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花日和 Hana-biyori

物語の意味

児童文学研究家の落合美知子さんの講演会に行ってきました。「子供に本を届ける」を一生の仕事としてらっしゃるそうです。わらべうたにも力を入れてらして、「絵本・おはなし」は、大人が作った文化、「わらべうた」は子供の(口承)文化、とのこと。

声に出して、節をつけて「こんにちは♪」と言うと、「人の、子供の五感に働きかけるものがある」と教えられ、そんな気がしてきました。わらべうたにいま一つピンと来ていなかったので、こうしてちゃんと耳から聴くとすごく腑に落ちました。

言葉の分からない赤ちゃんの時、言葉を獲得していく過程で、歌いながらふれあうことの大切さですね。

そして、私が常々考えている「物語(を語ること)が人にとってどんな意味があるのか」というお話もありました。

・物語を共有することによって絆をつくる。(亡くなった娘さんの話を交えて)
・読むことによって、体験して、それがその人をつくる。(自分の感性を使い、その物語の中で生きる)
単なる箇条書きは、意味は分かるけれど体験にはならない、とも。

そこなんだよなあ。映像よりも、活字のほうが、その物語をより自分のものとして体験できるんですよね。その結果、ものごとを客観視できる、いろんな考え方を捉え得るという気がします。

「こどものとも」や石井桃子の話、素話など盛りだくさんであっという間の2時間でした。話しているだけだと普通の声のように思うのですが、語りや絵本読みを始めると、とたんにプロのナレーションのような落ち着いた聞き心地の良い声になるのも印象的でした。
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