tarohanaきままな記録

わんこ3匹毎日頑張る!

やっとめどがたちました。

2011-12-14 21:04:06 | じいの病状日記
父の検診日は11月25日。
結果は〇。いつも通り一か月分のイレッサを処方してもらい、次回は12月26日だ。
イレッサ開始後、2年と3か月が過ぎた。肺がん末期を宣告されてから4度目の誕生日も無事迎え、75歳になった。
不思議なことがある。抗がん剤を始める前に、髪の毛がぬけるとその時の白髪の度合いに合わせて作ったかつら。
今つけてみると、なんと老けて見えるのだ。そう、今のほうが白髪がずっと少なく、黒いのだ。不思議な人だ。
だれも末期の肺がん患者だなんて思わない。
10月21日のCEAが、3.70、11月25日は4.00。その他の数値にあまり変化なし。
血圧もどうやら、ゾメタの点滴のせいで、高くなるのではないかという結論に。
今回は血圧の薬はもらってこなかった。

そうそう、父をはじめ、母と私は伯父の家の片付け、取り壊しで大忙し。
伯父の49日を過ぎて始まった家族での(実際は父一人での)解体作業、片付け。
それがやっとめどがついた。



とてもへたな写真だが、やく90坪の土地に築約60年の古屋。車庫の横にはうっそうと手入れのされてない植木が。



その植木を片付けると、こんな感じ。植木の処分はどうしようか困っていたが、ご近所の方が
親切にもご自分の空き地に運んでくれた。とってもラッキーだった。伯父が生きているころには、うっそうとしたこの
植木たちがまわりの方々に不快感を与えていたかもしれない。ご近所さんもほっとしているように見えた。
植木のうしろに約65平米くらいの平屋、その奥には、2階建ての作業場がある。
とりあえず、平屋を壊しておこうということになった。
まず、へやの中の床、壁をおとし・・・
つづいて瓦を一枚一枚流れ作業で落とし、
ここまでは作業を垣間見、手伝いもしたが、
その後、屋根を落とし、柱を壊し、電車で石岡まで通いながら一人でもくもくと解体作業に
励んだ、肺がん末期の75歳。
みんなであきれて、肺がん5期になるんじゃないかなんて・・・



そして、今日の様子。真ん中で片付けをしているのは間違いなく肺がん末期の父。
平屋は姿を消し、残ったのはごみと奥の2階建のみ。
やっとめどがついた。
明日、隣に迷惑をかけ続けた庭木(ゆずやもみじ)を切り倒し、
来週には電気を切る。それで年内はおしまいとのこと。

伯父さん、お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、空からみてますか?
あなたたちが過ごした家がなくなってしまいました。私が生まれた家がなくなってしまいました。
父はこれだけはやってからじゃないと死ねないといわんばかりに夢中になって作業を続けています。

今年はひどい、めまぐるしい一年でした。
12月に入って、父方の叔母が急死し、今年2度目の葬儀に父は参加してきました。
人は生まれて、家を建て、人は亡くなり、家は取り壊される。

繰り返し繰り返し。