きっかけは土曜の夜、患者さんのことで面倒みてもらっている大学院生と飲んだこと。
あの夜に、その彼に迫られたんです。迫られるというか、限りなく「襲われる」に近いかたちで迫られました。
すごく怖くて、でも仕事上の付き合いもあるのと、自分がほとんどそういう経験がなかったのでどう対応していいかわからず、抵抗がうまくできなかった。
日曜日には身体にそのときの感触が残っていて、すごく気持ち悪かった。
で、その夜中に泣きながらKにその話をして、次の日会ってもらったの。
その彼に触れられた場所をKに触れてもらって、それですごい癒されたというか。
自分もその彼に迫られたとき、「今はあたしに触れていいのはKだけなんだ」っていうことに気が付いたし。
Kも土曜にその話を聞いて、いろいろ考えてくれた。
その結果が、今。
Kに「付き合ってください」「返事はすぐじゃなくていいから、考えて欲しい」って言われて。
あたしにこういうことがあって、それが一押しになったみたいで、「オレと付き合っているっていうのがあったら、そういうときに断りやすいだろうなって思って」って。
「h-cは、すぐに決めなくていいって言ってくれたけど、やっぱり女の子だし。ちゃんと言葉が欲しいのはわかっていたし。いつまでも待たせられないと思った」「一ヶ月待ってって、オレ前言ったし」って。
やっぱりあたしのことを考えてくれていて。
あたしはその一件で、自分が恋愛として関わっていけるのは、今はね、Kなんだとわかったから、すぐに「お願いします」と返事をしました。
今まであたしは、ガードが甘いというか、男の人に対して軽率だったとはわかっていた。
それはIさんの件もそうだし、N子の彼のこともだし(N子と一緒に旅行にいってもなにもない話とか)、自分が男の人からそうやって押される経験もなかったから、たいして自分に自信もないし、「まぁあたしなら大丈夫」みたいな変な自信があった。
もちろん、Iさんのときは好きだったからスキをみせていたし、そういう意味で相手はちゃんと選んでいたけどね。土曜日だって、ガードが甘いといえども家に行ったとかそういうわけではなかったし。
しかしね、ちょっと痛い目みて痛感しました。
男の人には気をつけましょう。
というのと、やっぱり好きな相手じゃないと、触れられるのはこんなにも嫌なことかと。
その件を、結果的にはKはいい方向にもっていってくれて、払拭してくれて、すごくうれしかった。幸せの種にしてくれた。
Kはあたしが返事をしたときに、「今オレはちょっとそのへんの人よりは負けないくらい、すごい幸せ」って言ってくれて。
そのあとN子に報告したら、「h-cの幸せをずっと祈っていた」ってメールをくれて、あたしは本当に嬉しかった。
ありがとう。
あたしとKは喧嘩することや、お互いにわがままを言うことがすごく下手。でも、すっごく依存する気持ちは強い。
そういうお互いの特性は理解しているので、その場でいくつか約束をしました。
「無理はやめよう。言いたいことは、ちゃんと言いましょう」
「でも、依存はやめましょう。前付き合っていたときは、お互いの存在がないと居られないくらい依存をしていたけど、自分自身はちゃんと自立しよう」
「Kの人生とあたしの人生が一緒ではなく、Kの人生はかずの人生。あたしの人生は、あたしの人生。平行していて、自分をしっかりもって、その一部分で接触していきましょう」
「将来のこととか考えるだろうけど、気負わないようにしよう」
「お互いに、自分より合う人がいれば、それはそれで幸せだと思う。縛らないようにしよう」
今までのあたしたちの付き合いでの失敗の教訓みたいなものだけどね。
Kは、もっと甘えて頼ってほしいって、言ってくれます。
あたしは彼を大事にしていきたい。あたしも彼になにか今は返したいと思う。
いつまで続くかわからないけど、今はとても幸せです。