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祝・芥川賞受賞 古川真人さん

2020-02-14 15:04:28 | 和風室内飾り

                2020年1月25日 読売新聞より

芥川賞を受賞した古川真人さんの作品をもう少しご紹介させて頂きます。

古川真人(ふるかわ・まこと)
1988年 福岡市生まれ
2016年 【縫わんばならん】新潮新人賞を受賞、芥川賞候補に
     長崎の島の漁村の家の一族をめぐる四世代の来歴。
     語り合うことで持ち寄る記憶の断片を縫い合わせて
     結実する物語

2017年 【四時過ぎの船】芥川賞候補、三島由紀夫賞候補
     生き迷う青年の切実な現実を、
     老いて行く祖母の時間の流れと照らして綴る中編小説
     
2019年 【ラッコの家】芥川賞候補
     見えないからこそ見えてくるもの・・・・・
     老女タツコは自らの空想に
     怯えていたことを
     笑い飛ばして生きる

2020年 【背高泡立ち草】芥川賞受賞
      選考委員・島田雅彦氏
     「土地に根付いた歴史的重層性を巧みにすくい上げている。
      時空を超えたエピソードも織り込まれ、これまでの作品と
      毛色が変わっていた。
      このサーガ(一族の物語)の拡大に期待が持てる」

      ※以上、新聞記事と著書の帯封に記載されたものを引用しました。

通り過ぎる人の何気ない呟きや視線に傷ついたり、気にしたりしたことはありませんか?
テレビニュースで上がる事件に人ごとでないと思ったことはありませんか?
広い空の下、楽しい事ばかりの人生はないかもしれませんね。
著者の苦悩が多くの人の共感を呼ぶのではないでしょうか。
遠い記憶の底に眠っていた“長崎弁”が、懐かしく 新鮮で 嬉しくて笑っていました。
つっこぼる・・・田んぼ落ちや穴などに不注意から落ちる
けいきらし・・・颯爽と・偉そうにしてる様
登場人物の会話は、ほとんど長崎弁です。
それにしても、オリンピックで言うなら金メダルですね。
日本人が日本人を応援するように、長崎県人にとっては金メダルものです。
著書からは何層にもなった思考が漂いながら大島を舞台に人間の優しさが見えてきます。
古川さん よくぞ書いてくれました。ありがとうございました。