | 日常
母が目撃した話。

母の姉は命に関わる重病で入院してた。

ある日お祖母ちゃんが普段は嫌いで追い払う猫に煮干の頭をやっていて、母は「珍しい事もあるんだな」と見ていたのだが「あんたコレやるから身代わりになっとくれ」と言っていたそうだ。
そこは親として「私が身代わりに~」とか言うところだろう、と母は内心ツッコミを入れたそうだが、それから姉の病気は良くなり、退院した。

母の姉は入院中に、猫に頭からばりばり食べられる夢を見たそうな。

よそ様から拝借~オカルトで見るK国~

2011-09-11 21:15:49 | 日常
たしか、今から5年前の夏休み。
俺が中学生の頃、実家のすぐ近くにあるお寺で、盗難事件が発生した。
お寺の2つある宝物庫のうちの、1つの中身が盗難にあったらしい。
それだけならただの盗難事件なのだが、何か様子がおかしかった。
うちは代々そこの檀家を勤めているのだが、うちも含め、檀家や周辺の家の人たちが事件の翌日に集められ、大人達で何事か話し合っているようだった。
当時俺はガキだったので、色々大変なんだな、としか思わず、その時はあまり気にしていなかった。

数日後、俺や同い年の従弟やその他数人の友達が、お寺の裏山でエアガンでサバイバルゲーム(というかごっこだなw)をしていると、和尚さんが俺達のところへやってきて、
「○○(俺)と○○(従弟)、ちょっと来なさい。話があるから」と呼ばれた。
俺たちは、お寺の裏山で大騒ぎしていたのを叱られるのだ、と思い、ビクビクしながら和尚さんについていくと、和尚さんはお寺の本堂に俺達を入れて「ひとまず座りなさい」と俺達に促した。
和尚さんはほんとうに神妙な顔つきで、俺と従弟は、こりゃまずいな…と縮こまっていると、予想とは裏腹に、説教ではなく別の話をし始めた。
和尚さんの話は俄かには信じられず、何か荒唐無稽な話に聞こえたが、とにかく、真剣な顔つきで話していたのを覚えている。

その話というのは、和尚さんによると、2つある宝物庫のうち、1つは確かにお寺に伝わる経典や仏像など、価値のあるものを収めているのだが、もう一つの宝物庫は、宝物庫とは名前だけで、別の物を保管しているらしい。
その『別の物』とは。
元来お寺や神社には、不吉な物や呪物などを『お払いして欲しい』或いは『引き取って欲しい』と頼み込んで来る人が、結構どこでもいるとか。
しかし、普通は気のせいや偶然が重なっただけの物が多く、基本的にそういう物の受け取りは拒否するか、気休め程度に祈祷をして、本人に納得してもらう方法を取っているらしい。
しかし、どうしてもと押し付けられてしまう場合や、稀に本当に危険なものが持ち込まれるため、その場合は仕方なく引き受けるらしい。
その倉庫には、そういった『いわく付き』の品々が収められていたとか。
これら『いわく付き』の品物の数々を、時間をかけてお払いするために、倉庫は存在していたわけだった。
ただし、そうやってお寺に持ち込まれたものは、金銭的な価値があるようなものではなく、ただ単に霊的、或いは祟りとして危険なだけなものなため、普通は盗まれるなんて事は無い。
しかし、今回そういう『いわく付き』のものが盗まれてしまった。
盗まれたのは2つらしいが、そのうち1つが、俺の一族に縁のある品物らしく、その話をしておきたいと呼んだという。

今回盗難事件にあったのは、要するに『いわく付き』の品物がある倉庫の方だった。
泥棒は、警備の厳重なほうの宝物庫に、価値があるものがあると考えたのだろう。
『いわく付き』の方の宝物庫は、外に出してはいけない物がいくつもあったので、本来の宝物庫よりも、ずっと施錠などが厳重だった。

