愛犬が我が家にやってきたのも、奇跡のようなお話がありました。
もともと1995年から2008年まで初代愛犬を飼っていましたが、2008年6月に母が最後の入院をしますと、毎日、毎日母のベッドの匂いをかぎ、悲しみに暮れていました。
そして夏に突然倒れ、9月に鼻にできた癌により虹の橋を渡ってしまいました。
母には黙っていようと思いましたが、その日の午後、病院に行くと、「ロージィ、死んだか?」と聞きました。「なんで?」と聞くと、「さっき来たんだよ!ここに。」と。
仕方ないので事実を話、翌日、火葬にすると答えました。
10月にはいり、母は昏睡状態となり、医師より、親戚を呼ぶ様告げられました。急いで4人部屋から個室に移し家族が交代で24時間付き添うことにしました。
すると三日目の朝、ふぁ~~~という声と共に目を覚ましました。病状は進行しており、医師も驚き、いろいろな部局の医師に見に来たほど。「あの状態からの生還はあり得ない」とくちぐちにおっしゃいました。
母にはやり残したことがあると感じていたようです。自分が死んだ後、愛犬もいない、母もいない、急に真っ暗になってしまう家をどうしたものか。
彼女の結論が、「犬を飼いなさい」でした。
しかし24時間付き添っているのに、子犬を飼うなどあり得ない話で、「そんなことできるわけないでしょ!」と頭から否定していました。しかし、何度もしつこく要求していました。
私が当番から空けて自宅に帰る日のこと。あと数日かな、、、今日は帰らないほうがよいのではないかな、と胸騒ぎがしたのですが、最後に母の願いを叶えるために、トイレのしつけができている成犬を迎えることにしました。
先代犬のブリーダーさんのご紹介で、一緒に新宿のブリーダーさんを訪問しました。
にぎやかで明るい牡ワンコと、今にも消えてしまいそうな小さく、栄養不良の妹ワンコが候補となりました。
「家族を明るくしていくれるのは兄犬。なにも苦労しないでも成長する。一方の妹は、食が細く、育てるのに苦労するから、犬を飼ったことがない人には売らない!」
激しく迷ったのですが、自分では決めることができず、母がつけた名前で呼んでみることにしました。
「ネッコちゃん!」
すると迷わず妹犬が私の目を見ながら走って来て、膝の上に乗りました。
膝に乗った時の愛犬
うちの子と決まって、父に抱っこされました
ブリーダーさんは呆れて、「決まりましたねー」と。3時間が経過していました。
お支払いを済ませたその時、病室からの電話で病院に呼び戻されました。
直前まで母の弟がいたそうですが、状態が悪くなるとそそくさと帰ってしまったそうです。その場にいたくなかったのでしょうね。
病室に戻り、弱弱しい呼吸を続けていた母に、携帯の画面をかざし
「かわいいネッコちゃんがうちに来ることになったよ!」
そういうと、ぴくっと生命維持装置の針が大きく振れました。
そしてさらに弱弱しい呼吸となったのを見て、万事ここまでと覚悟を決め、
「今までありがとう、おじいちゃん、おばあちゃんが来てるよね?もう行っていいよ。」そう言うと、一瞬、針が触れ、すーっと落ちて、動かなくなりました。
医師を呼び、死亡が確認されました。
母が最後まで、残された家族のことを考え、芝居を打ってくれたことに心から感謝しています。
2008年12月、生後7か月でやって来ました。
その愛犬も我が家に来ると一年ほどで、毎日お散歩してくれていた父が入院。
七夕には、父が入院していたホスピスに浴衣でお見舞い。
8月、父が亡くなる数時間前。ずっと添い寝して励ましていました。心臓が止まってしまうと驚いて飛び起き、おかしいよ、おかしいよ、とうろたえていましたっけ。
父が亡くなって、愛犬を元気づけようと旅行を計画。
10月、獣医さんをお誘いし那須高原へ。お互い若かったね!ロープウエーも落ち着いてクリア!
翌年は大好きな那須高原に移住するつもりでいました。その年の12月の写真。
翌年、那須高原の土地を契約しに行く直前に東日本大震災を経験。岡山に1週間ほど疎開したのですが、その時の写真はもとより2011年はほとんど写真がありません。。。
混乱の北関東~東北を諦め、北海道移住を決意。
北海道では、キタキツネがばらまくエキノコックスという恐ろしい寄生虫感染症が身近に迫っていたため、一切、お散歩させず。地面を歩くことをさせず、家の中を走り回らせました。
5か月ほどして、キティが加わり、毎日猫パンチの恐怖に耐えていました。笑
犬と猫では猫の方が強いようです。
パピヨンの大きな耳、派手な飾毛が好きではないので、夏はがっつりサマーカット。
関東に引っ越して来て、真夏の暑さには辟易としましたが、それでも5時頃ならお散歩もできます。そんなわけで、雨の日以外は毎朝お散歩。今は趣味を兼ねて自分でチョキチョキカットして、バリカンかけています。シャンプーだけ動物病院でお願いしています。
散歩に出るようになって、犬らしくなりました。
お散歩友達もできましたが、なかなか社交的な対処ができません。お互い老犬なので無理せず、途中までそれぞれのペースで歩きます。
かわいいですね、と声をかけられ
かわいいですね、と声をかけ。
これは静内ではあり得ない光景でしたので、毎日のお散歩ライフはとっても楽しいです。
家を出た直後はなんだかさえない歩きっぷりですが。。。
https://rumble.com/vmhipl-everyday-walk-1.html
家が近くなると歩みが早まります。これはみんな同じかな?
https://rumble.com/vmhis3-everyday-walk-2.html