Kitty, the miracle cat, came from the barn house 10km away from my house. She should have given birth on the way but brought no kittens. Many of the kittens born without human's protection are the prey for fox or black kites....
キティさんは、実は人間なのではないかと思うことがたくさんあります。
障子、ふすま、畳、爪を立ててはいけません、のルールは、100％守っています。カーテンも、なにもかも。
これらの写真は、昨日の夕暮れ時、かなり暗くなってから撮影しました。
ベッドは、ずいぶん前、横浜時代（2010年頃？）に馬友さんから頂いたもので、何度も洗濯を重ねたため、中のクッションがずれまくり、ぽっこりお山ができてしまいました。
しかしこのお山がちょうどいいらしい！日中は、障子の内側で日向ぼっこ。夜も一階に降りてゆき、ここで寝ている事があります。
北海道では、寝室から出て他の部屋で寝るということはありませんでした。夏以外ですと、人間がいない部屋はヒンヤリしますから嫌ったのかもしれませんね。
今の家と環境にすっかり慣れて、自在に家中を歩き回り、それぞれの部屋に居場所を作り、気分しだい、天気しだいでおねんねします。
仕方ないのでぺぴぃカタログとにらめっこしていて、各部屋にベッドを用意しなければと思っています。
この奇跡の猫ことキティさんは、私がひとりで二頭の世話を始めて2か月ほど経過した時、突然、厩舎に現れました。寝藁全量を干して入れ替える作業は、ばね指にはなるし過酷なものでした。
こういうと、「たった二馬房でしょ？」と鼻で笑う人がたくさんおられましたが、オガ馬房であれば、もっと短時間で10馬房は清掃できると思います。
まだ作業に馴れない、心細い時に、突然現れたキティさん。なにやら授乳していたような様子でしたが、子猫は連れていませんでした。
後でわかったことに、それまで住処にしていた所を出た時はお腹が大きかったそうなので、そこから10㎞も歩いてくる間に、どこかで産み落とした子猫を残して逃亡したか、子猫が次々とキツネやトンビに食われたかしたのでしょう。
そんな過酷な中を必死で歩いて、当初はお迎えの牧場でかわいがられていましたが、ライバル猫が多数いたため、誰もいない、静かな環境を求めて我が家にいついたのだと思います。
そして二頭がいる厩舎の牧草ロールが気に入り、ロールに穴をあけて中にもぐり、ぬくぬくと過ごしていました。
しかしそんなキティさんが豹変しました。
厩舎屋根の延伸工事をするために、二頭を乗馬施設に戻した日から豹変！
「この厩舎はからっぽなの？それじゃ冬が寒いよー。」とでも言いたげに、空っぽの馬房を見てにゃーにゃーと抗議。
そして私が母屋に帰ろうとすると、玄関扉のまえに陣取り、町中に聞こえそうな大きな声で「にゃーーーーーーーーーー！」
「中にいれろって？」と聞くと
「にゃんにゃん！」、と。
「だめよ、あなたカーテンやら床やら、爪たてて傷つけるでしょ？あなたは厩舎で暮らして下さい！」
そういうと、怒ったように
「にゃーーーーーーーーーーー！」とオタケビ。
その時、「悪いことは絶対にしないと約束しますから、家にいれてください！」という言葉が胸に飛び込んできました。
以来、一度も爪をたてたことがありません。引っ越した後もです。
もしかしたら、キティさんとは、心と心が通じ合ったのかもしれませんね。
その日以来、譲渡会に出して、ハッピーホームに到達できるよう、母屋にいれ、二階建てハウスにトイレをいれて、家猫として暮らすための訓練を始めたのですが、かわいくて手放せなくなりました。
近所のおっちゃんに言われました。
「馬（プーちゃん）や猫など、次々と抱えこんでいたらアンタが破綻する。さっさと処分してしまえ。」
後に、このおっちゃんですら、「なんでこんなに馬をいい状態にできるんだ？」と笑って、最後は私の本気を認めてくれました。都会のおばちゃんの道楽で、勢いで馬を抱えたものの、猫まで増やしてそのうち破綻するだろう、と楽しみに見ていた人も多かったと思いますが、馬も猫も犬も元気に高齢化を続けています。笑
教訓
他人の目
他人が何と言おうと
気にするな。
自分と向き合って、自分を信じろ。