エルマン/チャイコフスキー&ヴィエニアフスキ:Vn協奏曲。
蠱惑的な独特の甘いその音色は、エルマン・トーンと呼ばれておりました。クライスラーの風雅な香りのものと比べると、しなだれかかるふうな媚びた雰囲気もある芸風を低くみるひともいたようですが、土俗的な色のなかにも高雅な香りをふんだんに含んだものと、私は思います。バルビローリ指揮、ロンドン響との1929年の録音のチャイコフスキーは、曲自体の持ち味も相俟って、エルマンのそうした特色を深く印象づける内容を示しています。1930年の「憂鬱なセレナーデ」と1950年のヴィエニアフスキの2番の協奏曲を併せて収録。詳細は以下。(NAXOS)
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