盗まれた『いわく付き』の品物2つの説明をすると、一つは一振りの日本刀、もう一つは金でできた仏像らしい。
俺は、なるほど、売れば高そうだな、と思った。
刀のほうは俺の一族とは無縁なため、説明は大雑把にするだけにするが、これは和尚さんの先代が住職を勤めていた頃、男の人が「とにかくこれを引き取ってくれ」と持ち込んだもの。
当時の住職は「許可が無いと犯罪になってしまうから」と断ったが、無理に押し付けられるような形で、その男の人は置いていってしまったのだという。
その刀は和尚さん曰く、
「専門家でないから価値はわからないが、相当に古いもので、なぜか銘の部分が削り取られていた」らしい。
ちなみにこの刀は「所持していると自分が人を切り殺す夢」を何度も見てしまうというもので、持ち込んだ男の人は「そのうち自分が人殺しをしてしまうのではないか」と不安になり持ち込んだとか。
ちなみに、住職はその話を信じていなかったが、引き取ったその日から、本当に自分が刀で人を切り殺す夢を何度も見るようになってしまい、これは大事だと『いわく付き』のほうへ保管したとか。
銃刀法関連は、当時の住職が警察と話し合って、詳しくは知らないがどうにかなって、今までお寺に保管されていたらしい。

そしてもう一つの、金でできた仏像。
これが俺の一族に関係する物だった。
ちなみに仏像と呼んでいるが、実際は和尚さんがいうには、
「今までこんな形の仏像は見た事が無く、便宜上形が似ているためそう呼ばれていただけ」のもので、厳密には仏像ではない。

この仏像という像は、今から150年近く前、俺のご先祖様が地元で起きた大洪水の翌日、土石流の片付け中に、泥と瓦礫の山の中から見つけた品物。
金で出来ている事や、見た目が仏像に似ていることから、何かありがたいものであろう、ということで持ち帰り、そのまま家の仏間にかざっていた。
和尚さんが言うには、洪水で山の上のほうから流れてきたのではないか、との事だった。
(ただし、俺の地域は元々山深い場所で、俺の住んでいた地域より上に村などは無い)

その像を持ち帰ってから数日後。あちこちで異変がおき始めた。
始めは家で飼っている猫や家畜が、謎の病気で死にはじめ、それはご先祖様の家だけでなく、周辺の家々でも起き始めた。
更に暫らくすると、子沢山だったご先祖様の家の子供が次々と死に始め、10人いた子供が、たった半年の間に3人にまで減ってしまった。
当初疫病かと思われ、村で様々な対策がされたらしいが、何一つ効果が無かった。

ご先祖様の家以外の子供が死に始めた頃、その金の像に、ある異変が起きている事に気が付いた。
拾ってきた当初、その像は無表情に近い顔をしていて、感情を読み取れるようなものは何も無かった。
しかし、ふとご先祖様が像を見てみると、明らかにニヤニヤという感じの、笑い顔に表情が変わっていたとか。
更に不気味な事に、像の足元辺りから上のほうへ、まるで血管のような赤い線がいくつも伸び始めてきていた。
当初は「気のせいだ」と見なかった事にしていたご先祖様だが、その血管のようなものが、人が死ぬたびにどんどん上のほうへ広がっていくのを見て、これはもう手に負えないと、当時のお寺の住職に持ち込んだらしい。
金で出来ていたので、手放すのが惜しかったというのもあるだろう。

当時の住職は、像の噂は聞いていたが、一度も見た事は無く、その日初めて像を見たらしいが、一目見て「これは危険なものだ」と感づいたらしい。
像が何のために作られ、どうやってこの村へやってきたかは分からない。
しかし、相当に危険な呪物である事は間違いが無く、このまま放置しておけば、村が全滅しかねないほど危険だったため、当時の住職は、すぐにお払いの祈祷を始めた。

しかし、祈祷を始めてから数時間後。
その住職は両目両耳から血を流して、恐怖に歪んだ表情のまま死んでいるのが本堂で発見された。
死因は不明。
ただし、像が何らかの形で関係しているのは間違いなかった。
なぜなら、祈祷をする前には、腰の辺りまでしかなかった血管のような模様が、一気に首の辺りにまで達していたから。
それを見た村人たちは、これはもう手に負えないと、像をどこかに捨てる計画を立てていたらしい。

