資料を150部用意されていたのに足りなくなったそうです。
過去にないほどの大入り満員のイベントでした。あんが如何に好評かわかります。
いつもは、大阪におられる回復者の方をお願いしてお話をお聞きするのに
今日は、交流もちつきの日です。
ハンセン病問題を考えるネットワーク泉北のメンバーが解説しました。
2015年11月15日、堺市深井にある「ホンダ陶芸」の「可南つちびと展」のイベントライブに
助川ドリアンさんが来阪、個展会場を片づけてのライブでした。可南さんの個展で3度目のライブだったとか。
案内のはがきに『あん」』の作者とあったのですぐに申し込んだのです。
新旧取り混ぜた曲目に今回は「あん」についての語りと朗読。
汗と涙で道化師のお化粧もはげはげです。ライブ後にお話して『あん』にかわいい署名をいただきました。
しんどい立場の人に対するメッセージである詩を唄う。ギターの田村君上手でした。
「ハタ坊のおでん」は、印象的でした。
人生は、おでんのように○、△はあるけど×なない。生まれただけで○、生きているだけで○・・。
{クロコダイルの恋」を買い求めました。嫌われもののクロコダイルにも生きる意味がある!!
「あん」は、多磨全生園を訪ねたドリアンさんが入所者の森元美代治さんと3時間語ったのがきっかけと森元さんから聞いていました。
森元さんは、岡山県長島にあった岡山県立邑久高校新良田教室の一期生(入所者の運動の結果全国でただ一つ作られた高校)。
奈良の交流の家(むすび)で隔年ごとに同窓会をされるので大阪から水ナスもってお会いしに行った2014年5月24日に聞いていた話です。
かねてより交流のある多磨の佐々木松雄さんから「今ロケにきているよ」と映画化のプロセスを知らせてもらってきました。
2015年5月、ハンセン病市民学会で東京に行きましたらドリアンさんからメッセージが寄せられていました。
たしか、カンヌに行かれる時やったと思います。カンヌ映画祭のオープニングで上映されたのです。
この映画は、啓発映画ではありません。
しみじみ登場人物の徳江さんの心情が伝わり、涙してしまいます。
イオンが出資したのですね。私は泉南のイオンモールに見にいきました。
吉井徳江がめげずに進んでいくイメージは星塚敬愛園(鹿児島)の上野正子さんがモデル、社会に出ようと強く思っていた彼女。
上野さんの手記からヒントを得たそうです。
ネットワーク泉北でも有志で彼女を訪ねたことがあります。
彼女はあんではなくてサーターアンダーギーを一緒に揚げさせてくれました。

11月17日の 『朝日』「折々のことば」鷲田清一
「私たちはこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。だとすれば、何かになれなくても、私たちには、生きる意味があるのよ 元ハンセン病患者のセリフ」
ある時、ある場所から見つめている者がいるということが、世界を支えている。だれも見なかった、だれも聴かなかったら、世界がかくあるということも、世界が語るということもなかったのだから。命ある者の体験と語り、その一つ一つが世界の存在についての証言である。ドリアン助川原作。河瀬直美監督の映画「あん」から
ちょうど、15日にドリアンさんが朗読した言葉です。

今回、私は、二度目の観賞、よけいに伝わるものがありました。
ちょうど、韓国語の翻訳本がでたところです。
50カ国近くで上映されるのはあっぱれ!気持がいい!
(三宅美千子・事務局)