モーツァルト:交響曲 第39番、第40番、第41番《ジュピター》
1955年9月、ベーム61歳のときのロイヤル・コンセルトヘボウ(当時・アムステルダム・コンセルトヘボウ)管を客演指揮した録音。壮年期のベームの引き締まった演奏だ。ベームの晩年には晩年の良さがあるが、精力的な勢いという点では、やはりこのモノラル盤に軍配が上がろう。骨太な格調高いモーツァルトである。ただ、ヘッドフォンなどで聴くと音の古さが気になる。100円スピーカなら、なかなかイマジネーションが拡がり、いい雰囲気で音楽を楽しむことができる。生誕250周年記念、ユニバーサル・クラシックの国内盤企画「モーツァルト歴史的名盤1200」からの1枚。(PHILIPS)