次に本山からやって来た住職が、
「一度に御払いをするのは、恐らく危険すぎて無理だろう。お寺で災いが外に漏れぬよう保管をして、何代もかけてゆっくり穢れを浄化するしかない。捨てて解決できるようなものではない」
と村人達を説得し、現在まで少しずつ祈祷で呪いを払いながら、お寺で厳重に保管されてきていた。

長くなってしまったが、ここまでが和尚さんが俺達に話した、盗品に関する『いわく』の話。

和尚さんは、続けてこんな話をし始めた。
ここ数年(当時で数年なので今からだと10年ほど前)、お寺や神社の宝物庫への窃盗事件が増えており、どうも大半が、外国人の窃盗団によるものらしい。
ここで問題となるのが、最初に書いたとおり『問題のある品物』を、便宜上宝物庫と呼ばれている場所に保管しているお寺や神社は、ここ以外にも多数あり、そういった品物が、やはりあちこちで盗まれているとか。
当時から少し2ちゃんをやっていた俺は、コピペなどで情報を得ていたため、「ああ、かの国の窃盗団だな」とすぐに分かり、和尚さんに聞いてみたが、曖昧な返事しかしてくれなかった。

その代わり、別の話をしてくれた。
仮にの話として、もし一連の寺社への窃盗事件が、かの国の窃盗団によるものだとすると『いわく付き』の品物が次々とかの国へ、何の保護措置もしないまま送られ続けている事になる。
これは非常に危険な行為で、一つの国に何の措置もしないまま、無秩序に『いわく付き』の品物が集められたら、一体何が起きるのか想像も出来ない。
「普通、そんな何の利益にもならない、バカな事をする人はいないだろう」と和尚さんは言っていた。
おかしな話だが、呪いの類にも、人間関係のような相性があって、人で喩えるなら、意気投合するものもあれば、性質が合わずに反目しあうものもあるらしい。
そういったものが何の規則性も無く、制限無く集められていっているとしたら、「恐らくとんでもない事になる。何が起きるのかは分からないが…」とも言っていた。

そこで俺は、こう和尚さんに言ってみた。
「でも、外国に持ち出されたなら、俺達は安心じゃん。その国にいかなければ害も無いでしょ?」と。
しかし和尚さんは、
「そうではない。仮に行かなくとも、これだけ大きく無秩序な呪物の集合の場合、『縁』を持っただけでも危ない。『縁』が軽い場合や一時的なものだったとしても、一体どういう影響があるのか全く予想も出来ない。もしお前達が『縁』を持ちそうになったら、何があってもそこから逃げろ」と言われた。

これが当時、俺が聞かされた話の全て。
ぶっちゃけて言うと、俺はこの話を信じていなかった。
だから最近まで、ほぼ完全に忘れていたのだが、そこで最初に話した、あるコピペが関係してくる。
そのコピペを見て、もしかしてこれがその影響か?と直感的に感じたから。

以下がそのコピペ。

新種の精神障害『危険水準(2004年)』
――前頭葉が破壊されてる韓国人激増。火病と同根かも知れないがこれは脳損壊である
http://72.14.253.104/search?q=cache:i1rMGznKrOkJ:japan.donga.com/srv/service.php3%3Fbiid%3D2004021674158+http://japan.donga.com/srv/service.php3%3Fbiid%3D2004021674158&hl=ja&ct=clnk&cd=1
・症状は、前頭葉の損壊――最も高度な部位。創造的な文化が皆無なのにも理由があった訳。
・1997年~2004年で子供の発病率が100倍に急増。遺伝子的欠陥なので指数関数的に蔓延する。
・現在2008年には、1997年(基準年?)の数千倍の発病率になっていても不思議じゃ無い。
 現在でも国民的な病だが『子供の』発病が21世紀に入って急増したという事で、彼等が成人を迎える10年後辺りからは、民族としての、更なる壊滅的様相が想定される。
 ――これはもう、セルフ・ホロコーストになるかも…

