末広がりのシロりん

私めが、ここの家の守り猫、シロでございます
当年とりまして９才
ながく生きて参りますと
見えないものも、見えるようになるものでございます

（シロ、その話いいから、怖いから）




このように昼夜をとわず
奥様のお仕事を見守るのが私めの務めでございます

（もう私、奥様じゃないしー）



なにゆえに守り猫かと申しますと
この額に浮かびあがる八という文字が
その由縁でございます
末広がりの八
商売繁盛、縁起のよい数字でございます

(それは認める）



さぁー奥様
なぜてくださいませ
たぁーんと、おなぜくださいませ
家内安全、金運上昇祈願
ご利益、ごりやく

（これ、シロ、邪魔だから）
　　　　　　　　　　　　　　　　　（毛ーとぶしー）



ではでは本日はこれにて退散、たいさん
ふぁーーー

（シロ、その顔、恐いから）




１ダースの最後は
３番目に保護した猫、シロりん
Ｈ１２年６月２１日
モン、チャー保護の１７日後に捕獲、その日に避妊手術
私はもともと犬派
今は亡き愛犬パグのプー介との散歩コースがシロのテリトリー
子猫のシロとは何度も遭遇済
真白で、耳と鼻がピンクの美猫のシロ
可愛いなー、飼いたいなー
でも犬いるしー、無理、むり
私、当時はその程度のレベルでございました

そのうちにシロは運よく成猫に成長
顔見知りの猫おばさんからの情報
シロが出産
初産のため子育に失敗
子猫を木の上にくわえて移動
カラスに全部食べられた
が～んカラスは猫を食うんかい
驚きと　　　　　　　　　　　　　　　　　
なんとも言えない哀しい気持ち
シロ自身だんだん痩せてきておりましたので
もう、これ以上産ませてはいけないと勝手に決断
当時は捕獲器の存在すら知らず
素手でつかまえ布袋に放り込む
すごい力であばれるシロに恐怖を感じつつ
一人必死で押さえる私、こわかった
これが地道で孤独な私の地域猫活動への幕開けとなるのでございます

もちろんシロりん、３番目ニャコです
大きなオレンジカウチの似合うお家にすぐいれました、余裕

１ダースの紹介、時間かかったー、ハァー（脱力）
明日は私、カァーさんのパートナーがでます
本人は嫌がっておりますが
無理やりの登場です


　　　　　　　　　　
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