二頭のサラブレッドの幸福を願い奮闘する日々

スピ君とプーちゃんの様子について、またウマを取り巻く環境、時事問題などもつぶやいています。
#引退馬

【公開】2020-9-6~今後について

2020-09-06 23:22:52 | 公開日記
9月5日日曜日 ランチタイム!



9月6日 おはようさん!

プーちゃんの表情が明るく、よく食べ、よく出しています。
このまま無事に移動できますように。

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ところで、コロナで先行きが不透明な時に何故移動を決めたのか、疑問に思っている方もおられると思います。

移動を決めた背景にはいろいろな事情があります。
ひとつは、土地の問題。
牧柵の劣化が激しく、支柱は全交換の時期になりました。馬が体重をかけると、全体がぐら~~~~っとなり、冷や冷やです。



支柱が傷んで中に虫がはいると、キツツキやカラスが丸太をつっつき、結果、写真のようになってしまいます。

もともと寿命は5年程度、と施工業者から言われていましたので、長持ちさせるために、防腐剤入りのペンキをこれまで4回塗って来ました。それもボランティアさんあってできたことです。

また、放牧地としてお借りしている土地は、2021年末で期限を迎え、契約の更新をしなければいけませんが、お借りしている土地の隣に池があり、これが崩壊してきています。うちの馬達がここにいる限り、牧柵がじゃまをするため修繕もできないようです。その崩壊のせいか、胆振の地震の時には、地割れができました。そこにはスコップで堆肥を詰めて埋めたような状況です。

また、毎日大量に発生する馬の排泄物ですが、これを廃棄する場所が無くなりました。以前は、近隣の方が善意で重機を出して下さり、年に二回、天地替えをしてくださったので、堆肥の熟成が早く、なんとか限られたスペースでボロを堆肥に変えることができました。



ただ、転入当初から「生意気なよそ者」として、ネズミの死骸をポストにいれられたり、キツネの死骸を放牧地に投げ入れられたり、馬が逃走できるように牧柵を外されるなど、様々ないやがらせを受けてきており、重機での協力もお願いできなくなりました。

すると、すべて人の手で行わないといけません。

人力での堆肥天地替えの様子です。とても辛い作業ですが、サポーターさん達が必死に作業!

このように全国のサポーターさんに献身的に支えられて、なんとか今日まで来ましたが、コロナの影響で、今年はほとんどお手伝いを得られず、コロナの今後の先行き不透明さもあり、限られたスペースで堆肥を作り、サポーターさんの協力で堆肥を天地替え、堆肥を撒く、というプロセスを断念しました。

また、地域住民から歓迎されていないのに、リスクを伴いながら留まる意味はありませんよね。

プーちゃんがこんなに長生きするとも思わず、残された時間を可能な限りハッピーに!と頑張って来ましたが、そのプーちゃんが元気なうちに移動を決めました。

移動の方法として、プーちゃんは、会費で養っているという不安定さから、「とにかく安い施設にいれる」というのが一番経済的には安心なのですが、スピ君と引き離すのは、あまりにむごいと思い、同じ施設への移動のつもりで準備を進めています。

しかし、これまでは経費の不足する部分は、代表である私が補填し、赤字処理を先送りしながら8年間過ごしてきましたが、今後は、スピ君の預託料がかかるため、万一、経費が不足した場合、個人としての補填はできません。

新しい施設には、3か月分相当の保証金を入厩時にお預けしますので、事態の改善に許された時間は3か月ということになります。

最悪の事態を避けるために、新たに財務担当を決めて、収支をウォッチしてもらいますが、さらなる景気悪化によって、会員さんが減少した時には、今回移動する施設にはいられなくなります。

このたびの移動には、そのようなリスクがあることをご承知下さい。

現状の会員さんの状況が維持できれば、快適な施設で悠々自適に生きてゆけると思います。ちなみに、現状の会員数と口数で、ちょうど預託料がぎりぎり支払える状況で、医療費、サプリ、累積赤字の処理などは、ご寄付収入に依存することとなります。

最悪を想定して備えることは必要ですが、
ならばとにかく安い所で入れちゃえ!という考えにはなれません。

これまでたくさんの馬の施設を見て来ました。

草地での放牧ができ、
毎日必要な手入れを受けることができ、
オーナーが馬場で運動をさせることもでき、
ウォーキングマシンで足腰の老化を防ぐことができる、
標準飼料にこちらが要望したものを使ってもらえる
という理想的な環境とのご縁に恵まれましたので、リスクを乗り越える覚悟で移動を決めました。

もちろん、私も近隣に引っ越すべく、馬の移動が終わりしだい、物件探しをします。

これまで勝ち目のない挑戦を、ひょうひょうと連戦連勝で生きてきたプーちゃん。もうひと頑張り。晩年をスピ君と楽しく過ごせますように。





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