時期的にも、窃盗団が日本に来始めた頃と合致する。
俺は絶対に、かの国との『縁』を持たないようにしようと思った。
無知というのは、ほんとうに恐ろしい…

よそ様から拝借~写メ~

2011-09-06 22:16:35 | 日常
友人と二人でバイク旅行に出る予定をたてたのだが、運が悪いことに直前に盲腸になり、入院してしまった。
「一人で行くのもなぁ」
と言っている友人に、「今からじゃ宿もキャンセル代取られるから、お前だけでもイケ」と言って送り出した。

その日の昼過ぎ、友人からメールがきた。
「旅先でいい人たちにであったよ。また夜に写メ送る」
一人で退屈してるんじゃないかと心配していたので、少しホッとした。さっそく返信した。
「良かったな。どんな人たちなんだ?」

返事はなかった。

その夜、約束通りに友人から写メがきた。

「田来岬(たこみさき)」と書かれた標識が写っていた。
友人の姿も、一緒にいるはずの人たちの姿も写ってなかった。
ひょっとしたら相手は女の子かな?と思い、詮索するのはやめた。

次の夜にも写メが来た。
「崇呂崎温泉(すろさきおんせん)」
と、宿の看板が大きく写っていた。
「旅先で知り合った女と宿だとお~!」
と腹をたてたが、ひょっとしたらこれは自分をからかっているだけで、女なんかいないんじゃないかと思いなおし、バカバカしいので返事もせずに寝てしまった。

写メには誰も写っていなかった。

次の夜にも写メがきた。
お坊さんの着る袈裟が写っていた。どういうわけか雑誌の写真をわざわざ写しているらしく「(ケサ)」と活字が書かれていた。
なんかの暗号かな?と思い考えると、女と一緒にいるという設定でケサ→今朝…
しつこいヤツだなと呆れて「もういいよ」
と返信した。

返事はなかった。

次の夜にも写メがきた。
「テレビ田来(たこ)」の標識の掛けられた小さめの電波中継塔だった。
聞いたことの無いテレビ局だと思ったが、これは「テレビ○○田来支局」の○○と支局の部分が見切れているのだ。
田来ってことは、アイツ最初の場所に戻って来てるのか?
帰るにしても別の場所を回ればいいだろうに…。連れの女となにかあったのかな?
気にはなったが、尋ねるのは負けのような気がして「仲いいね」とだけ返信した。

返事はなかった。
5日目の夜。今度は写メではなくただのメールだった。
「る!」
それだけだった。
「る!…???」
これはわからない。まいった。降参だ。
電話をかけてみた。
呼び出し音は鳴るのに、友人は電話に出なかった。

それが最後のメールだった。

帰宅予定日を過ぎても、友人は帰って来なかった。
何日かして警察が来た。友人は旅先で知り合った人たちと集団自殺してしまっていた。
何か心当たりは無いかという警察に、あの奇妙なメールの話しをしてみた。死体になってしまった友人は携帯を所持していなかったので、この時まだ警察はメールのやりとりがあったことを知らなかった。
送られてきた奇妙なメールを見て警察はため息をついた。
「なんで早く警察に知らせてくれなかったんだ!」

よそ様から拝借~怪文書~

2011-09-05 02:58:44 | 日常
ミゆキサンにツイテ
ミユキ カアイソウ カアイソウ
おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ
コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ
トオモイマス

股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ
シュンガノオモテノハンタイノ、パーラポウ
ニツトめた
イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ
裏口ニ立ツヨウニナッタ
イまハー ケータショーノチカクデ
四ツアシヲアヤツツテイル

ツギニ
スズカケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナ
ガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ 
アサヤントオもう。
ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きく
ワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイタ。

モウ股割レハ人ヲコえて、一匹のメス 
にナッテイタ。
感激ノアマリアサヤンノイフトオリニ動い 
タ。ソレガ大きな事件トハシラズニ、又カム
チャッカノハクセツノ冷タサモシラズニ、ケッカハ
ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル
モウ春、三回迎エタコトニナル
サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカ
トオモウ