出演:イ・ハンビョル、ナナ、コ・ヒョンジョン、アン・ジェホン
演出:キム・ヨンフン 脚本:キム・ヨンフン 制作:2023年(全7話)
[5段階評価:★★★★★+☆]
なかなか強烈なドラマでした。いやドラマと言うより、途中からスリラー映画を見ているような感覚になりましたね。
とにかく登場人物がリアルなんです。肌はザラザラ、唇はガサガサ、ビミョーなイケメン、ビミョーな美人、普通にいそうな同僚や上司、そしてSNSで平気で人を追い込む他人…。あまりにも現実的で、序盤はいたたまれない気持ちになりましたよ。。
主人公のキム・モミは、子供の頃からアイドルに憧れていて、人前で歌って踊ることが大好きだった。そんなモミをなぜか邪険に扱う母親…母親は美しかったが、モミの容姿はアイドル向きではなかった。
月日は流れ、平凡な会社員として働くモミは、顔を隠してネットの配信をしていた。その名も『マスクガール』。バツグンのスタイルで歌って踊るマスクガールは、人気の配信者になっていた。
このマスクガール = キム・モミを、3人の女優が演じていることでも話題になっていて、1〜3話を新人のイ・ハンビョルさん、4〜5話をナナちゃん、6〜7話をコ・ヒョンジョンさんが演じてます。
なぜ3人で演じるのか? 実はある出来事をきっかけに、キム・モミが整形をすることで演者が変わるんですが、キム・モミという人の壮絶な人生を、3人で演じることによって、より深みが増したと思います。
イ・ハンビョルさんはこのドラマがデビュー作らしい。初ドラマとは思えない堂々たる演技だったし、ナナちゃんの演技力は元々素晴らしい上に、ナナちゃんが登場した時の神々しさと言ったら!も〜う異次元の美しさでしたね!
個人的な感想ですが、演技力の面ではやっぱりコ・ヒョンジョンさんが素晴らしかったです。無表情の中の哀愁と狂気が、サイッコーによかった!
このドラマの面白い要素はたくさんあるんですが、特に面白いのが、毎話主人公が変わること。
1話:キム・モミ
2話:チュ・オナム
3話:キム・キョンジャ
4話:キム・チュネ
5話:キム・ミモ
6話:キム・モミ
7話:モミとミモ
なかでもチュネとモミの話は『テルマ&ルイーズ』的で好きでしたねぇ。あと3話の主人公キム・キョンジャさんには笑わせてもらった! 本人は大まじめだしどんどん怖くなっていくんですけど、なぜか面白い(笑)さすがヨム・ヘランさん!
元々はみんな善良で平凡な人たち。でも、たった1つボタンをかけ違えただけで、どんどん狂気が加速していく。人間とは恐ろしい生き物です…
普段見慣れているキラッキラな韓国ドラマとは全くの別物ですが、全7話イッキに見られる面白さなので、ちょっと長い映画を見る感じで楽しんでください。