
出演:パク・ヘス、チョン・ギョンホ、チョン・ウンイン、イ・ギュヒョン
演出:シン・ウォンホ 脚本:チョン・ボフン 制作:2018年
[5段階評価:★★★★★]
妹を暴行した犯人をボコボコに殴ってしまった兄。暴行犯は意識不明の重体となったため過剰防衛と判断され、執行猶予なしの実刑判決を受ける。兄はメジャー行きを目前にしていた有名投手だったことから、彼を巡って刑務所内では様々な思惑が渦巻いていく。
人間には二面性があり、物事には表と裏がある。
プロ野球選手のジェヒョクは、普段は物静かで、どこか鈍感で、ほぼ無表情。でも強い信念を持ち、信念のためには努力の限りを尽くす人。そんな彼も、ひとたびスイッチが入ると制御できないほどの凶暴性を見せる。大人しいけど何をするか分からない彼の行動は、毎回意表をついてくるんですが、後になってその真意が分かります。
最初は怖かった人が優しかったり、優しかった人が恐ろしかったり、刑務所内にいる全員に、二面性がありました。
裏切りや怖い出来事もあるんですが、人情味に溢れた素敵な出来事もあったり、人間の悲喜こもごもが詰まった群像劇で、とてもいいドラマでしたねぇ。好きな人いっぱいいるんですけど、お気に入りは麻薬中毒者のハニャン。彼には本当に幸せになってほしい。
刑期を終えて出所しても、おそらく世間の風は冷たくて思い通りに行かないことがたくさんあると思うんですが、み〜んな、幸せになってほしいです。
【余談】ジェヒョクの投球フォームがかなり怪しくて、気になってしょうがなかった(笑)