先日、初めて「市の広報」の俳句コーナーに投稿した
佳作として掲載されました。
見えるかと 供える妻の好きな萩
これを機に 俳句に興味を持ちました
入門の本を図書館から借りてきて読み始めました
俳句の世界は深いと思うのですが趣味として詠むことは初心者でもできそうな気がしました
すこし勉強しようと思います
【01】 秋出水(あきでみず) 佇む農夫 泥の果樹
台風19号でりんごの産地でも大洪水の被害にあい・連日その被害状況が報道されていた。
りんごの木が横たわり収穫まじかのりんごが泥に埋った悲惨な光景をただ茫然と立っている農家の男性の姿、テレビの映像が心に焼き付きました
季語:秋出水=台風の洪水
【02】 銀杏や 蒔き菱(まきびし)のごとく 櫓門
公園のいちょうの木も台風の風で山のように実が落ちていた、踏むと独特の匂いがするので、朝の散歩の人たちも踏まないように抜き足差し足で歩く姿が滑稽に見えた。
【03】 朝寒や 形見カップに 湯気ゆらぐ
妻の六十八才の誕生日にプレゼントした冷めにくいコーヒーカップが最後の贈り物になってしまった。
今は毎朝仏壇に供えてから私がいただく。
生前 朝早く起きて上る朝日を感じながら一人で飲むインスタントコーヒーが「一番の至福の時間」と言っていた
朝が寒くなってきた この季節は私には余計に心寂しい。
【04】 「ゆ」の暖簾 忘れし傘に 赤とんぼ
湯に入ると何もかも忘れそうないい気分になる。
若いころ出勤しようとしたら自転車が庭にない・・・記憶をたどったら昨夜 自転車で銭湯に行ったことを思い出した・あわてて銭湯に走って行ったら 入口にちゃっかり止まっていた。サドルが霜で真っ白だったことを覚えている。
先日、沓掛温泉の入口に傘が一本、きっとどなたかが来た時は小雨が降っていたのだろう、もう晴れてトンボが飛んでいた
【05】
消火栓 陽(ひ)の入るまでの 鉦叩(かねたたき)
消火栓にバッタのような昆虫が止まっていた、見ると
チッチッチッと鉦をたたく音のように鳴く「鐘撞き虫」のようだ。
ここで長い夜を待っているのか・・
肌寒い夜、虫の音が聞こえ火が恋しい季節になった。
【06】 夫婦猫 転がす落ち葉 我独り
店の看板ネコか、道でじゃれ合っていた、聞けば夫婦とのこと
微笑ましき光景が私には少しうらやましい
【07】 記憶の味(み) 妻亡き厨(くりや) ごぼう剥く
妻の味を思い出しながら初めてきんぴらを作った。
「あんたの料理一度でいいから食べてみたい」と言っていた、
近い味になったのだろうか
【08】 我の道 一茶に重ね 晩秋路(じ)
先日、友と秋の北信濃、一茶の里の旅をしてきた、私の人生の旅も晩秋の頃、
振り返ると、五歳で父を亡くし十五歳から働いた山谷の人生・・・、
波乱万丈の一茶の人生に重ね見た。
しかし総じていえば 私は幸せな人生だったのかもしれない
日常を詠み「初めての俳句」としてとりあえず100句を目標にしようとおもいます
これも一つの 生きている張り合いになれば次の挑戦も考えてみます
佳作として掲載されました。
見えるかと 供える妻の好きな萩
これを機に 俳句に興味を持ちました
入門の本を図書館から借りてきて読み始めました
俳句の世界は深いと思うのですが趣味として詠むことは初心者でもできそうな気がしました
すこし勉強しようと思います
【01】 秋出水(あきでみず) 佇む農夫 泥の果樹
台風19号でりんごの産地でも大洪水の被害にあい・連日その被害状況が報道されていた。
りんごの木が横たわり収穫まじかのりんごが泥に埋った悲惨な光景をただ茫然と立っている農家の男性の姿、テレビの映像が心に焼き付きました
季語:秋出水=台風の洪水
【02】 銀杏や 蒔き菱(まきびし)のごとく 櫓門
公園のいちょうの木も台風の風で山のように実が落ちていた、踏むと独特の匂いがするので、朝の散歩の人たちも踏まないように抜き足差し足で歩く姿が滑稽に見えた。
【03】 朝寒や 形見カップに 湯気ゆらぐ
妻の六十八才の誕生日にプレゼントした冷めにくいコーヒーカップが最後の贈り物になってしまった。
今は毎朝仏壇に供えてから私がいただく。
生前 朝早く起きて上る朝日を感じながら一人で飲むインスタントコーヒーが「一番の至福の時間」と言っていた
朝が寒くなってきた この季節は私には余計に心寂しい。
【04】 「ゆ」の暖簾 忘れし傘に 赤とんぼ
湯に入ると何もかも忘れそうないい気分になる。
若いころ出勤しようとしたら自転車が庭にない・・・記憶をたどったら昨夜 自転車で銭湯に行ったことを思い出した・あわてて銭湯に走って行ったら 入口にちゃっかり止まっていた。サドルが霜で真っ白だったことを覚えている。
先日、沓掛温泉の入口に傘が一本、きっとどなたかが来た時は小雨が降っていたのだろう、もう晴れてトンボが飛んでいた
【05】
消火栓 陽(ひ)の入るまでの 鉦叩(かねたたき)
消火栓にバッタのような昆虫が止まっていた、見ると
チッチッチッと鉦をたたく音のように鳴く「鐘撞き虫」のようだ。
ここで長い夜を待っているのか・・
肌寒い夜、虫の音が聞こえ火が恋しい季節になった。
【06】 夫婦猫 転がす落ち葉 我独り
店の看板ネコか、道でじゃれ合っていた、聞けば夫婦とのこと
微笑ましき光景が私には少しうらやましい
【07】 記憶の味(み) 妻亡き厨(くりや) ごぼう剥く
妻の味を思い出しながら初めてきんぴらを作った。
「あんたの料理一度でいいから食べてみたい」と言っていた、
近い味になったのだろうか
【08】 我の道 一茶に重ね 晩秋路(じ)
先日、友と秋の北信濃、一茶の里の旅をしてきた、私の人生の旅も晩秋の頃、
振り返ると、五歳で父を亡くし十五歳から働いた山谷の人生・・・、
波乱万丈の一茶の人生に重ね見た。
しかし総じていえば 私は幸せな人生だったのかもしれない
日常を詠み「初めての俳句」としてとりあえず100句を目標にしようとおもいます
これも一つの 生きている張り合いになれば次の挑戦も考えてみます