もともと、スピ君とのまったり楽しい同居生活をつづるはずだったブログ、Happy Horse Innが、お宿の閉鎖とプーちゃんの会の発足により、名前を変えてHappy Horse Diaryとなりました。内容は、どうしてもプーちゃんの会員さんへの情報提供が多くなりがちでした。
今後は、スピ君との16年間を綴ることも進めたいと思います。私より長生きするかもしれないスピ君のセイフティネットを確保するために、スピ君の会を作る予定です。
さて、最初にお伝えするのは、直近の牧場訪問でのできごと。
5月28日は、持田ホースマンシップ研修の見学のため、ほとんどふれあっていないのですが、翌29日は、朝のウォーキングマシン運動で一緒に右回り、左回りを歩きました。
馬の出し入れの時には周回モードでとてもゆっくり回転しています。その時に、乱入しました。
「は?何?一緒に歩くの?」
戸惑う様子の動画です ↓
手前を変えて。。。
見ていてお分かりでしょうか。「こら!スピ!」と叱られたいのが見え見えです。これは、スピ君が、私とのコミュニケーションを求めているということではないでしょうか?毎日一緒に暮らしていた時とは少し違う、甘えん坊モードになっています♡
もしもこれがプーちゃんやポーちゃんだったら???きっと、まじめにしっかり同じペースで歩いてくれると思います。
さて、マシンでナミアシをたっぷりしたところで、今度は調馬策を回しました。
右手でロープを持ち、左手で調教用の長い鞭とカメラを一緒に持つので、鞭が使えず、非常にやりにくいです。しかし、体のハリや動きをしっかり見るために映像にとりました。久しぶりでした。丸馬場での運動は、リバティ運動ばかりでしたが、調馬策は、より細かいコミュニケーションがとれるので、これからは頻繁にやってゆこうと思います。
ただ、冬季の凍結防止シートが砂の中から浮き上がって来ていて、これが足にひっかかることを嫌い、走行中に内へとはいってきてしまいます。実際、走っている時にコケそうになったことから、本人は慎重にシートを避けて走ります。大きく回ってくれればいいのだけど、少しでもシートが出ていると避けてしまいます。
帰る時に、ちょうど青草を出して頂いて、二頭とも夢中で食べていました。
スピ、帰るよ!頭上げて!
と言うと、ヒョイと頭を上げ、ブーっと鼻息をひっかけ、また下を向いてしまいました。
プーのサポーターさんが同様に、「スピ君、帰るよ!」と声をかけても無視しています。「あれ、他人だから?無視してるー!」と言うと、スタッフさんが立ち止まり「スピ君!」と声をかけましたが、変わらず無視を決め込みます。
「おかんさん、もう一度声かけてみて!」とサポーターさんに促され、馬房の前に立ち、「スピ、顔上げて!」と言うと、すっと頭を上げ、「アバヨ!」って感じでした。
長年のパートナーである私と、そうでない人を明確に見分けているようだとサポーターさんは感心してくださったのですが、マグレかもしれませんねぇ。(笑)
スピ君と最初に会ったのは2004年の6月。
2006年の8月1日付けで、私の愛馬になりました。当初は乗馬調教だけつけたら乗馬クラブに譲渡するつもりだったのですが、思った以上に右肩が悪くて、かわいそうで、手放せなくなりました。
愛犬の死、母、父の死が続き、その都度、報告すると、じっと話を聞いてくれて、肩を貸してくれた相棒です。おっちょこちょいのすっとこどっこいな馬ですが、今は一所懸命、プー爺ちゃんを守っているつもりのようです。
目を開けていますが、足はじたばたしていて眠っています。REM睡眠と思われます。
よく寝る奴だ、と呆れ顔のプーちゃんがスピ君をのぞきこんでいます。
これからも仲良くね。