みなさん、こんにちは。
今回は《禍因悪積 福縁善慶》のプリントをアップしました。
ブログでは、8文字のなかの「悪」をとりあげます。
亜流、亜熱帯という言葉があるように、悪にふくまれる亜は「次位の」「準ずる」という意味があります。
漢字の成立ち辞典によると、亜の旧字は亞で、建物の基礎を描いた図形だそうです。
基礎は建物のしたにあるので、亞には「押し下げられて下にある」「押さえつけられて上に出られない。つかえる」というイメージがあります。その亜をパーツに持つ字は、
悪 亜(上に出られない。つかえる)+心で、胸がつかえてムカムカする嫌な気分。悪い、憎む。
唖 喉がつかえてしゃべれない。唖然。
となるそうです。
今回のプリントには、四字熟語や名言がずいぶんあります。
禍福如糾纆は禍福糾纆(カフクキュウボク)ともいわれます。
禍福はあざなえる縄のごとし、です。
糾はあざなう、よじる。纆は縄のことです。
意味は塞翁が馬とおなじで、悪いことといいことは交互にやってくるので、慢心せず、落ち込まずにいなさい、という意味です。
積善之家必有餘慶 積不善之家必有餘殃
こちらは、積善(セキゼン)の家には必ず餘慶(ヨケイ=いいこと)あり、積不善(セキフゼン)の家には必ず餘殃(ヨオウ=よくないこと)あり、と読みます。
核家族化が進むいまの日本では、ちょっとピンとこない言葉かもしれません。しかし、それが家でなくて人でも、もちろん国であっても、あてはまる言葉だと思いました。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
みなさんのリアクション、お待ちしています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます