四国霊場八十八カ所(65~63・60番)

2016年12月17日 23時17分09秒 | 遊ぶ

四国霊場八十八カ所の六十五番から六十三番札所、および六十番札所を訪ねた。今回からは、いよいよ伊予(愛媛県)に突入する。勿論、初めて訪ねるお寺ばかりだ。

・六十五番札所:三角寺

平石山の中腹にあり標高は約430m。行く道々の雪を心配したが、大丈夫だった。江戸時代の俳人・小林一茶が寛政7年(1795)に訪れたとき、「これでこそ 登りかひあり 山桜」と詠まれただけあって、山内は樹齢3、400年の桜が爛漫となる名所であり、この時期は四季桜がひっそりと咲いていた。周囲10数メートルの三角池のなかにお寺の名前の由来になった三角形の島があり、弁財天が祀られた小さな堂が建っている。

    

・六十四番札所:前神寺

前神寺は、山岳信仰の山として崇拝される富士・大山などの日本七霊山の一つである石鎚山(標高1982m)の麓にある。桓武天皇(在位781〜806)が病気平癒を祈願したところ、成就されたので七堂伽藍を建立して、勅願寺とされ「金色院・前神寺」の称号を下賜した。以来、歴代天皇の帰依が厚く、仏像や経巻がしばしば奉納され、諸堂の修復や増築にも寄与されている。また、江戸時代には西条藩主・松平家の祈願所になるなど、寺運は隆盛を極めた。その為か、寺院内には「葵の御紋」が沢山記されていた。

    

 

・六十三番札所:吉祥寺

弘法大師がこの地方を巡教したのは弘仁年間とされ、その折に大師は1本の光を放つ檜を見つけ、一帯に霊気が満ちているのを感得した。大師は、この霊木で本尊とする毘沙聞天像を彫造、さらに脇侍として吉祥天像と善膩師童子像を彫って安置し、貧苦からの救済を祈願して堂宇を建立したのが開創と伝えられている。本堂の手前にある、高さ1mほどの成就石。中央下に径30〜40cmの穴があり、金剛杖を通せば願いが叶えられるという。

納経帳に記帳してもらう際に、寺院の人に問われた。『現在午後4時に少し前ですが、これから62番・61番と廻られますか?それとも61・62番を飛ばして、60番の横峰寺に先に行くのですか?横峰寺は昨日積雪で通行止めだったのですが今日は行ける様で、後1時間あるのでギリギリ間に合いますよ。』だって!逆順に廻っていたので、飛ばして廻ることなど考えたことが無かった。横峰寺が積雪で行けない可能性があるとは聞いていたので、最悪来春になるかもとは思っていた。行けるものなら、今行っとくのも良いかな?よしっ、行こう!!!てな訳で、次は60番:横峰寺に。吉祥寺さん、情報ありがとう。

    

 

・六十番札所:横峰寺

西日本の最高峰・石鎚山(標高1982m)は、山岳信仰の霊地であり、修験道の道場でもある。境内は山の北側中腹(750m)にある。四国霊場のうちでは3番目の高地にあり、「遍路ころがし」の最難所であった。吉祥寺から、細くて対向できない山道を40分掛けて横峰寺に要約到着した。仁王門の屋根や寺院内には昨日の積雪が至る所に残っており、日没前でもありとても肌寒く感じた。午後5時を過ぎると社務所が閉まる為、お参りもせず先ずは記帳を済ませる。

白雉2年、役行者が石鎚山の星ヶ森で修行をしていると、山頂付近に蔵王権現が現れたという。その姿を石楠花の木に彫り、小堂を建てて安置したのが創建とされている。下山時に垣間見える石鎚山が雪を冠っており、修行の厳しさを安易に想像できた。

    


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