これ、最後ちよみは元に戻らないまま死んでしまうんです。事故で。
この終わりかたについて読者から批判があったらしく、作者の内田春菊さんは「(元に戻って幸せになるとか)そんなありきたりの話読みたいの?」とあとがきで反論していました。(ウロ覚え)
小さい命の脆さと儚さや現実を突きつけた、と感じるあとがきだったと思います。これぞまさに予定調和を激しく嫌った作品ですね。
好き嫌いが別れるところだと思いますが、内田春菊さんらしい後味の悪い、かつ読み応えのある話だったと思います。
もう20年以上前に読んだのであらかた忘れていますが、南くんがちよみをバラバラにする夢をみたり、ちよみの「南くんとせっくす出来なくてかなしい」みたいな言葉とか、ちよみの服を縫っていて指を針で刺してしまった南くんの血をちよみがチロチロ舐めるところとか、印象に残っています。 もしかして脳内変換された記憶かもしれませんが。
で、何でそんなことを思い出したかというと、夏水りつ先生のミニチュア・リーマンファンタジー(と勝手に呼んでいる)「山田くんと田中課長」が5月末にコミックス化するので楽しみです。という話です。(またコレダ!)
こちらも、突然小さくなってしまった田中課長が部下の山田にお世話されるというお話です。1ページ漫画の連続で、ふわっとBLをかすめるユルい空気がほのぼのします。完全にコメディで、嫌な気持ちになるところはありません。
似たような設定でも、描く人(与えられた仕事の枠という言い方もできるかも)によって全然違うという当たり前の事実でした。
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