出演:パク・ボヨン、チョ・ジョンソク、キム・スルギ、イム・ジュファン
演出:ユ・ジェウォン 脚本:ヤン・ヒスン 制作:2015年
[5段階評価:★★★★★+☆]
ドタバタ喜劇かと思ったら、めっちゃ泣かせるい〜いドラマでした!
霊感が強すぎて常に幽霊に悩まされていたボンソンは、ある日この世に未練を残した幽霊スネに憑依される。スネは男性経験がないまま死んだことを悔やんでいて、なんとか思いを成就させるため、ボンソンの身体を使って男性に迫りまくるも上手くいかない。そんな時、ボンソンが働くレストランのシェフ”ソヌ”が陽気男(←幽霊がキスしても失神しない体質)だと知り、なりふり構わず猛アタック! ソヌはおとなしかったボンソンの変わりように驚きながらも、徐々にボンソンのことが気になり始める…。
とにかくパク・ボヨン、チョ・ジョンソク、キム・スルギの3人がよかった!
気弱なボンソンと、スネに憑依された陽気なボンソンを見事に演じ分けたパク・ボヨンの演技力がマジで凄かった!出てきた瞬間どっちのボンソンか分かったし、スルギ演じるスネと、スネに憑依されたボンソンが、ちゃんと一人の”スネ”として見えたのは、素晴らしいの一言に尽きます。
スキンシップが多いドラマだったんですが、不快な感じが全くしなかったのは、チョ・ジョンソクさんの人柄に寄るところが大きかったと思います。大人のオトコ感がありつつイヤラシく見えないのはある種才能でしょうね。
欲望の塊みたいな幽霊スネが、生前は働き者で明るくて、親を大事にしていたとってもいい子で、そんなスネに内気だったボンソンが感化されて、ちょっとずつ明るくなっていく展開もよかったです。
なんでこんなにいい子が若くして死んでしまったの…(泣)と思わせてくれたキム・スルギの演技もよかったわぁ。
この世に思いを残さず成仏するためにシェフを誘惑していたスネは、いつしか本当にシェフのことが好きになり、ボンソンと恋のライバル関係になってしまう。でもボンソンもスネもお互い優しくて、相手のことを一番に考えるいじらしさがさらに涙を誘いました。。
ボンソンとシェフが両思いになる前は爆笑の連続で、両思いになってからの後半はとても切なかったです。。シェフが好きになったのはボンソン本人なのか、それともスネが憑依したボンソン(=スネ)だったのか…。もうこの展開は、幽霊のスネも、霊感のせいでずっと一人ぼっちだったボンソンも、そして生きるのにちょっと不器用なシェフも、み〜んなが愛おしかったですね。
他のキャラクターたちもとってもよくって、特にシェフのお母さんと、霊媒師のコンビはなんだかんだ微笑ましかったです(笑)
スネの死の真相が明らかになった後の最終話はオマケ的な展開かしら?と思っていたら、ぜんぜん!とってもいいストーリーが最後に残っていました。本当に最後の最後まで楽しめる、超優良ドラマです!